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ホーム > NEWS > 「目に見えるものだけを信じるか、  目に見えないものを感じるか。  ここに今後の生きる鍵がある」(樹木) 樹木希林、伏原健之監督、 阿武野勝彦プロデューサーが登壇した 『神宮希林 わたしの神様』舞台挨拶レポート

「目に見えるものだけを信じるか、
 目に見えないものを感じるか。
 ここに今後の生きる鍵がある」(樹木)
樹木希林、伏原健之監督、
阿武野勝彦プロデューサーが登壇した
『神宮希林 わたしの神様』舞台挨拶レポート

 ポロリポロリと飛び出す樹木希林節に、時には笑いがこみあげ、時には胸にじんわり沁みる。20年に一度の式年遷宮が行われた2013年夏から秋にかけて、人生初のお伊勢参りを行う旅人、樹木希林の魅力が満載のドキュメンタリー映画『神宮希林 わたしの神様』がテアトル梅田にて現在好評上映中。公開初日の5月31日(土)には、樹木希林、伏原健之監督、阿武野勝彦プロデューサーが舞台挨拶で登壇。満席となった観客を前に、本作が生まれるきっかけや、撮影現場の裏話、作品のテーマを語り、劇場は熱気と笑いに包まれた。

 

 台湾の僧服というシンプル&シックな装いの樹木希林は最初の挨拶で「本作を観た友人から『(あなたの)遺言じゃない』と言われ、そういう見方もあるかと思った。日頃は留守電とファックスだけで仕事をしているし、今日も東京~大阪往復自費で来た」と沸かせると、阿武野プロデューサーも「最近、希林さんの自叙伝を書いてほしいという要望が結構大手の出版社から私に寄せられるようになった。知らないうちに希林さんのマネージャー状態になっている」と映画の反響を披露。伏原監督は「伊勢神宮は関西の方にとってもホームグラウンド。今日はその大阪のど真ん中で公開できてうれしい」と喜びを語った。

 

 本作撮影および出演の経緯については、「昨年撮ったドキュメンタリー映画『約束~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~』が希林さんとの1回目の出会い。仙台での映画舞台挨拶の時、伊勢神宮の遷宮に興味があるかどうか聞いてみると、出雲大社の遷宮と重なっているのはとても珍しいと、即答いただいた」(阿武野P)、「関東の方は伊勢神宮にはなかなか行きづらい。でも江戸時代から、生きているうちにお伊勢参りと言うので是非と行かせてもらった」(樹木)。

 

 テレビドキュメンタリーとして撮影されたものが映画化するにいたった理由について、樹木希林は「東北や伊豆まで足を運んで撮影した。フジテレビ系なので全国放送かと思ったら東海地区だけの放送で、もったいないと思ったのが映画化につながった。テレビだけなら、もっと当たり障りのないものになっていた」と災い転じて福となる状況に持って行った貴重な体験を語った。また、本作で樹木希林と初めて一緒に仕事をした伏原監督は、「伊勢神宮は中身が見えず正体不明、希林さんといえばもっと正体不明でなかなか難しかった。考えた挙げ句、色々なところに足を運んでいただき、そのうちお互い提案しあう希林組という感じでやらせていただいた」と樹木希林自身もさまざまな提案を行いながら、一緒に作り上げた作品であることを語った。

 

 単なる伊勢神宮観光映画になることを脱するために、ドキュメンタリーの柱を探したことを明かしながら、「今の日本の代表的な歌人、岡野弘彦さんに出会え、また私の中の祈りをもう一度考えてみようと思った。ただ記録していくところに出会いがあり、市民たちのしたたかさがどんどん見えてくる。報道の人の粘り強さがあって『神宮希林』に出会わせていただいた。当初は心の中で文句ばっかりだったが、今は本当に感謝している」(樹木)、「うどん屋のおかみさんと話をしているとき、われわれはドキドキした。でも、『心が頑丈だよ』という言葉の力を持った希林さんはすごい。樹木希林の底力を見たと思った」(阿武野)と、試行錯誤の中撮影したものから、思わぬものが見えてきた喜びや感動も垣間見えた。

 

 最後に、「今を生きる日本の皆さんに観ていただきたい。是非1人につき10人ずつ『いい映画だから観に行って』と言っていただければ」(阿武野)、「希林さんの魅力が全開、本当に観ていただきたい映画ができたと思っているので、ぜひ広めていただきたい」(伏原)、「目に見えるものだけを信じるか、目に見えないものを感じるか。ここに今後の生きる鍵がある。そういうものを何か感じてもらえれば」(樹木)と締めくくり、和気あいあいとした中にも、作品同様ずしりと深く心を掴まれる舞台挨拶となった。

 

 『神宮希林 わたしの神様』は、テアトル梅田での公開に引き続き、6月7日(土)よりイオンシネマりんくう泉南、京都シネマ、神戸アートビレッジセンターで公開される。




(2014年6月 1日更新)


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左:阿武野勝彦プロデューサー  右:伏原健之監督

Movie Data

© 東海テレビ放送

『神宮希林 わたしの神様』

●5月31日(土)より、テアトル梅田
 6月7日(土)より、イオンシネマりんくう泉南、
 京都シネマ、神戸アートビレッジセンターにて公開

【公式サイト】
http://www.jingukirin.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/164680/

★『神宮希林 わたしの神様』
阿武野勝彦プロデューサー&伏原健之監督インタビュー
http://kansai.pia.co.jp/interview/cinema/2014-05/jingukirin.html