ミナミは三津寺通りに面したビルの２階。ここでは何と、貴重な鰻が部位ごとに串スタイルで楽しめる。種類もはらみや短冊、ニラやゴボウの巻物、つら、つくね、肝とバリエーション豊かで、価格も１本400円～と、鰻にしてはリーズナブルだ。この斬新で旨いメニューの秘密は、同店の関係者が鰻の卸業者と聞いて納得。だから鰻もクオリティが高いとされる、三重か愛知産のものしか使わず、これを備長炭で焼く。さらにもう1つの強みがお酒。ビールの他に約20種揃う焼酎のほか、日本酒もOK。意外なところで鰻にピッタリというワインは、ソムリエが選んだ逸品揃いだ。現在、玉出店(06-6651-1234)も好評営業中！

コバ「こちらのお店は、鰻の各種部位を串で食べられるという大阪でも珍しい店らしい」
田崎「鰻を串で食べるんですか？」
トキ「メニューを見ても、鰻の燻製とか湯引きとかコロッケとか、見たことないようなものばかりです！」
田崎｢この、つきだしのオクラがまたうまいですよ」
トキ「ねばねば系は体にいいですからね」
コバ「赤ひげ薬局の人も言ってたわ」
スタッフ「お待たせしました。おすすめ五種盛りです」
３人「おおっ!!」
コバ「見た目的には全くどこの部位か分からんが、早速食べるぞ」
トキ「うわ、このつくね、めっちゃ旨いですよ！　というか、鰻のつくねなんて初めてですよ!!」
田崎「はらみも脂がのって最高ですよ！　ビールと合います」
コバ「（串を噛み締めながら）まさに、鰻の概念を覆すこの串の数々。他の一品の燻製や湯引きも絶品揃い。こんな鰻の楽しみ方があったのか!!」
トキ「もう、おいしすぎます。ボク、死んだら遺影はこの鰻でいいです」
コバ「オレはデス・ジョークを好まないということを知ってたか？」
トキ「し、しまった！」
コバ「そして、表の看板にも大きく書かれていた『鰻のそぼろ玉子かけごはん』。鰻のタレで食べる玉子かけご飯という時点で、すでに贅沢すぎやしないか？」
田崎「しかも、鰻のそぼろ付きですからね！」
３人「（かっ食らいながら）これはヤバすぎる！」
コバ「これぞ、夢のうなダレ玉子かけご飯。今なら『聖闘士星矢』の主題歌『ペガサス幻想(ファンタジー)』の替え歌で『うなダレ幻想(ファンタジー)』が唄えるぞ」
トキ「贅沢な玉子かけご飯ですよ」
コバ「こんな旨いもん、藤崎マーケットぐらいのキャリアのヤツに食わせるのは勿体ない。せめて、見取り図ぐらいのキャリアが欲しいところや」
田崎「めっちゃ後輩ですって！　ていうか、オールザッツぐらいでしか絡んでないでしょ!!」
トキ「いや～もうお腹いっぱいです」
コバ「大満足やな。もうオマエらに次はないから、この味を噛み締めておけよ」
トキ「ひどいじゃないですか！」
コバ「しかしさっきから流れているこのBGM、『キャッツアイ』の泪(るい) 姉さんをやたらと思い出すんやけど？」
田崎「それは、色っぽいムーディな音楽なだけですから」