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土井コマキのシネマライフ


今回紹介するのは…
『恋のロンドン狂騒曲』

チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~
『恋のロンドン狂騒曲』
(C)2010 Mediapro, Versatil Cinema & Gravier Production, Inc

人気監督ウディ・アレンが贈る
懲りない大人たちの恋愛劇

【あらすじ】

独特のユーモアと卓越したストーリーテリングで人々を魅了してきたウディ・アレン監督が英国を舞台に撮りあげた最新ラブコメディ。アントニオ・バンデラス、アンソニー・ホプキンス、フリーダ・ピント、ナオミ・ワッツなど錚々たるメンバーが軽妙にして洒脱な恋愛劇を見事に演じている。年齢を重ね、死の恐怖に取り付かれた初老の男アルフィーは“若返り“の特訓に励むことで活力を取り戻し、現在では金髪のコールガールを恋人にしていた。しかし、アルフィーに去られた妻のヘレナは茫然自失に。さらにふたりの娘であるサリーの夫婦にも問題が発生し……。そして、現在公開中の『映画と恋とウディ・アレン』は、驚異的なペースで新作を発表し続ける映画作家ウディ・アレンの素顔に迫った貴重なドキュメンタリー。コメディアンから映画監督・俳優に転身したキャリア初期から、最新作『恋のロンドン狂騒曲』の撮影現場までを網羅しながら、彼の創作の謎に迫る。ダイアン・キートン、マーティン・スコセッシら映画人たちのインタビューシーンも見どころ。

【Movie Data】

●12月1日(土)より、大阪ステーションシティシネマほかにて公開

公式サイト
『恋のロンドン狂騒曲』
http://koino-london.jp/
『映画と恋とウディ・アレン』
http://woody-documentary.jp/

「土井コマキのシネマライフ」一覧

コマキ's レビュー

夢見る男女の“恋の幻想”を皮肉たっぷりに描く最新作と
現在公開中の秘密主義なウディに密着したドキュメンタリー
ウディ・アレンに関する2本どちらも要チェック!

世界中で大ヒットした『ミッドナイト・イン・パリ』に続く、ウディ・アレン監督の最新作が『恋のロンドン狂騒曲』です。色々な問題から心が離れてしまう2組の夫婦のドタバタを皮肉たっぷり、残酷なほど鮮やかに描きます。バラバラになるのは簡単で、あっという間に破綻出来てしまうんですよね。そして、皮肉とユーモアに溢れたウディ独特の人生観は随所に見られます。“人はいずれ死ぬ。ならば、どう生きる?”悪あがきは筋肉質の老人みたいに見苦しいし馬鹿げている。苦しみを乗り越える為には、どんな薬よりも幻想が効果を発揮することもあるし、どうにか自分を誤魔化して小市民的な幸福を寄せ集めて生きたらいいのかも。いつか死ぬなら、ウィットに富んだ会話よりも「これ美味しいねぇ」と笑い合い上機嫌に生きていたいと思ってしまいました。そして、実は現在、これまで秘密主義だったウディ・アレン監督に1年半密着して製作されたドキュメンタリー『映画と恋とウディ・アレン』も公開中。こちらはウディの頭の中が少し見えてきます。彼の独特の人生観についてもですが、女性がいつもリアルかつ魅力的に描かれていますよね? よく女性を観察していて、映画の中で女優さんの魅力を次々に引き出していく。それが、要するに女性が本当に好きなんだなと分かりました。


 

コマキは見た! その①

チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~
『恋のロンドン狂騒曲』
(C)2010 Mediapro, Versatil Cinema & Gravier Production, Inc

『恋のロンドン…』に登場する女性の洋服やアクセサリーが素敵です。例えば、夫に捨てられてしまったヘレナの上品で愛らしい小さなゴールドのペンダント。他にも父親と2人で出かける時の娘サリーのブラウスに施された胸のフリルの少女っぽさがええ案配! どちらも適度にガーリーでロマンチックな衣装がほんと素敵。

コマキは見た! その②


『映画と恋とウディ・アレン』
(C)2011 B Plus Productions,LLC. All Rights Reserved.

『映画と恋と…』では、ウディ・アレンの仕事部屋やベッドルームまで映し出されています。そこで、彼はタイプライターを使用しているので、パソコンの様に簡単にコピーペースト出来ない為、ハサミやホチキスで切り貼りしたり、アイデアの走り書きのメモは引き出しに無造作に詰め込んだり。いい意味で雑なのが妙に納得。

 

コマキ's select 『恋のロンドン狂騒曲』に捧げる“5 Songs”


映画を観て、選びに選び抜いたコマキ的
『恋のロンドン狂騒曲』に捧げる5曲を発表!

①Macy Gray「You Are The Sunshine Of My Life」

②八代亜紀「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」

③BONNIE PINK「Hickey Hickey」

④Elle Varner「So Fly」

⑤児玉奈央「愛のエフェクタ」

ウディ・アレンといえば魅力的なミューズたち。そんなわけで女性ミュージシャンで、ウディ・アレンの恋物語に合いそうな歌声をピックアップ。
①ハスキーでセクシーでそして可愛くて大好きメイシー・グレイによるスティービー・ワンダー「Talking Book」まるっと1枚カバーしたアルバムより。
②実は可愛いなぁなんて生意気にも思っていた八代亜紀さんが、小西康陽さんプロデュースでリリースしたジャズアルバム「夜のアルバム」より。
③ずいぶん前の作品ですが、ビンテージ感があり寂しげでウディ・アレンに合うかなと。
④ハスキーで可愛くてカッコいい!
⑤「ないものねだりで~」という歌い出しも「恋のロンドン~」に捧げます。

 

映画公開記念!5時からの特別限定メニュー

『恋のロンドン狂騒曲』 × 『London Tea Room』

【実施店舗】 ロンドンティールーム堂島本店
【実施期間】 11月1日(木)~終了日未定
【ご注文時間】 17:00~閉店
【特別セットメニュー】 シネマセット
【セット内容】
*ロンドンティールームオリジナルブレンドのアールグレイティー
(ホットのみ・ポットサービス)
*グランマニエ・コルドンルージュ(オレンジリキュール)
*カバリアのダークチョコレート(ベルギー産)
【セットメニュー価格】 950円(税込)

▼詳細はこちら
<London Tea Room>
http://www.london-tearoom.co.jp/staffblog/2012/11/01/vol13-2/

 

次回更新は12月7日(金)予定!


(11月22日更新)


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