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ホーム > インタビュー&レポート > 24時間×7日、365日、移り変わる日々に 初期衝動を超える新しい自分を探し、見付け出せ! 生きるヒントが詰まったDef Techの2年ぶりのアルバム『24/7』 ツアー開幕前夜に捧げるインタビュー&動画コメント


24時間×7日、365日、移り変わる日々に
初期衝動を超える新しい自分を探し、見付け出せ!
生きるヒントが詰まったDef Techの2年ぶりのアルバム『24/7』
ツアー開幕前夜に捧げるインタビュー&動画コメント (2/2)

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【番外編】
 なお、この日のインタビューには、ミュージシャン、タレント、声優、音楽業界スタッフなどを目指す、専門学校ESPエンタテインメントのマネジメント課で学ぶ若者たちも同行。緊張しながらもDef Techに尋ねた質問が、思わぬ名言を引き出したため、ここに掲載。人生の、音楽の世界の先輩であるDef Techからの助言。感動です。
 

 
――『Marathon』という曲がありますが、2人にとって人生のゴール、目標は何ですか?
 
Shen「いい質問ですね。“ゴールなんてないんだろう?”って僕らはその曲で歌ってますが(笑)」
 
Micro「うん、人生のゴールはないと思う。それはネガティブな意味じゃないんですよね。今僕の周りでも、日本一症候群というのか、一番を取ったことで自分の限界が見えて、それがプレッシャーになって何も出来なくなってしまうアスリートたちが結構いて。そういう人たちは“ゴールしちゃったんだな”って思うんですね。でも、芸術やアートの世界は自分が満足しなければずっとやり続けていけることだから、僕はここから先は淡々と、一喜一憂しないで、職人のようにいい曲を書き続ける強さを身に付けたい。途中で投げ出したり、イヤになったりしないで、いい気にもならないで、水が流れていくように音楽を作り、人生を振り返った最期のときに“いやぁ、本当に俺はDef Techでよかった”って、大阪の病院で、看護師さんや先生が関西弁を喋ってる中で、人生の幕を閉じたいですね(笑)」
 
Shen「フフフ(笑)」
 
Micro「アーティストだと、曲が出来たときは喜び、出来なかったらヘコむ、とかになってしまうけど、曲が出来る出来ないじゃなく、職人のようにひたすら曲を作り続けて、そこでいろんな評価をもらいつつも、それは全部過去のものであって。チャップリンが“always next”って言ったみたいに、常にこのアルバムの次が僕らの最高のアルバムだと思うし、その次はもっと素晴らしいものになると思って突き進んでいる。未完成の完成を目指してます」
 
Shen「“今”の瞬間はずっと次につながっていて、ゴールしたと思っても、次の場所に行かないと成長しないまま止まっちゃう。そういう意味で、人生のゴールは成長していくことなんだと思う。それが出来ていたら、もう成功していると思う」
 
Micro「“学び続けること~♪”(『Marathon』)ですかね」
 
Shen「全部、歌詞から引用してるけどね(笑)」
 
Micro「キリストもブッダも、最後まで勉強してるんですよね。誰かに説法してるとかじゃなくて、経典を読んで勉強してる。学者も、80歳とか90歳になってもたいがい勉強し続けている。そうやって探求心を持ち続けていくことが、成長につながるのかなと思います」
 
Shen「勉強しなくちゃいけないからやってるんじゃなく、やりたいからやってる。その違いってすごく小さいけど、大事なんですよね」
 
――2人が音楽を続けてこられて、良かったなと思うときはどういうときですか?
 
Micro「印税が入ってくるとき(笑)。これは冗談じゃなく、僕らがまだ学生だった21歳のときに、当時のマネージャーからどうやって音楽の仕組みを変えていくかを教わって。当時はアルバムの価格と言えば3000円前後が一般的だったけど、1st『Def Tech』(’05)はレンタル禁止だけどその分アルバムの価格を半額にして発売しました。それが260万枚のヒットにつながったんですね」
 
Shen「自分たちでジャケットを作ったり、楽しかったね(笑)。その後、解散していた時期はファンの人たちに失礼なことをしちゃったけど、あの時間があったから自分たちもリセット出来たし、自分たちにとってはあの期間も大事な時間でしたね」
 
Micro「僕ね、会いたい人に全員会ってきました。それは音楽をやってきて本当によかったことですね。マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダー、宇多田ヒカルさん、松任谷由実さん、桑田佳祐さん、山下達郎さん、長渕剛さん…大先輩から年下の子たちから、自分が大好きだと思う人、会いたい人全員に会ってこれたことは、Def Techに感謝してますね。MISIAに会えたときは、僕らと3人で掘りごたつでカラオケすることになって(笑)、MISIAは僕が選んだ7曲を目の前で全力で歌ってくれたんですね。そういう出会いって、お金とかよりももっともっと素晴らしい経験を僕にくれました」
 
――これからの音楽業界を担っていく、新しい世代に向けて一言頂けたら嬉しいです。
 
Shen「誰よりも一番先に進んでいるアーティストって、トレンドをフォローしてるんじゃなく、自分自身の心をフォローしてる。他の人や他の音楽は、意識しながら無視することが出来てる。そのバランスをうまく取って欲しいですね。みんながトレンドをフォローするんじゃなく、本当に自分の心にあるビートを作って欲しい。僕たちはいまだにそれをやってるんだと思う。一番当たり前のことだけど、結構みんな忘れてると思う」
 
Micro「“オリジナル”を作るために、どういうモチベーションで臨むかっていう話だよね。音楽を作るためには、音楽以外のことを一生懸命やった方がいいんですよ。音楽のために音楽を作ってる音楽家がいて、その人が作る音楽ほどつまんない音楽はないと思ってる。僕は音楽のためにサーフィンしたり、音楽のために釣りに行ったり、秋葉原が大好きな子たちと情報交換したり、全然違うことをするのって大事なんですよね。曲を作る前の過程でどれだけインプットしてくるか。歌詞を書く人なら、歌詞を書くその何倍もの書物を読んでないと、アイディアとか自分が枯渇して言葉が出てこなくなるし。楽曲を作る人なら、50~60年代のものから今のものまでたくさんの音楽、または世界の音楽を聴いて、パキスタンの紛争地域では音楽が流れてるのかとか、アフリカでは、シリアでは、自分と同じ20代の人たちがどんな音楽を聴いてるのか?とか。僕は今そういうところに興味があるんですね。そういう音楽を今1000曲以上聴いていて、そこからインスピレーションを頂いて、自分の中で時間をかけてあたためていく中で、消化していったときにやっと1曲か2曲出来る。そういう感じです。自分の中にインプットする時期を大切にして、いい本を読み、いい音楽に触れ、一流のものに触れていって欲しいですね。そのためにも世界中を旅することはいいですよね。海外経験をして欲しいですね。僕はShenっていう英語の先生が毎日隣にいるわけで(笑)、日本にいながらアメリカの情報も即時に入ってくる。Shenと一緒にいられることは、本当にありがたいことだと思ってます」
 
――本日は本当にありがとうございました!


defteck_student.jpg



(2013年11月 2日更新)


Check

Release

挑戦し続けるジャワイアン・レゲエ
新境地と生命力溢れるニューアルバム

Album
『24/7』
発売中 1980円
EUNTALK
DTMS-007

<収録曲>
01. Anniversary feat.SONPUB
02. The Best Time
03. Be The One
04. The Key feat.Emi Meyer
05. Just a Little Longer
ft.Xavier Boyer of Tahiti 80
06. Marathon
07. He'eia~Jawaiian Mix~ feat.Makana
08. Flow
09. Uchiaketekure
10. Bolero
11. Summer Steppin'

Profile

デフ・テック…中国生まれハワイ育ちのShen(写真右)と、東京生まれのMicro(同左)による2人組ユニット。自らの音楽を“ジャワイアン・レゲエ(ジャパン+ハワイ+ジャマイカ)”と称し、ヨコハマタイヤのCM曲『My Way』をきっかけに、’05年リリースの1stアルバム『Def Tech』が200万枚を超える空前の大ヒットを記録。インディーズアーティストとして初の『第56回 NHK紅白歌合戦』に出場。’07年に価値観や音楽性の違いにより解散するものの、’10年に約4年ぶりの活動再開を発表。これまでに7枚のアルバムを発表している。ユニット名の名付け親は旧友のJESSE(RIZE)で、“超カッコいいテクニック”と“テクニックをひけらかさない”の2つの意味から来ているという。

Def Tech オフィシャルサイト
http://deftech.jp/


Live

『24/7』を引っ提げた久々のツアー
11月よりいよいよ開幕へ!

 
『Def Tech 24/7 Tour 2013』

【香川公演】
チケット発売中 Pコード202-349
▼11月3日(日・祝)18:00
サンポートホール高松 大ホール
全席指定6300円
デューク高松■087(822)2520

【広島公演】
チケット発売中 Pコード201-133
▼11月4日(月・休)17:30
アステールプラザ 大ホール
全席指定6300円
夢番地広島■082(249)3571

【愛知公演】
チケット発売中 Pコード202-478
▼11月12日(火) 19:00
日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
指定席6300円 着席指定席6300円(立見不可)
サンデーフォークプロモーション■052(320)9100
※着席指定席は、立ち上がっての鑑賞不可。

【東京公演】
チケット発売中 Pコード200-998
▼11月14日(木)19:00/24日(日)18:00
NHKホール
指定席6300円
ソーゴー東京■03(3405)9999

【福岡公演】
チケット発売中 Pコード201-783
▼11月26日(火)19:00
福岡市民会館 大ホール
全席指定6300円
キョードー西日本■092(714)0159

【宮崎公演】
チケット発売中 Pコード204-574
▼11月27日(水)19:00
メディキット県民文化センター 演劇ホール
全席指定6300円
GAKUONユニティ・フェイス■0985(20)7111

【神奈川公演】
チケット発売中 Pコード200-999
▼12月1日(日)17:30
神奈川県民ホール 大ホール
全席指定6300円 立見6300円
KMミュージック■045(201)9999
※5歳以上はチケット必要。
4歳以下は膝上無料。

【北海道公演】
チケット発売中 Pコード200-944
▼12月6日(金)19:00
札幌市民ホール
全席指定6300円
WESS■011(614)9999

【静岡公演】
チケット発売中 Pコード201-173
▼12月10日(火)19:00
静岡市清水文化会館(マリナート) 大ホール
全席指定6300円
サンデーフォークプロモーション静岡■054(284)9999

【宮城公演】
チケット発売中 Pコード200-924
▼12月13日(金)19:00
東京エレクトロンホール宮城
指定席6300円
G・I・P■022(222)9999

【新潟公演】
チケット発売中 Pコード201-030
▼12月14日(土)18:00
新潟県民会館 大ホール
全席指定6300円
FOB新潟■025(229)5000
 

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Pick Up!!

【神戸公演】
チケット発売中 Pコード200-867
▼12月19日(木)19:00
神戸国際会館こくさいホール
全席指定6300円
GREENS■06(6882)1224

【大阪公演】
Thank you, Sold Out!!
▼12月20日(金)19:00
オリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)
全席指定6300円
GREENS■06(6882)1224

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【沖縄公演】
Thank you, Sold Out!!
▼12月23日(月・祝)18:00
ナムラホール
オールスタンディング6300円
ピーエムエージェンシー■098(898)1331
※未就学児入場不可。

Present!!

Def Tech特製エコバックを
5名様にプレゼント!

【締切】12月2日(月)14:00
※当選は発送をもって
代えさせて頂きます。