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ピアノに小菅優を迎え、またしても
いずみシンフォニエッタ大阪が贈る
圧巻のプログラム。第47回定期演奏会『協奏燦然!』 (1/2)

坂田直樹 クレジットKeïta-Nakagawa_P1WN.jpg

近・現代のクラシック音楽を主なレパートリーとする住友生命いずみホールのヴィルトゥオーゾ集団、いずみシンフォニエッタ大阪(ISO)。2月5日(土)の第47回定期演奏会は「協奏燦然!」と題し、京都府出身の作曲家、坂田直樹(写真左)の委嘱新作『残像の器』、西村朗のピアノ協奏曲《シャーマン》、そしてバルトーク(川島素晴編曲)の「管弦楽のための協奏曲」(室内管弦楽版)の3曲を取り上げる。2017年から18年にかけて、現代作曲家の登竜門とも言える武満徹作曲賞、尾高賞、芥川作曲賞をひとつの作品(『組み合わされた風景』)で受賞した逸材の新作から、1944年、バルトーク晩年の技巧を尽くした3管編成の作品をISOプログラム・アドバイザーである作曲家の川島素晴が室内管弦楽用にまとめ上げるという世界でも類を見ない試みまで、いずみシンフォニエッタ大阪ならではの大胆な実験と聴き応えに溢れたプログラムだ。

 
その中にあって注目しておきたいのがピアノ協奏曲《シャーマン》。ISOの音楽監督を務める西村がピアニストの小菅優にインスピレーションを受けて作曲した作品で、原始宗教における巫女、または預言者である “シャーマン” をイメージした超越的なエネルギーに溢れた1曲である。2004年にドイツで小菅のピアノと飯森範親指揮のヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団によって初演。今回は18年ぶりに初演指揮者とピアニストが揃った演奏となる。
 
公演に先立ってリモートで行われた記者会見には、西村朗、小菅優が出席。小菅は初演当時のこの曲の印象を「最初に練習を始めた時から自分がトランス状態になるような、激しく内面が揺り動かされる作品」だったと語り「お客さまに一期一会の体験をお届けできれば」と抱負を述べた。また西村は今回の演奏について「初演から18年を経て、自分の中で変わったものと変わらなかったものがある。そんな中で今の私自身にこの作品がどう聴こえるか。怖いような期待感がある」と語り、公演を前にした心境を覗かせた。

▶次のページ⇒作曲家 西村朗が語るピアノ協奏曲《シャーマン》



(2022年1月 7日更新)


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 いずみシンフォニエッタ大阪
《第47回定期演奏会》「協奏燦然!」

【指揮】飯森範親(C)山岸伸


いずみシンフォニエッタ大阪 (C)樋川智昭

●2月5日(土)16:00開演(15:15開場)
15:30~プレコンサート
15:45~プレトーク

住友生命いずみホール 一般-5,500円(指定)
Pコード 201-816 チケット発売中

【プログラム】
坂田直樹:残像の器(2022)
西村朗:ピアノ協奏曲『シャーマン』(2004)
B.バルトーク(川島素晴 編):
管弦楽のための協奏曲【室内管弦楽版】(1943/2022)

【問い合わせ】
住友生命いずみホールチケットセンター■06-6944-1188


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