ホーム > 魂のランキングルメ~たまラン~ 「ケンドーコバヤシのたまらない店」 > とん正
昭和57年の創業から常連客に親しまれてきたとんかつの名店。豚は京都産を中心に国産のもののみ。筋切り以外はほとんどそのまま揚げるそうだが、これが驚きの柔らかさ。2度移転し今の場所で5年を数えるがファンが通うのも納得の旨さだ。ビタミンを摂りやすいよう千切りにしないキャベツにもご主人の心遣いがあふれる。これからの季節は豚しゃぶ鍋のほか、例年冬季定番のカキフライ(1300円)もスタート。アルコールも各種揃うが、先代より80年の馴染み店から仕入れる、格別の美味しさの白米もオススメ!
コバ「こちらは創業して30年以上にもなる、とんかつの名店や」
川西「THEとんかつ店の佇まいですね」
コバ「このたまランでは昔から気立てのいい女将、マザーがいる店を中心に店をセレクトしてきたけど、その原点を思い出させるようなお母さんがいるから」
女将「お待ちどうさま~」
3人「おおッ!」
コバ「このとんかつビジュアル…た、たまラン!」
水田「こちらのお店はかなりやりますね。付け合せのトマトが丁寧に湯むきされていますから。藤田(バンビーノ)なんかは、すぐそこには気づかないでしょう」
コバ「キャベツが千切りじゃないところが、また嬉しい」
女将「この方がビタミンが摂れるんです」
コバ「これがマザーの優しさってやつやな」
川西「とんかつ、めっちゃ柔らかくてうまい!」
コバ「ホンマや、めっちゃ柔らかい」
水田「油もいいし、これはいい仕事してますね」
コバ「オマエは何で常に上から目線やねん!」
川西「この連載でいつも『あるある』を言い合ってるって聞いてたんで、とんかつあるあるいいですか?」
コバ「ええやつ、頼むぞ」
川西「とんかつ、実は一番端っこがうまいというのはどうでしょう?」
コバ「それは、ホントのあるあるやな」
川西「ダメですか?」
コバ「いや、奇をてらうより全然ええぞ」
水田「ボクもあります。とんかつ揚げるのが上手な人は、片手で1回でパン粉をつけません?」
コバ「知るか!」
水田「共感できませんかね?」
コバ「オマエのそのあるあるは厨房、房の内やねん。こういう時は誰もが共感できる、房外あるあるが常識やろ」
水田「料理人ならみんな、そうそう!ってなりますよ」
コバ「圧倒的にシェアが少ないわ! 今のあるあるなら川西の方が全然勝ちやな」
川西「初めて料理関係で勝ちましたよ。あと、とんかつって粗い大きな衣がついてるところが美味しくないですか?」
水田「細かい衣でも美味しいところあるけどな」
コバ「水田は、料理が絡んだら楽しくできへんヤツなんやな(笑)」
水田「粗めのパン粉をそんなに握ってええの?っていうぐらい握ると、実は衣がふんわりしがちとかは?」
コバ「だから房の外をくれよ。パン粉はもうええねん。客として食べたことあるやろ?」
水田「ありますけど、だいたい行ったら中でどんな仕事してるかチェックしますからね」
コバ「やな客やな」
川西「じゃ、そろそろコバさんのあるあるを聞かせてくださいよ」
コバ「ちゃんと聞いとけよ。とんかつ屋さんの店名についてる『とん●』とかに使われる漢字の1文字、子供の名前に使いたくなる漢字が実は多いという」
和牛「(爆笑)」
水田「でも、こちらの店も確かに『とん正』ですもんね」
川西「『とん清』とか『とん晴』とかもありますよね。うわ、ホントや」
コバ「子供の名前を考える時は、まずはとんかつ店の屋号を検索することやな。水田よ、これが房の外のあるあるってヤツや」
水田「房の外のあるあるか…」
コバ「パン粉は考えるな」
水田「房の外であるあるは無いですね」
コバ「(爆笑)じゃ、房の内あるあるでいいから、イタリアン店の房内あるあるとか言ってみろや」
水田「ペペロンチーノとシンプルなスープを頼む客は同業者の可能性が高いので、厨房の中のみんなが見に行きがちとか」
コバ「それは、あるあるじゃなくて、もはや『そやねんや』やわ」
水田「でも、これぐらいは正直分かってほしいですよ…」
コバ「なんや、オレたちは分かってないって言うんか?」
川西「コバさん、本当にすみません」
コバ「ひとつ分かったことは、料理が絡むと水田はまともに会話できへんってことやな」
3人「(爆笑)」
コバ「女の子とご飯行った時、そんな頭でっかちなことばかり言ってたら嫌われるぞ」
水田「自分、彼女いません」
コバ「おっ、彼女いないんか。川西は?」
川西「ボクもいません」
コバ「オマエたち……ええヤツやな(3人ガッチリ握手)」
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