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「自分の感覚をとにかく取られるな」
無慈悲に加速する格差や、日々吊るし上げる獲物を探すSNS、
イジメにDV、LGBT…迷える現代社会に中村 中が突き付ける
反撃の『るつぼ』インタビュー&動画コメント

 CDの帯には、“中村 中が産んだ生命(せいさんせい)”という、痛烈にして痛快なひと言。シンガーソングライターとして、作詞作曲家として、役者として、その才能を多岐にわたるフィールドで発揮し続ける中村 中(なかむらあたる)から届いた、3年ぶりのオリジナルアルバム『るつぼ』には、無慈悲に加速する格差や息苦しさ、日々吊るし上げる獲物を探すSNS、イジメにDV、LGBT…無知や無視が巣食う現代社会に目を背けることなく対峙し、今を描き切った全10曲を収録。そんな胸に迫るメッセージを、菊地成孔作品にも携わるトラックメーカー丸山桂、森佑允らの手により、ゴシック調のシアトリカルなナンバーから、スタジアムロックにエレクトロポップ、アーバン歌謡にヒップホップにアコースティックとめくるめくサウンドに乗せ、“自分の感覚を信じて生きろ”と最終曲の『孤独を歩こう』まで突き進む49分は、さながら音楽という武器を手に取りレジスタンスを率いるジャンヌ・ダルクのよう。現在は『アコースティックツアー阿漕な旅2018~2019 ひとりかるたとり』の真っ只中にいる中村 中が、その切なる想いを語るインタビュー。迷える社会のよどみの溜まる“るつぼ”から、今こそ自分を取り戻せ――!

 
 
自分が大切だと思うものとか人に
顔向けできる人生であればそれでいいんじゃないかって
 
 
――『るつぼ』はアルバムとしては3年ぶりのリリースですけど、この間にはデビュー10周年もありましたし、制作時に今までとは違う感覚もあったのでは?
 
「10周年は、自分の活動が“歌手”と、楽曲提供や舞台に書く曲などの“作家業”、あとは“役者”という3本柱で成り立っているんだなって確認するような年だったかな。元々シンガーソングライターとしてデビューして、芝居をやるつもりはなかったんですけど、オファーをもらううちに、私はやっぱり昭和歌謡が好きだし、その頃の人たちはみんな作家の先生に詞曲をもらってそれを演じるように歌っていたから、演じられるのが当たり前だと思っている私の雰囲気がそうさせているのか? 自分の生まれ方というか性別との向き合い方に、どこか“別の人間になりたかった”みたいな想いがあるから、そういうところを見られているのか? ある意味、別人になりたかった私は芝居に向いているんじゃないか? みたいなことを考えたりしましたね。最初は芝居がすごく苦手で、“何で自分にオファーが来るんだろう?”って思っていたのに(笑)。時々、“どれをメインに活動しているんですか?”っていう質問をされるんですけど、全部好きだから行き来したいと思っているんですよね」
 
――10周年が、自ずと自分のルーツや思考を整理する機会にもなったんですね。そういう意味では、今や舞台の仕事にも意義を見出せるようになった。
 
「意義を作り出したというか。そこから最近はまた変化していて、歌手としての活動と役者としての活動が全然違うものに見える時期と、すごく似ていると思える時期が、私の中で揺れ動いているんですよ。役作りをしているとき、もちろん他人の人生を生きるわけなんですけど、“私がどうしたいか”が重要になってきていて。“この人生を生きるかもしれなかった私だったら”と思うと、歌いたいという想いと、その役でどう生きようという想いが、すごく近いところにあるんだなって」
 
――今回のアルバム制作に、そういったモードは関わってきましたか?
 
「より踏み込んで、“自分の言葉で書こう”っていう想いは強くて…今作を作っていたときは、“たくさんの人に聴いてもらえるように”とか、“老若男女に響くような”みたいなことを言われるのがイヤだなぁと思っている時期で(笑)」
 
――これだけキャリアを重ねても、そういう意見はやっぱりあるんですね。
 
「そうなんです。で、意外と私…人に流されやすいところもあるので」
 
――“期待に応えようとしてしまう自分がいる”と、過去のインタビューでも言っていましたもんね。
 
「はい。でも、それをちょっとやめようかなって。せっかく自分の“好き”や感覚で曲が書ける仕事なのに、何を迷っていたんだろうと思って。今回は歌詞を作るときも、“耳触りよく”とかじゃなくて、“私はこの言い方がしたいんだ”っていうところまでたどり着くように気を付けましたね」
 
――ある意味、それで嫌われてもいい、じゃないですけど。
 
「本当にそうで。最近は、“自分の好き嫌いでいいじゃん”みたいなモードに入っているんですけど(笑)。だって、全員に好かれようとしていたら、そういう曲を書く他の人たちとどんどん混じっていっちゃう。自分が好きなことを、正しいと思うことを書く。それで、“よくなかった”とか“嫌いだった”っていう意見も今は聞きたいというか」
 
――アーティストに話を聞いてると、“好かれなくてもいいから嫌われたくない”とか言う人も案外いるのに(笑)。周りからのいろんな期待を感じるからこそかもしれないですけど。
 
「今は、“だったら、期待してくれる人たちも、別の方法で楽しませれればいいんだな”というふうに思いますね。音楽を始めたばかりの頃なら、今みたいなことをうっすら感じていても、ハッキリそうだとは思えなかっただろうな。当時はすごくおぼろげだったんですよね」
 
――それが“10年”ということなのかもしれないですね。そういうふうに舵を切れるだけのことをやってきたと、自分が分かっている。だからこそ、じゃあ今この時代に、自分は何を歌うのかと。
 
「そうですね。今を歌うものだろうと、シンガーソングライターは。大勢の人が言っていること=正しいと勘違いして流されちゃう人たちにそうじゃないよって伝えたいし、私も流されそうになると“やめて! 自分の道を歩きたいのに”みたいなことを思っていたので。それをこの1枚ではやりたかったんだなって。曲作りしている最中にも、ある国会議員が“LGBTは生産性がない”とか言って、“時代遅れなことを言っているな”と思って一瞬聞き流そうとしたんですけど(笑)、私はもう30も過ぎているし、当事者として自分の守り方も分かるけど、今悩みの渦中にいる人や、今の学生たちが聞いたらどう思うだろう? “私は生きる価値がないんだ”って絶望するかもしれない。これには腹が立ったし、ストック曲を使う案もあったんですけど、とにかく今を書こうと、結構ギリギリまで書かされた感はあります」
 
――そう考えると、人のために書いた自分の言葉に奮い立たされるというか。
 
「…自分もね、そういう人間のエゴの吹き溜まり=『るつぼ』の中に全然いるから。そこでどうやって生きていけばいいのか、私なりの答えとして『孤独を歩こう』(M-10)だけは自分のことを書いたんですけど。さっき言った好き/嫌いみたいな、自分の感覚をとにかく取られるなと。“君は変わってるよ”とか“他の人と違うよ”っていくら言われても、それがいけないという感覚の人がいるだけで、惑わされちゃいけない。だって、言うことを聞いて失敗しても、言った人は何の責任も取ってくれないから。だったら自分で責任を取れたらいいし、自分が大切だと思うものとか人に、顔向けできる人生であればそれでいいんじゃないかって」
 
 
自分の感覚を本当に取られちゃダメ
 
 
――今作ではそういったメッセージが、けだるいエレクトロポップな『箱庭』(M-3)など、様々なサウンドに乗せられているのが面白いですね。
 


「今は詞先というよりもテーマ先でやりたいことを決めていって、詞は文字数も整っていない散文詩みたいなものを作るんですよ。それを見ながら楽器を鳴らす、あるいは鼻歌で“これぐらいの尺にしたいな”って抜粋していく。時に余った詞が別の曲のBメロになったり、思いっきり変えちゃったりもしますね。例えば『箱庭』は、このコード感が先にあって、そこに歌詞を置いて歌う、みたいな感じなんです。ただ、“ベイベー”とはさすがにその段階では書いていないんですけどね。ちょっとウケません? 詞先で最初から“ベイベー”って書いていたら(笑)。“サビ頭に何をハメたらいいかな?”って考えて、そういう言葉は後から足しました」
 
――ヒップホップテイストな『裏通りの恋人たち』(M-7)も新鮮です。
 


「その曲はまさに、“LGBTは生産性がない”と言った議員のインタビューを読んで、一番最後に書いた曲で。そこから感じたことを、“いつかは「なおる」ものだと 病気みたいに言うけど”とか引用しちゃいましたけど、私って結局は“敵も味方もみんな人”って思っているタイプなので、そういう人ですら実際に会ってみないと分からないと思っているんです。印象と評判は結構あてにならない。だから、“愛しい人に会いに行きたい気持ちはみんな一緒じゃないかな?”みたいな感じには着地したくて」
 
――あと、シンガロングできる曲が今回は結構ありますけど、『羊の群れ』(M-2)なんかはスタジアムロックばりの迫力があって、現代におけるレジスタンス・ソングのようで。“口の前に手ぇ動かせと 口を動かす奴らは/ゆうべ死んだ下っ端を思って 心を動かすだろうか”っていうラインは、もう最高だなと。
 


「嬉しい! スカッとしますよね(笑)。この曲にレジスタンス感を感じられたのは、私が『羊の群れ』を書いたとき、どこかで“いつか出し抜いてやる!”みたいな気持ちがあったからなのかも。“心を許すな”とか“絆を見せるな”っていうのも、要は仲良しでやっていると、すぐ上の人から“君、異動”みたいに、強権発動されたりするから(笑)」
 
――後で物事をひっくり返すために、虎視眈々とね。この曲はさながら魂の秘密結社のテーマですね(笑)。
 
「アハハ!(笑) だから、言うことを聞いているフリをして、自分の感覚を本当に取られちゃダメだよ、みたいな。そこかもしれないですね、レジスタンス感は」
 


――他にも、『不夜城』(M-4)の“ヘルプミー”の前に“気づかいながら”が入ったり、『きみがすきだよ』(M-5)も、“みんなといると冷たい時もあるけど、ふたりでいると優しい”とか、そのひと言が前にあるだけで一気に切なさが増したり景色がガラッと変わる。それって音楽の、言葉のマジックだなと。
 


「いや~嬉しい、そんな細かいところまで聴いてもらって…。みんな気を使い過ぎというか、すごく窮屈な世の中ですよね。『不夜城』の主人公だって、実際は“ヘルプミー”と言えているか分からない。言葉にできなくても、SOSは顔色とかに出ていると思うんですけど、自分の感覚を本当に研ぎ澄ませておかないと、その人のSOSを見過ごしてしまう可能性もある。ちょっとひと言、“お疲れ”とか“呑みに行く?”って言われるだけで、やっぱり勇気が出るし。そういう想像力と他者への関心がもうちょっとあってもいいのかなって」
 
――私1人がそんなことを思っても変わらない、じゃなくてね。
 
「本当に。1人でも声をかけてくれるだけで救われるんですよ」
 
 
今作で今までとは違う自分、次の感覚に行けたような気がしているんですよね
 
 
――『たびびと』(M-8)は一転、ミニマムなピアノ1本の曲で引き込まれますね。
 
「他と毛色が違う曲ができたなと思って、サウンドプロデューサーの方にデモを聴かせた段階で、“絶対にこれはピアノ1本でしょう!”という話になって、そこで林正樹さんのお名前が出てきて。彼はパット・メセニーと一緒にやるぐらいのピアニストで、演奏を観に行ったこともあるんですけど、この方となら絶対によくなると思って」
 
――この歌詞に出てくるような、年に1回しか会えなくとも大事に思える人がいるのは、いい人生だなと。
 
「ツアーを回りながら応援してくれてるファンの方とか、各地で会う仲間たちとか、仕事でお世話になった方のことを思い浮かべるんですけど、今回のアルバムは結果、全曲’18年に書いたものだし、リリースも何とか’18年中にできることになったわけですよ。そうなると、去年は西日本の豪雨とか、札幌でも地震があったり大変だったし、地元に戻れない方もいるだろうなと思って、そういう方たちにも聴いてもらえる曲が入っていないとなって。ただ、面白かったのがラジオ局で働いている知人が、忙しくて長らく実家に帰れていないと。“盆と正月には帰っていたのに、今は1年に1回も帰れない! だから、いろいろ沁みる曲だった”って、そういう聴き方もできるんだ、みたいな(笑)」
 
――続く『雨雲』(M-9)の最後には、『羊の群れ』を彷彿とさせる強烈な雄叫びが入っていますが、元々こういう曲展開を想定していたのですか?
 
「そうですね。『羊の群れ』は上から丸投げしてくる人たちのことを睨みながら、とにかくバレないように、でもずっと疑問は持ち続けよう、いつか出し抜いてやろうみたいな曲ですけど、それをもっとシリアスに、切実に描いたのが『雨雲』で。同じことを歌ってはいるんですけど、この曲では権力者とか支配者みたいなイメージで“神様”という言葉を使っていて。なぜ若い世代の考えを聞き入れてくれないのか、羊の群れ=国民と捉えれば、“神様”は私たちをどこへ導くのか。空からはじゃぶじゃぶ雨を降らせるけど、羊の群れの声は届かない…。そういう社会の“何だこの不公平さは”っていう感覚を描きたいなと思っていたので」
 
――『羊の群れ』のトレーラー映像、むちゃくちゃ怖いですよね(笑)。
 
「アハハ!(笑) あれは去年やった芝居(=good morning N°5『祝杯ハイウェイ』『看護婦の部屋~白の魔女~』)の共演者たちなんですよ。映像に関してはカメラマンの小林基己さんと2人で監督をしたんですけど、今回は全曲40~50秒ぐらいずつのトレーラーを作ったんです」
 
――MVとはまた違う形で、アルバムの世界観が伝わる。いや~どの曲もすごいインパクトがあります。
 
「CDが売れない時代とか言われるんですけど、今回は圧力をかけられている側の気持ちを歌っているし、若い世代にも聴いてほしくて映像も付けて。それこそ『廃墟の森』(M-1)じゃないですけど、招致とかでビルを建てて、終わったら誰も住めないようなもの残して、やりたい放題やった人たちはいずれ亡くなるわけですよ。この吉と出るのか凶と出るのか分からないお土産を残されるのは、若い世代なんだよなって。ただ、歌詞の内容は眉間にしわ寄せながら作りましたけど、言っても音楽だから、意外とドライブとかにも映えそうなビートなので(笑)」
 
――そして、ジャケットを含めたアートワークも、ここ何作か一緒にやってきた絵師・東學(あずまがく)さんとのコラボレーションで、今回は1つの極みというか。
 


「東學さんは墨絵師なんですけど、最近はエスカレートして女体に書いていますね。そう、確かに極みですね。どうしようかなこの先(笑)」
 
――今作が出来上がったとき、何か感慨深いものはありました?
 
「3年も経ったのは、何を書いたらいいか迷っていたからだとも思うし、書き出せないとどんどん書き方も忘れたりする。でも、いざ作ると楽しいんですよね。だから、ちょっと間隔が空いたのはいい期間だったのかも、って都合がいいですけど(笑)。今作で今までとは違う自分、次の感覚に行けたような気がしているんですよね」
 
 
ライブでは現実からちょっと解放されてほしいし
非日常な場所に来て荷物を降ろすみたいに
ちょっと気持ちが軽くなって帰ってほしい
 
 
――ライブに関しては、何か自分の中で感覚が変わってきたりはしていますか?
 
「以前は、その日の会場とか客席の雰囲気に結構影響されやすかったんですけど、今はその辺も“出たとこ勝負”じゃないですけど、自分が好きなように、自分の歌いたいことが頭の中を占めている状態でステージに立てるようになってきましたね。以前は、“お客さんは楽しんでいるかな?”とか気になっていたし、すごく気を使っていましたけど、その辺もナチュラルになってきたかなって。最近では、ループマシーンとか新しい機材を買ってライブをしていて、“そうそう、私は家でこうやって引きこもって、オタクみたいにポチポチパソコンに向かって音楽を作るようなタイプだったわ”って、ライブ中に思って(笑)。それをやれたことも、かなり落ち着きにつながったんですよね」
 
――3年ぶりにこんなに刺激的なアルバムができると、ライブもまた楽しみですね。
 
「今日のインタビューでも、“自分の感覚で生きていいんだ”とか、“好き嫌いでいいじゃない”とか言ってるぐらいですから(笑)、ライブを観に来てくれる方にもそういうふうに楽しんでほしいなって。踊りたい、揺れたい、叫びたい、みたいなことが自由に起こっていいんじゃないかと思っているし。あと、どんな歌を歌っていても、ライブは一緒に悩むような場所であってはいけないとも思っているんですよ。現実からちょっと解放されてほしいし、非日常な場所に来て荷物を降ろすみたいに、ちょっと気持ちが軽くなって帰ってほしいので」
 
――最後に。中村 中の’19年は、どんな年になりそうですか?
 
「自分が“イケてるな~”って思うときの条件があって(笑)、それはさっき話した3本柱がバランスよく活動ができたときにそう思うので、そこは達成したいですね。音楽に関してはやっぱり歌謡曲が好きというところに戻るんですけど、そういういろんなものが混ざっている雑多な音楽が好きだから、その都度サウンドとかは着せ替えて。次にどういう音楽を作ろうか、そこはひと足先に私が1人でワクワクしていますね」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2019年2月13日更新)


Check

Movie

大阪ライブで起きたあるエピソードも
中村 中からの動画コメント!

Release

鋭いメッセージと洗練されたサウンド
3年ぶりのオリジナルアルバム!

Album
『るつぼ』
発売中
【初回限定盤】
発売中 4000円(税別)
Imperial Records
TECI-1604
【通常盤】
発売中 3000円(税別)
TECI-1605

<収録曲>
01. 廃墟の森
02. 羊の群れ
03. 箱庭
04. 不夜城
05. きみがすきだよ
06. 蜘蛛の巣
07. 裏通りの恋人たち
08. たびびと
09. 雨雲
10. 孤独を歩こう

<DVD収録内容>
01. 箱庭
02. るつぼ-ダイジェスト

Profile

なかむら・あたる…’85年6月28日生まれ、東京都墨田区出身。歌手・作詞作曲家・役者。 ‘06年にシングル『汚れた下着』でメジャーデビュー。同年、2ndシングル『友達の詩』のリリース時にトランスジェンダーであることをカミングアウト。翌’07年には同曲で『第58回 NHK紅白歌合戦』に出場。’10年には、4thアルバム『少年少女』が『第52回 輝く!日本レコード大賞』にて優秀アルバム賞を受賞。歌手としての活動の傍ら、AAA、戸田恵子、STARDUST REVUE、岩崎宏美、研ナオコ、八代亜紀、大竹しのぶ、藤あや子など、多くの表現者や舞台への詞・曲提供も行う。役者としての活動は、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(‘07)、『ガス人間第1号』(‘09)、『エドワード二世』(‘13)、『夜会vol.18/19「橋の下のアルカディア」』(‘14/’16)、『マーキュリー・ファー』(‘15)、『ベター・ハーフ』(‘15/’17)、『ライ王のテラス』(‘16)、『ハダカ座公演vol.1「ストリップ学園」』(’18)、財団・江本純子vol.12(醤油理論から始まる新しいセックスの形その2)『ぼくと回転する天使たち』(’18)など。’18年12月5日には、3年ぶりのオリジナルアルバム『るつぼ』をリリース。’19年3月には寺山修二没後35年/青蛾館創立35周年記念公演『毛皮のマリー』、6月にはKAKUTA第28回公演『らぶゆ』に出演する。

中村 中 オフィシャルサイト
https://ataru-atariya.com/

Live

弾き語りツアーに東京2DAYS
盟友LOVEとの東名阪ツアーも!

 
『アコースティックツアー阿漕な旅
 2018~2019 ひとりかるたとり』

【京都公演】
▼12月8日(土)都雅都雅
【栃木公演】
▼12月15日(土)HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
【広島公演】
▼1月10日(木)Live Juke
【岡山公演】
▼1月11日(金)岡山・城下公会堂
【香川公演】
▼1月12日(土)SUMUS cafe
【福岡公演】
▼1月14日(月)Gate's7
【愛知公演】
▼1月19日(土)BL cafe
【北海道公演】
▼2月1日(金)KRAPS HALL
【宮城公演】
▼2月3日(日)retro Back Page
【新潟公演】
▼2月9日(土)Gioia Mia

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード125-773
▼2月15日(金)19:00
umeda TRAD(前umeda AKASO)
自由席5000円
夢番地■06(6341)3525
※未就学児童は入場不可。

チケット情報はこちら

 
【神奈川公演】
Thank you, Sold Out!!
▼2月23日(土)神奈川県民ホール 小ホール

『LIVE2019 箱庭-NEW GAME-』

【東京公演】
チケット発売中 Pコード133-685
▼3月22日(金)・23日(土)
日本橋三井ホール
全席指定6500円
キョードー東京■0570(550)799

チケット情報はこちら


 
『LOVE×中村 中
「友達以上恋人未満」TOUR』

【愛知公演】
▼3月29日(金)ell.FITS ALL

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード133-665
▼3月10日(日)18:00
CAFE' VOXX
全自由5400円
夢番地■06(6341)3525

チケット情報はこちら

 
【東京公演】
▼4月5日(金)daikanyama
晴れたら空に豆まいて

ツアーと並行し中島みゆきの
名曲を歌い継ぐコンサートにも参加

 
『中島みゆきリスペクトライブ2019 歌縁』

【長野公演】
▼2月22日(金)上田市交流文化芸術センター 大ホール
[出演]研ナオコ/中村 中/半崎美子/
藤澤ノリマサ/由紀さおり
【東京公演】
▼3月17日(日)新宿文化センター
[出演]クミコ/研ナオコ/咲妃みゆ/
中村 中/藤澤ノリマサ/由紀さおり
【福岡公演】
▼3月24日(日)福岡市民会館 大ホール
[出演]研ナオコ/咲妃みゆ/中村 中/
半崎美子/由紀さおり


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