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「人生の“青春”と言われる時間を全部費やしてきた5年間だった」
結成5周年のアニバーサリーイヤーに生まれた全曲主食の濃厚な新作
『召し上がれのガトリング』を手に飛躍の’17年へ!
DISH//撮り下ろし全員インタビュー&動画コメント (1/2)

 ダンサブルなロックをやるバンドはいても、本当にダンスしながら楽器の演奏もやってしまう、“ダンスロックバンド”はいまだかつていなかった! そんな前例のないバンドスタイルを開拓してきたDISH//は、メンバーがまだ10代前半だった’11年に結成され、多感な青春時代をともに過ごしながら成長してきた4人組だ。’16年の結成5周年イヤーは楽曲制作や演奏力強化に取り組みながら、アニバーサリーイベントも開催するなど精力的に活動し、12月14日には前作より約2年ぶりとなる2ndアルバム『召し上がれのガトリング』をリリース。今作にはメンバー全員が作詞作曲を手がける新曲も1曲ずつ収録されるなど、目覚ましい成長を遂げている。そんな4人にこれまでの歩みを振り返ってもらいつつ、新作が完成するまでのエピソードや各自の楽曲に対する想いなどを、たっぷりと語ってもらった。

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仕事なんですけど遊んでるような感覚もあって
本当に楽しい楽しい5年間でした
 
 
――結成5周年イヤーはどんな気持ちで過ごしてきましたか?
 
TAKUMI(vo&g)「長いようで短かったかな。でも、今年1年を振り返ったら、5年前には想像がつかなかったような成長があって。自分たちで曲を作るようにもなったし、何でもない5年間じゃなかったんだなって実感しましたね。また5年後に僕らがどうなってるのか、すごく楽しみになりました」
 
RYUJI(b&rap)「振り返ったときに、ちゃんと意味のあることをしてきたんだなと思える5年間だったと思ってます。’16年は曲作りをしたり、楽器のレッスンをしたり、皆さんに直接見えないところでの活動も多くて、結構力を蓄えられたなって。それを使ってまた新たな気持ちで6年目がスタートできると思います」
 
MASAKI(g&cho)「結成したとき僕は中学2年生で、人生の“青春”と言われる時間を全部DISH//に費やしてきた5年間だったので、すごく内容が濃く、あっという間でしたね。メンバーと一緒にいる時間も長くて、部活をやってるような感覚で絆も深まったし、仕事なんですけど遊んでるような感覚もあって、本当に楽しい楽しい5年間でしたね。特に、’16年は5年目にして一番成長できた年ではあるかなと」
 
To-i(key&DJ,rap,Fling Dish)「ホントにメンバー同士仲良くできたのがよかったなぁと思ってて。小っちゃい言い合いとかはもちろんあるんですけど、方向性とかDISH//の活動に関わるようなケンカは全然ないし、プライベートでもすごく仲がいいのがライブやMCで活きてるので、そこもDISH//の強みなのかなって。中高生ぐらいの年齢からこういう音楽活動ができてるのは、将来的にも他のグループにはない一体感が生まれてくるんじゃないかと。そういうことも含めて、ホントにいい5年間だったと思いますね」
 
RYUJI「平均年齢19歳で5年ってスゴいよね。10周年でもまだ24だからね(笑)」
 
――ところで、ダンスロックバンドとしてスタートしたDISH//ですが、実は当初は楽器は演奏せずに持っているだけだったとか。演奏面に力を入れてきたのはいつ頃から?
 
TAKUMI「しっかり演奏して、同時にダンスもするようになったのは今年からですね。(6月に出た)『HIGH-VOLTAGE DANCER』(‘16)(M-1)からです」
 
To-i「’16年はバンドに力を入れてガッツリやってきたんでグルーヴとか一体感が出てきて、“これは踊りながらでもできるんじゃないか?”っていう話になって。結成当初からの目標が、そこから具体的に形になってきた。今はそれをライブでひたすら自分たちのモノにする段階なんで、まだまだなんですけどね。何となく感覚は掴めてきたかな」
 
RYUJI「でも、スッゲー疲れます! 正直、アドレナリンが出てないと連続ではできない(笑)。真のダンスロックバンドになって1年目ですね」

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僕はDISH//に入ったおかげで性格が変わった
 
 
――12月14日には2ndアルバム『召し上がれのガトリング』がリリースされました。今作はメンバー各自が作詞作曲した新曲が収録されているのも大きなトピックですが、1曲1曲にとても個性が出ています。TAKUMIさんの『モノクロ』(M-5)は青春ドラマのような甘酸っぱくてキュンとくる歌詞ですが、何かテーマはあったんですか?
 
TAKUMI「テーマは“出会い”ですね。僕はフィルムのカメラを趣味でやってるんですけど、モノクロのフィルムの現像が出来上がってきたときに、“これは色があった方が綺麗かもな”って思ったのがきっかけで、今回の詞を思いついたんですよ。色のない少年がある女の子に出会って、色を塗ってもらうことで世界が変わっていくんだけど、途中で女の子の方が色をなくして、“じゃあ次は僕が色を塗る番だね”っていう物語が浮かんできて…」
 
――人とつながることで、モノクロだった世界がカラフルになっていくようなイメージ?
 
TAKUMI「そうですね。それこそ僕はDISH//に入ったおかげで性格が変わったし。中学のときとかはもう全然喋らなくて。人間とかどうでもよかったんで」
 
(全員爆笑)
 
TAKUMI「人に興味がなかったんですよね(笑)。だからこそ、“この人と出会って私は世界が変わった”というような体験をした人に響いてくれたらいいなって。サウンド面は僕の好きな音楽を詰め込んだ感じで、ちょっとアコースティックな雰囲気から入って、サビは壮大にして。全体の雰囲気が“緑の森”みたいなイメージで作っていましたね」
 
To-i「“緑の森”のイメージからよく“モノクロ”ってタイトルにしたね。俺は雰囲気そのまんまでいっちゃうから、タイトルも『グリーン』にしちゃうかもしれない(笑)」
 
TAKUMI「カメラをやってなかったら全然違う詞だったかもしれないね」

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夢のある話よりだらしない男のことを描いた物語が好きで
 
 
――『Loop.』(M-6)はTo-iさんの作詞作曲で、ブラックミュージックのテイストが入った、ちょっと大人になったDISH//が感じられる1曲ですね。
 
To-i「ありがとうございます! 僕はラップや言葉遊びをする曲が好きなので、全体的に韻を踏んでる曲が書きたいなって。聴いてて心地よくて、流行りのテイストも入れて、みたいにテーマが決まってたので、曲自体はパーっとできましたね。でも、歌詞は結構難しくて悩んだんですけど、“だらしない男”をテーマに書きました。マンガとかでも、夢のある話よりそういうだらしない男のことを描いた物語が好きで。『闇金ウシジマくん』とかね(笑)。『アイアムアヒーロー』の主人公もそうなんですけど、そういう人に惹かれるので」

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今だったら伝えられることもあるんじゃないかなって
 
 
――『SIGH』(M-7)はRYUJIさんの作詞作曲ですね。失恋ソングのようですが、この歌詞は実体験?
 
RYUJI「実体験ではないですね。元々1人1曲作ろうって決めたときに、スッゲー聴いてたBACK-ONさんの曲がたまたまバラードロックだったので(笑)。BACK-ONさんはメンバーにラッパーがいて、DISH//と形態が似てるんです。ロックなサウンドでTAKUMIがバラードっぽい歌詞を歌ったら絶対にカッコいいだろうなって。最終的にストリングスとかも入ったし、DISH//の曲の中にほとんど別れの歌がなかったので、この曲調だから失恋ソングにしてみようって。でも、バラードにありがちな歌詞になるのが怖くて、ちゃんと歌を聴いてるだけで映像が浮かび上がるようなものにしたいなと。描写にもこだわって、感情移入しやすい曲にしたかったんですよね」
 
――失恋ソングが初挑戦というのは意外な気もしますね。
 
RYUJI「結成したのが中2なんで、そんな子供が恋愛や失恋を歌っても何が伝わるんだ?って感じだったんで(笑)。でも、TAKUMIも19になって、成長して、今だったら伝えられることもあるんじゃないかなって。そういうDISH//の成長ぶりが出てる曲じゃないかなと思ってます」

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この曲のテーマは“モテない童貞男子”です(笑)
 
 
――MASAKIさんが作った『僕の太陽』(M-8)は軽快な曲調ですね。
 
MASAKI「僕が一番最後に作ったので、3人の曲とはテイストを変えて爽やかな感じにしようと思って。あと、最近のDISH//はカッコいい曲やバンドっぽい曲が多かったけど、初期は結構モテない男の子の歌とかを歌ってたんで、久々にそういうことを歌いたいなと思って。この曲のテーマは“モテない童貞男子”です(笑)。この曲を作ってるときにすごく楽しくなっちゃって、パッと聴いた感じは爽やかで聴きやすくなってるけど、いろいろと仕掛けを作って、歌詞もひとくせあるものになりました」
 
――それぞれにテーマもあって、1曲1曲カラーが違っていますね。
 
RYUJI「みんな個性があって、一緒にならないところがDISH//らしいなって。1曲1曲、歌詞カードを見て、聴いてほしいですね」
 
TAKUMI「お互いにいい刺激になったと思うし、みんながどんどん提案していろんな曲ができていけばいいなって」
 
 

 


(2016年12月21日更新)


Check

Movie Comment

新譜に武道館に大阪公演のエピソード
DISH//からの動画コメント!

Release

フルボリュームで駆け抜ける!
濃厚な13曲を宿した2ndアルバム

Album
『召し上がれのガトリング』
【初回生産限定盤A(DVD付)】
発売中 3800円
Sony Records
SRCL-9247~9248
※トールサイズデジパック仕様

<収録曲>
01. JUMPer
02. 俺たちルーキーズ
03. イエ~ィ!!☆夏休み
04. ら・ら・ら
05. モノクロ
06. Loop.
07. SIGH
08. 僕の太陽
09. HIGH-VOLTAGE DANCER
10. No One Else
11. My memory
12. 愛の導火線
13. サクラボシ

<DVD収録内容(約90分)>
・『伝説の55曲ライブ
  舞台裏まで見せちゃいます!!』
Juke DISH// Box
~奇跡の全55曲!! In 東西野音~
※7月18日、日比谷野外大音楽堂でのライブ
 当日の一部楽曲をダイジェスト収録
・『DISH// presents
  初めてのNYC観光ツアー』

【初回生産限定盤B(CD付)】
発売中 3600円
Sony Records
SRCL-9249~9250
※三方背ケース入り、40ページブックレット

<DISC1収録曲>
同上

<DISC2収録曲(初音源化デュオ曲)>
01. secReT love RYUJI & To-i
02. Dr.Please!! MASAKI & RYUJI
03. 言えやしないよ… TAKUMI & To-i
04. 春イチゴ TAKUMI & RYUJI
05. 前へ MASAKI & To-i

【通常盤】
発売中 3000円
Sony Records
SRCL-9251

<収録曲>
同上

Profile

ディッシュ…写真左より、MASAKI(g&cho)、TAKUMI(vo&g)、RYUJI(b&rap)、To-i (key&DJ,rap,Fling Dish)の4人で構成されたダンスロックバンド。平均年齢19,25歳。’11年12月25日結成、’12年6月にシングル『It’s alright』でCDデビュー。楽器を持ってダンスするグループとして話題に。’13年6月、シングル『I Can Hear』でメジャーデビュー。 テレビ東京系アニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』エンディングテーマに起用され、オリコンウィークリーチャート初登場9位に。7thシングル『俺たちルーキーズ』(‘15)は、テレビ東京系連続ドラマ『釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助』の主題歌に抜擢され、オリコンウィークリーチャート2位を記録。最新シングル『HIGH-VOLTAGE DANCER』(‘16)も同2 位を獲得しており、1stアルバム『MAIN DISH』(‘15)含む、メジャー2ndシングル『晴れるYA!』(‘13)以降シングル・アルバム合わせて8作品がオリコンTOP5入りを果たしている。“スラッシャー”と呼ばれるDISH//ファンもイベントを開催するごとに増加し、’15年元日には日本武道館単独公演を開催。’16年1月1日、2日には、日本武道館での2DAYS公演を行った。現在は次の目標として横浜スタジアムでのワンマンライブを掲げ、さらなる夢の実現に向けて活動している。最新作は12月14日にリリースされた2ndアルバム『召し上がれのガトリング』。また、TAKUMI(北村匠海)を筆頭にメンバー全員が俳優活動も積極的に行っており、’16 年はTAKUMIの出演映画が4 本公開。日本テレビ系ドラマ『ゆとりですがなにか』、TBS 系『仰げば尊し』ではメインキャストでレギュラー出演するなど、期待の若手俳優としても注目を集めている。

DISH// オフィシャルサイト
http://dish-web.com/

Live

3年連続の元日の武道館公演に続き
春にはリリースツアーで大阪へ!

 
【東京公演】
『DISH// 日本武道館単独公演'17
 TIME LIMIT MUSEUM』
チケット発売中 Pコード307-475
▼1月1日(日・祝)17:30
日本武道館
指定席6800円
キョードー東京■0570(550)799
※3歳以上はチケット必要。3歳未満は大人1名につき1名まで膝上無料。席が必要な場合はチケット必要。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら


『DISH//2017 Spring Tour
『実食会』』

【福岡公演~辛子明太子風味~】
▼3月19日(日)福岡国際会議場 メインホール

Pick Up!!

【大阪公演~たこ焼き風味~】

▼3月26日(日)Zepp Osaka Bayside

【新潟公演~白米風味~】
▼3月29日(水)NIIGATA LOTS
【宮城公演~牛タン風味~】
▼3月31日(金)チームスマイル・仙台PIT
【北海道公演~カニ風味~】
▼4月1日(土)Zepp Sapporo 
【愛知公演~赤味噌風味(1部)/
 手羽先風味(2部)~】

▼4月9日(日)ダイアモンドホール
【広島公演~オイスターフレーバー~】
▼4月14日(金)広島クラブクアトロ
【神奈川公演~酢豚風味~】
▼5月5日(金・祝)神奈川県民ホール 大ホール
【神奈川公演~杏仁豆腐風味~】
▼5月6日(土)神奈川県民ホール 大ホール


Comment!!

ライター・エイミー野中さんからの
オススメコメントはこちら!

「オシャレなイケメン揃いで黙っていても絵になる4人ですが、インタビューではカッコつけない素のままのトークがこれまた好印象。お互いのコメントを気にしつつ、仲良さそうに突っつきあったり、フォローしたり、共感したり、脱線したりしながら楽しそうに話していたのが印象的です。メンバーは俳優としても活躍しつつ、4人とも音楽が大好きで自分たちにしかできない個性的なバンドスタイルを熱心に追求しています。“ダンスロックバンド”を掲げていますが、ダンスロックをやるバンドといより、ダンスしながらロックをやるバンド。ということは、“ダンシング・ロックバンド”っていう方が実像が伝わりやすいかも。ライブでは、バンド名にちなんだ紙皿投げやコント的な遊び心も盛り込まれたサービス満点のユニークなパフォーマンスで大盛り上がり。一方で、メンバー各自が作詞作曲を手掛けるほどに成長。今後もミュージシャンであり、エンターテイナー&クリエイターとして、まだまだマルチに進化していきそうです!」