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土井コマキのシネマライフ


今回紹介するのは…
『コッホ先生と僕らの革命』

コッホ先生と僕らの革命
(C)2011 DEUTSCHFILM / CUCKOO CLOCK ENTERTAINMENT / SENATOR FILM PRODUKTION

今やサッカー強豪国となった
ドイツの知られざる歴史を描く
感動の実話

【あらすじ】

反英感情が強かった19世紀末のドイツにサッカーを持ち込み、子どもたちに自由に考え行動することを教えたコンラート・コッホの実話を基に描く
感動ドラマ。後に“ドイツ・サッカーの父”と呼ばれるまでになったコッホ先生と、今やサッカー強豪国となったドイツの知られざる歴史に迫る。時間厳守や先生への絶対服従など、様々な束縛に縛られていた子どもたちに、サッカーの心である、フェアプレー精神と仲間意識を説き、平等に生徒たちを扱ったコッホ先生と子どもたちが心を通わせていく様に爽やかな感動を覚える人間ドラマ。『グッバイ、レーニン!』のダニエル・ブニュールがコッホ先生を魅力的に好演している。

【Movie Data】

●9月15日(土)より、テアトル梅田ほかにて公開

公式サイト
http://kakumei.gaga.ne.jp/

「土井コマキのシネマライフ」一覧

コマキ's レビュー

“ドイツサッカーの父”コッホ先生と子どもたちの姿から
色んなことを学べる爽快な学園ドラマ

「秩序、規律、服従」が全てで、階級による差別が当たり前だった1870年代初頭の帝政ドイツが舞台。イギリスのスポーツであるサッカーをドイツに紹介した“ドイツサッカーの父”コッホ先生がモチーフの学園ドラマです。クラスを掌握するのは、PTA的団体の長を務める父親を持つお坊ちゃん。でも、熱血先生が現れてクラスのムードが変化し始めます。先生が説くのはフェアであること、服従ではなく敬意を持って人と接すること。内気なぽっちゃり君や、貧乏家庭の体の小さい男の子が、サッカーで才能を認められて輝き始めたり、それを快く思わない大人がズルいやり方で阻んできたり、なんだか懐かしいドラマのよう。こんな直球映画、久しぶりに見ました。とても爽快です! チームで戦うスポーツは、いろんなことを学べますね。でもきっと今のご時世どこに行っても、子供達が大切なことを学ぶチャンスって、余計なことを言う人によって奪われることも…。結局は、親が自分の子供にどれだけ「正しく厳しく」接することができるか、ですね。きっと。それが本当の優しさですよね。子育ても大変そうですが、この映画にはご両親が気づく事があると思います。ぜひ親子で見て下さい!


 

コマキは見た! その①

コッホ先生と僕らの革命

生徒達の服が可愛いですね。サスペンダーがたまらんです。セーラー服着てる子もいるし! 大人の男性も、特に襟とタイの組み合わせのバリエーションが豊富。年齢や立場、状況で選ぶのかな? TPOでしょうか? コッホ先生の丸襟+ドット柄ネクタイが可愛いなぁ~。

コマキは見た! その②

コッホ先生と僕らの革命

学園ドラマに必要なキャラがバッチリ揃ってます。ちょっとどんくさい体育教官とか、頑固頭で超怖い歴史の先生とか。愛すべきは校長先生。自由だけれど規律ある学校生活。先進的な教育理念も持っていて、コッホ先生の味方なんだけど、とにかく気が弱いんだよなぁ。。。

 

コマキ's select 『コッホ先生と僕らの革命』に捧げる“5 Songs”


映画を観て、選びに選び抜いたコマキ的
『コッホ先生と僕らの革命』に捧げる5曲を発表!

①bonobos「あの言葉、あの光」

②andymori「ベースマン」

③Caravan「Trippin life」

④99RadioService「WA-HA」

⑤LOST IN TIME「最後の一球」

①先生に言われた言葉で、大人になっても残っているものってありませんか? 私は小学校の頃の先生からの言葉にすごく感謝しています。
②③④コッホ先生が教える「誠意を持って人と接しなさい」ということって、やっぱり人として誰もが大切にするべきことですね。そうすることで仲間ができる。親友ができる。それは、かけがえのないものです。仲間、親友のことや、幼い頃のことなど、忘れかけているピュアな何かを思い出させてくれる3曲。
⑤スポーツを通じての仲間と考えると、どうしても頭をよぎる夏の高校野球。そしてこの曲。

 

次回更新は9月21日(金)予定!


(9月7日更新)


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