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重厚な引き戸を開けると、ソムリエでもあるマスターの黒田さんが切り盛りするシックな大人空間が広がる。コチラでお客さんのほとんどがオーダーするのが、高級バスマティライスを合わせた本格スパイスカレーだ。15歳から食べ歩きを続けているという黒田さんのカレーレシピは、100種以上にも及び、約3年前から定番メニューに。2014年4月からは、本町の「カレー週イチ」でも月曜限定でカレーを提供している。マニアックな素材をふんだんに使用したスパイシーで多国籍なカレーはサラリと軽く、お酒との相性も抜群。マスターとカレー談義に華を咲かせるのも楽しい。
黒田「ふたりでバーに来るなんて初めてちゃうか」
コバ「最初で最後、もう2度とないでしょうけど」
黒田「しかし、めっちゃカッコええ店やん。さすがよく知ってるな」
コバ「ボクも来るのは初めてなんですけど、こちらのお店は以前にも『たまラン』で紹介させてもらった店なんです」
黒田「そういえば昔、コバにうまい店いろいろ教えてもらったよな」
コバ「ニセ情報をリークしてましたからね」
黒田「ニセかい! 結構行ってもうてたわ」
コバ「かち合わんように、自分が遊ぶエリアと逆方向の店を教えてましたから」
黒田「でも、こんなカッコええバーでカレーが食べられるとは想像できへんけど」
店主「お待たせしました~」
2人「おおッ!!」
黒田「バーのカレーって聞いてたけど、全く真逆のカレーを想像してたわ」
コバ「これはどちらのカレーになるんですか?」
店主「どちらかと言うと南インドですね(と言って、1つずつカレーを説明)」
黒田「スゴイ本格的やん(と言ってひと口)めっちゃうまい!」
コバ「ライスも普通のご飯と違いますよ」
店主「こちらはバスマティライスになります」
黒田「このパクチーチキンめっちゃうまい! もうバーレベルじゃないな、コレは」
コバ「カレー屋よりもカレー屋ですよ」
黒田「ていうか、この5つのカレー全部がうまいわ」
店主「全部かき混ぜて食べるとまた違う味わいになります」
コバ「そんなバカな…(と言ってかき混ぜてひと口)うわ! さらにうまい!! 単なる足し算ではなく掛け算の味わいですよ」
黒田「ホンマにうまい。こんなカレー、初めて食べたわ」
店主「ありがとうございます」
コバ「味にうるさい黒田さんが太鼓判を押すなんて、なかなか無いですよ」
黒田「ひとつだけ言わせてもらうなら、和風のカレーも入れてほしいですね」
コバ「そんなん入れたら、黒田さんに何言われるか分からないからやめといた方がいいですよ」
黒田「アホ、これだけのカレーを出すマスターが作る和風カレー、絶対旨いに決まってるやろ」
コバ「家でカレー作る時は、やっぱり下地とか出汁をとるところからやるんですか」
黒田「正直な話、家で作るカレーライスは市販のカレーに何も入れずに食べるのが一番うまいねんって」
コバ「実はオレも同じです」
黒田「やっぱり、箱に書いてある通りに作るのが一番やから。メーカーさんが一生懸命考えて、こうやって食べて下さいって書いてあるのを別の方法で作ってしまうのは、やっぱり失礼やから」
コバ「初めて意見が合いましたね」
黒田「23年で初めてかい! そんなにオレと合えへんねんやったら、オレのこと無視せえ!」
コバ「だからしてるんですけど」
黒田「してたんかい!」
コバ「(爆笑)」
黒田「ボケとツッコミで何来るか分からん時あるやろ。その時は人が言うた言葉を大声で言うのが一番ええねん」
コバ「そういうこと言う黒田さん、あまり好きじゃないです」
黒田「(爆笑)」