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ホーム > NEWS > 『MINAMI WHEEL 2016』の出演者の中から 独断と偏見と愛をもってススめる大好評企画 ミナホ“推しメンGO”第10弾は ぴあ関西版WEB音楽担当 奥“ボウイ”昌史のイチオシ

『MINAMI WHEEL 2016』の出演者の中から
独断と偏見と愛をもってススめる大好評企画
ミナホ“推しメンGO”第10弾は
ぴあ関西版WEB音楽担当 奥“ボウイ”昌史のイチオシ

 大阪ミナミのライブハウス20ヵ所を舞台に繰り広げられる、関西音楽シーンの秋の名物イベント『MINAMI WHEEL』。パス1枚で1日ライブ見放題のスタイルで、計450組(!!)が出演するこの巨大なサーキットイベントに向け、ぴあ関西版WEBでは毎年大好評のカウントダウン企画として、関係各者が選んだオススメアーティストをピックアップする『MINAMI WHEEL 2016 “俺の推しメンGO”』を実施!(笑) 第10回目にして今年もラストを飾るのは、顔面同様濃いインタビューでアーティストの深層心理に迫る、当ぴあ関西版WEB音楽担当 奥“ボウイ昌史”がレコメンド!!

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 幼少の頃、夏休みの宿題の日記を最終日に40日分一気に書いたことしかない生き様を投影し、今年も案の定最後の登場です。中の人こと、ぴあ関西版WEB音楽担当 奥“ボウイ昌史”でございます。恒例の『MINAMI WHEEL 2016“俺の推しメンGO”』、昨年は8名+幽霊1名(こらこら(笑)。Dai-chang今までありがとうね)のキュレーターでお送りしましたが、今年は10名に増量です。他の“推しメン”を読んで興味が湧くアーティストもいたりして、普通に参考になるな~この特集。

  そして以前は、毎年ミナホHPで全出演者の音源を聴いてから選ぶというストイックな私でしたが、昨年はあまりに忙し過ぎて、まさかの試聴ワイルドゼロという失態…。今年も“ゼロがいい ゼロになろう もう一回”とあの御方のスクリーミングボイスが脳内で響き渡りましたが、一念発起しましたよ! とは言え、かつてア行から聴き始めてサ行で挫折するという黒歴史もあった私。今年はその対策として、1日目、2日目…と時間軸で聴いていくことにしました。ただ、先に謝っておきます。3日目の皆さん、途中までしかたどり着けませんでした。それでも現時点で450組中350組ぐらいはちゃんと聴いているのでお許しください。これを書きながら同時進行で続きを聴いていきます(笑)。


 まずは初日から。何かも分かり過ぎてる本気の遊びが最高なベッド・イン、高解像度なバンドサウンドとネバーエンディング思春期な羽深(vo&g)くんの歌が刺さりまくるジョゼという混戦の幕開けの中、ReVision of Senseを推したい。今時のバンドマンって意外と高学歴だったり、解散後はそのままレコード会社や音楽事務所で働けちゃったりするちゃんとした子=潰しが利く子も多くて。そんな中、久々にここまでハングリーな人たちに会いました。もう“昭和”とか“少年ジャンプ”の世界(笑)。自称“負け犬”の彼らですが、野良犬ではあるかもしれないけど、全然負けてない。だって、彼らのライブを観て、鳥肌が立たなかったことがないから。本気で叫ぶ彼らの勇姿=逆転劇をぜひ見届けてください。情熱だけじゃなくてちゃんとヒットポテンシャルもありますよ。

 もう1組は、ナードマグネット。面識は結構前からありますが、グッと見る目が変わったのが、自分と同じ匂いがする愛すべき音楽バカFireloopのN氏経由で届いたシングル『Mixtape』。これがもう、超名曲!! MVもチープだけど音楽愛に溢れてて、聴くたびに泣きそうになる。その上、打ち上げで相撲して歯を折ったり、一緒にトークライブしたときにマンドゥ・ディアオの変遷を嬉々として話したり、家が燃えたり、憧れのモーション・シティ・サウンドトラックのOAをやったり。いや~持ってますよ彼ら。今年目を見張る大躍進を遂げた、浪速のパワーポップの雄を推さないわけにはいきません!

 他にも、ラウドで切ない鏡トナリも前途有望、yonigeは曲も歌詞もいいしMVの再生回数もぱねぇし予感満載。AUSTINESとかカムラ ミカウもオシャレだし、16歳のJKシンガーRIRI歌スゴ過ぎだし、パーカッション(木琴)の音色が特徴的なインストバンドManhole New Worldはイケてるな~今後人気出そう! さすがのMOP of HEADは踊れるし、神々しさすら感じる女性シンガーソングライターKaco、リフよしARTIFACT OF INSTANTロザリーナも何か気になる声を持ってる。叙情疾走系で好みのORANGE POST REASON、ライブのよさが伺えるファンキー&グルーヴィーなギャルバンJOSY、‘97年生まれで今でこれなら望みしかないlicalとか。あと、改めてロックバンドの筋肉とポップスの素養を併せ持つカフカとか、クオリティの高いポップソングを聴かせるQuajffボーカル超キレイとかも再評価。FouFouHEADLAMPもいい感じで伸びてるし、LINE wanna be Anchorsは音楽のみならずHPやグッズにもこだわりが感じられる上に野澤(g)くんと現場で会いまくるから好印象(笑)。噂に聞くvivid undressもポップで売れそうやな~。


 そして、2日目。すでに女の情念をあっけらかんと感じさせる末恐るべきシンガーソングライターMae.、見た目のかわいさとのギャップがすごい本格派の歌声を持つ番匠谷紗衣と、17歳でミナホって…という大器たちに、デビュー曲にして名曲『ひずみ』のMVがすでに190万回超え再生のHARUHIも生で観たい。そんな華やかな冒頭から、2コマ目は一転、一度聴いたら連休明けまで脳内再生されるファンキーでアホな『小籠包』も鉄板のThe Gypsies、メンバーが他界する不運に襲われながら、ここには絶対書けない歌詞を高らかに連呼する膝の皿ジャック最高!(笑) ブラックミュージックをベースとしたkukatachiiの楽曲もハイセンスで素晴らしい! 今の時勢的にも追い風じゃないでしょうか? いや~イケてるわ~。そして…この6年間の特集を通じてショートカットなだけで好きになるという国指定の難病にかかっていることをカミングアウトしてきましたが、実は黒髪と太眉の合併症も併発してるんです。重症なんです。というわけで桐嶋ノドカです(笑)。エレクトロなサウンドとハリと透明感のある歌声のマッチングも抜群。HARUHIの案件もそうですが、小林武史はいい仕事しますね~やっぱり。

 あと、YouTubeって観終わったら勝手に関連動画に飛ぶじゃないですか? 取材のために誰かしらのMVを観てそのままにしていて出会ったのがodol。“お、何かええ感じやん”と思ってずっと聴いてると、次もいい。また次もいい。全曲いい。何なの。すげー好き。ライブを観るのが初めてなので楽しみやな~。去年名前が気になって観たとけた電球も相変わらずいいし、外タレのサポートアクトを結構してるThe Skateboard Kidsも試聴してよかったな~気になる! スタイリッシュなサウンドと人間的なアクの両方を持ってて最新作『OK BALLADE』で大進化したPELICAN FANCLUBと、最近メキメキライブがよくなってきて嬉しいセンチメンタル・ギターロック3ピースThe Cheseraseraも知ってもらいたいし、浮遊スル猫も独特のポップ感を持つガールズバンドもいい意味で裏切られました。ハイエナジーなエレクトロポップで聴かせるMenozも再評価組ですね。

 2日目で他によかったのは、エバーグリーンな楽曲で今の勢いを感じるTHE BOSSS、エモさと若さを爆発させるPRIMAL、ただのガールズバンドでは終わらないポップセンスを感じるDIALUCK、リフも雰囲気も外タレのTHE LUM、MASH A&Rプロジェクトの中でもひときわ洋楽的フレーバーのあるパノラマパナマタウンの岩渕(vo&)くんは柄シャツが似合うフォトジェニック! ゆるふわひねくれポップが心地いい空中メトロ、ハイボルテージなロックで迫るERUVOMA、バキバキのリフ×和テイストがカッコいい完全にノンフィクション、フォーキーロックな世界観がGoodなザ・モアイズユーなどなど…。


 いよいよ3日目。もうお気付きかと思いますが、尻すぼみの予感大!(笑) 何せこれを書きながら追っかけ試聴を続けてますから。まずはしょっぱなのPost Modern Team.カッケー! こりゃ自ずと身体が揺れます。最近ではWiennersのkeyとしても知られるアサミサエはソロも雰囲気あるんです。フジロックのアフタームービーにも楽曲が使われていますが、クールな新世代D.A.N.のライブは初見なんで期待。中島孝もオシャレやな~90sの風味ありつつ進化版というか。観たい。Purple Stone…思っくそビジュアル系なんやけど、クラブミュージック的でもあり、何か気になる。やるな~。お次は試聴したらStar Fangled Nutうま! ファンキー&ソウルフルな楽曲がライブではどう映えるのか? 女性シンガーソングライターCLOWも歌詞の描写が時代にジャストで、Rick Rackはそら話題なるわの若さとポテンシャルに納得のガールズバンド。女性ベースボーカル浮遊系ポップのイエスマンも、名前より全然いい(笑)。

 ここで、みんなに改めて知ってもらいたのが、Hello Sleepwalkers。曲展開が変態で、ちょっと未知なる音楽というか、似たようなアウトプットをする若手バンドが多い中、バーンアウトせずに何とか踏みとどまりながら突然変異を繰り返す、トリプルギター×ツインボーカルのハイブリッドなロックバンドです。好きやわ~才能あるわ~。ライブの熱量もすごいんで必見。そんでもって2年前のここで、上記の難病もあって知った(笑)シンガーソングライター佐々木萌が、いつの間にかバンドになっていたのがエドガー・サリヴァン。その判断は大正解で、よく見たらTHEラブ人間の坂本遥(g)もいるぞと。すこぶるドラマティックな楽曲の世界観はこれから勢力を拡大しそうです。昨年推しメンした林青空はインスタで大爆発! フォロワー1万超えでいよいよ!? YAJICO GIRLはぶっきらぼうな歌い方と声がシブい! 今後が楽しみな逸材現る。Ring Ring Lonely Rollssも聴いてて昂ぶってくる生命力! ええのんおるな~!! 人も音楽も最高な人力ダンスミュージックの担い手uchuu,は、まだ未見の人は絶対に観てください。K(vo&g&prog)くんの溢れんばかりの才能を。バンドごっこはベースのゲッチの人生が壮絶過ぎるけど(笑)、ロックバンドとしていよいよ勝負できる段階にやってきてます。噂のみるきーうぇいも状況がよくなってきて、香織(vo&g)ちゃんとは道端とか神社とかでちょくちょく唐突に会うので引き続き応援してます(笑)。

 というわけで、結局450組全試聴!!(笑) 6年目で初やな~それではミナミで乾杯しましょう。チアーズ!




oku_boy.jpgぴあ関西版WEB音楽担当/音楽ライター
奥“ボウイ”昌史
Twitter: @oku_boy

HP: https://kansai.pia.co.jp/

メジャー/インディー、旬問わず、いい音を鳴らすアーティストをフラットな目線でピックアップしてからえこひいきします。ペンションオーナーのようなファニーないでたちと低音ボイスで深層心理に歩み寄り、アーティストもついついうっかり喋っちゃうディープなインタビューをお届け。

(2016年10月 7日更新)


Check
ReVision of Sense●10/8(土)14:00~アメリカ村 CLAPPER
ナードマグネット●10/8(土)17:00~サンホール
odol●10/9(日)18:00~LIVE HOUSE Pangea
Hello Sleepwalkers●10/10(月・祝)18:00~BIGCAT
エドガー・サリヴァン●10/10(月・祝)19:15~hillsパン工場

MINAMI WHEEL 2016
“オレの推しメンGO”特設サイト

他のキュレーターも続々登場! 出演者やタイムテーブル
お得情報に関連イベントetcはこちらをチェック!!

https://kansai.pia.co.jp/special/minamiwheel2016/


Live

『MINAMI WHEEL 2016』

Thank you, Sold Out!!
▼10月8日(土)~10日(月・祝)14:00
ミナミ・ライブハウス各所
土曜日券3500円 日曜日券3500円 月曜日券3500円
3日通し券8000円
【お問合せ】FM802 リスナーセンター info@funky802.com
※6歳以上は有料。出演者、会場、開演時間は変更となる場合があります。