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土井コマキのシネマライフ


今回紹介するのは…
『最強のふたり』

最強のふたり
(C) 2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP

ヨーロッパ各国を涙させた、
実話を基に不器用なふたりの男の
交流を描く感動作

【あらすじ】

パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪のフィリップの介護役として雇われた、刑務所を出所したばかりの黒人青年ドリスというふたりの男の実話を基に、笑いと涙を交えて描く人間ドラマ。本国フランスで『ハリー・ポッター』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』などハリウッド大作をおさえ、歴代興行収入記録第3位となる大ヒットを記録し、ドイツやスペインでも記録を打ち立てた秀作だ。オリヴィエ・ナカシュ監督とエリック・トレダノ監督が、2003年に映画の基となったドキュメンタリーに感銘を受け、映画化を決意。長年企画を温め続け、フィリップ本人に会いに行き、脚本全てに目を通してもらったことでリアリティも増し、さらにコミカルな現実が加えられていった。そんなリアリティとユーモアに裏付けられた作品だからこそ、フランス本国で愛され、大ヒットを記録し、ヨーロッパ各国でも大反響をもたらした感動作だ。

【Movie Data】

●9月1日(土)より、TOHOシネマズ梅田ほかにて公開

公式サイト
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/

「土井コマキのシネマライフ」一覧

コマキ's レビュー

全く共通点のないふたりが深い友情で結ばれていく
まるでおとぎ話のような気持ちいい物語です！

パラグライダー事故で首から下が麻痺し車椅子で生活する大富豪のフィリップと、彼の介護役として雇われた黒人青年・ドリスが主人公。生まれ育ちや趣向、言動など全く共通点のないふたりが深い友情で結ばれていくなんて、まるでおとぎ話です。でも驚くことに実話を基にしていて、ヨーロッパ各国で大ヒットを記録したそう。コミカルなシーンも多くて軽やかです。フィリップがドリスを雇うことにしたのは、ゲームっぽいイタズラ心もあったはず。でもふたりで悪い冗談を言いあううちに、フィリップがみるみるイキイキしていくのが印象的でした。本人も気付いてなかったでしょうが、世話をしてくれる人ではなく、きっと友達が必要だったんですね。ふたりとも今があるのは絶対この出会いがあったから。異質なものがぶつかると世界は広がる。間違いないです。こういう出会いって人生において必要なことなんだろうな。「１番つらいのは障害ではなく妻に先立たれたことだ」と言うとおり、フィリップが心通う人間関係を大事に思える人だから、この話は気持ちいいんでしょう。そりゃお金持ちはその気になれば何でも出来るよな～なんてうがった見方をしがちですが、まぁ観てみてください！


 

コマキは見た！　その①

最強のふたり

フィリップのモデルになった方から「映画化するならコミカルに描いてほしい」とオーダーがあったそう。きっと自分で思い返しても、なんともコミカルな日々だったんでしょうね。ドリス役のオマール・シーはコメディアン。彼の演じるドリスはバッチリです。

コマキは見た！　その②

最強のふたり

一面の雪景色の中の車椅子、田舎道を高速で走る美しい高級車！　絵になること！　時折差し込まれるピアノの旋律は悲しげで美しい。「愛と感動を呼ぶ映画」という触れ込みにしては、お涙頂戴的なシーンは全くなく、さすがフランス映画だと納得です！

 

コマキ's select 『最強のふたり』に捧げる“5 Songs”


映画を観て、選びに選び抜いたコマキ的
『最強のふたり』に捧げる５曲を発表！

①TICA「MOON RIVER」

②Handsomeboy Technique「Reach For Tomorrow」

③Earth,Wind & Fire「Boogie wonderland」

④MO'SOME TONEBENDER「We are Lucky Friends」

⑤QUATTRO「Flamingo」
①②深夜に発作が起きたフィリップ。落ち着くように声をかけ、そばにいてくれたドリスの強さ優しさに。そして次の季節へと歩みを進め始めた２人にも。
③お気に入りのナンバーに乗せてドリスが繰り広げるダンスシーンが楽しそうでした！　そりゃお堅いみなさんも踊り出すってもんです。これ、頭から離れないです。
④⑤閉じこもっていたフィリップが文字通り、外の世界へ再び飛び出していく爽快なシーンがいっぱい。似合いそうな爽快な曲を。気分サイコー！

 

次回更新は9月7日(金)予定！


（8月24日更新）


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