ホーム > 魂のランキングルメ~たまラン~ 「ケンドーコバヤシのたまらない店」 > かすうどん うのたけ
ミナミの隠れた良店が集う「日宝三ツ寺会館」は、グルメ通御用達の穴場ビル。その2階で今年5年目を迎えるコチラは、かすうどんの専門店だ。羽曳野の業者から仕入れるかす(=牛の小腸を揚げたもの)を、ご主人が細かくスライス。その丁寧な仕事でかすの見栄えや食感のよさが倍増する。濃厚ながら後口のいいダシに合わせるのは、何度も試行錯誤を重ねた“大阪うどん”。最近流行りの讃岐うどんとは違う滑らかな歯触りとコシは、大阪うどんならではのものだ。連日約10種のメニューを求め、酔客で賑わう。
コバ「こちらはかすうどんをメインとした、大阪うどんのお店なんや」
川原「かすうどん、いいですね」
コバ「オレもいろんなうどんを食べてきて、讃岐系とかももちろん好きやけど、やっぱり結局は大阪うどんに帰ってきてしまうからな。あの、コシがあるのか無いのかわからないプルンッとした麺がたまらない」
瀬下「向かいの寿司屋さん(以前たまランでも取材した『喜多朗寿司』)はよく行くんですけど、ココにうどん屋さんがあったなんて全然気付かなかったです」
コバ「視野の狭いオマエには、キャッチャーだけは任せられへんな」
瀬下「ちなみにボク、昔キャッチャーやってましたけど、確かに全然ダメでした」
コバ「そういうことや」
店主「お待ちどうさま~きつねかすうどん、おぼろ昆布のせです」
3人「おお!!!」
コバ「オレ、内緒にしてたけど、おぼろ昆布がめっちゃ好きやねん」
川原「内緒にする必要があるんですか」
コバ「あの力強さを感じられないところが好きという」
瀬下「そんなイメージくずれること言わないでくださいよ。うす味好きでおぼろ昆布好きって、まるで軟弱男子じゃないですか」
川原「軟弱男子というよりは、婆ちゃんですね」
3人「(大爆笑)」
コバ「しかし、このうどん、めちゃめちゃうまいぞ!」
瀬下「かす、うまッ!」
川原「今日二日酔いなんですけど、これはヤバい」
コバ「ヤバいって、オマエはギャルか! しかしこの揚げ、キャッチャーミットは無理としても、ファーストミットで使えるぐらいの弾力があるぞ」
川原「ヤバいですね」
コバ「ギャルか!」
瀬下「この揚げ、甘すぎなくて旨いですよ」
川原「これは飲んだ後にベストなうどんですね。鹿児島から出てきて、先輩の人たちにいろんな美味しい店に連れて行ってもらいましたけど、このうどんを食べて、今日初めて大阪に来て良かったと思いました」
コバ「何年経っとんねん!」
川原「旨すぎてダシも飲みきってしまいます」
コバ「まだ、めっちゃ残ってるやんけ!」
瀬下「自分、子供がいるんですけど、きつねうどんをまだ認識していないので、きつねの肉が入ってると思って気持ち悪がるんですよ。これは、子供がいる家のきつねうどんあるあるだと思います」
コバ「なるほど。子供はそう思うかもな」
瀬下「コバヤシさんも、何かあるあるないんですか?」
コバ「これは、あるあると言うよりは、1回あっただけの話なんやけど、オレがうどん食べてたらオッサンが入ってきて「大将、けつね!」って言うたら「はい?」って言われて、「大将、きつね」って言い返してたという」
3人「(大爆笑)」
瀬下「“けつね”って通な人が言ってるイメージですもんね。しかし、この揚げならナンボでも食べられますよ」
コバ「柔道部のOBで畳をプレゼントしようかと言ってたんやけど、今回は揚げにしとくわ。この方が受身取りやすいんで」
瀬下「確かに柔らかいですけど、ベチョベチョするし、試合で本当の畳でやった時に負けてしまいますよ」
コバ「本戦で通用しなくなるか」
川原「全員が気分悪くなりますよ。揚げを作った人までも」
コバ「誰も、幸せにできず…(寂)」
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