ホーム > インタビュー&レポート > “裏も表も全部繋がった、幸せのループを作りたい” 主催者・汐田泰輝(Bye-Bye-Handの方程式)と 出演バンド・岡本優星(ammo)&高木一成(Re:name)が 開催間近の『蜜フェス』を語る 『秘密蜂蜜フェス -2025-』スペシャル鼎談 ~後編~
成功と敗北を感じた、初回の『秘密蜂蜜フェス』
――では『蜜フェス』のお話にいきましょう。ammoは今年2回目の出演で、Re:nameは初出演ですね。ちなみに高木さんは去年の『蜜フェス』は見られました?
高木「僕は去年行けてなくて。うちはドラムのヤマケンがイベント周りの企画を進めてくれる役割で、泰輝とも仲が良いんですけど、かなり『蜜フェス』に刺激を受けていたのを覚えてます。それこそBIGCATは僕らが事務所でお世話になってる人もいっぱいいて、そういう人たちから去年の『蜜フェス』を見て、"新世代の感じがしたな~"とすごく話を聞いていたので、今年誘われた時も嬉しかったですし、Re:nameを選んでくれた意味はあるんだろうなと思ったので、セットリストも何でバイハンが僕らを呼んでくれたのかを考えながら選びたいなと思ってます」
――去年はトッパーのasmiさんから最後のバイハンまで、本当にずっと熱狂していましたね。アーティストもお客さんもとにかく盛り上げようとしていて、すごかったです。
岡本「だれる時間がなかった」
汐田「ありがとうございます」
――愛にあふれた1日でしたが、改めて振り返るとどうですか?
汐田「実は、まだちょっと整理できてないところもあって。"成功と敗北"が同じぐらいあったんですよね。"自分が作ったものがこんなにすごいものになったんだ"という成功と同時に、"自分が作ったものに自分が応えられなかった。もっとやりたかったものがあったのにな"という気持ちもあったんですよ。そのギャップがすごくて。周りは"すっごい良かった"と賞賛してくれたけど、"もっとできたんじゃないか、もっとやれたんじゃないか"と、どんどん敗北感が膨れ上がっていって」
――そうだったんですか。
汐田「去年はソールドアウトだったので、順当に行くとなんばHatchか、GORILLA HALL OSAKAに行くかとか、いろいろ話があったんです。終わった直後から"来年どうする?まずはやるべきだよね"みたいな。"やるべきなんですけど、ほんまに事務所と会社に申し訳ないですけど、もう1度BIGCATでやらせてほしい"と言って。僕はBIGCATって、大阪のバンドの聖地だと思うんですよね。いろんなライブハウスがあるとしても、それぞれの特別な想いがあると思ってるんです。そこに自分の足で立ちたかったんですよね、みんなの力を借りたとしても。でも正直僕の感覚としては、"やっぱりみんなに立たせてもらったBIGCATになってしまった"と思ってしまって。もちろん今年もみんなの力を借りてBIGCATに立つのは変わりないんですけど、より自分の足でしっかりステージに立った感覚がないとダメやし、それを背負うならもっと高いハードルを作らないとやる意味はないなと思って、2Daysにしたんです。BIGCAT 2Daysって、今のところ僕は見たことがない。さらにツーステージで倍の対バンも呼ぶ、みたいなところのハードルも高かったので、振り返りはしつつも29日・30日の本番を迎えないと、1年前の『蜜フェス』も僕の中で整理がつかないまま。今回は僕にとってそういう意味があります」
――"自分の足で立った感覚"というのは、どういう感じですか?
汐田「ワンマンで立ってたら、もうはっきりと自分の足で立ってると思うんですよね。でも今はそうじゃなくて、みんなやチームの力を借りて、いっぱいお客さんに見に来てもらって、それでもなお僕らが背負っているもの、僕らが背負ったイベントの最後の責任を負う形やと思うんですよね。感覚的な話なんですけど、"『蜜フェス』がどれだけ良くても悪くても、バイハンが企画したものに僕らは力を貸しただけやから"というので、最後の最後まで全部の責任を取れるかどうかの覚悟が、あの時の僕には足りなかったんですよ。今ならその覚悟がもっとある。僕の緊張に種類があったとしたら、名だたるフェスに呼んでもらう緊張や、憧れのバンドと対バンする緊張よりも、『蜜フェス』で自分の信頼している人を自分たちで呼んで、彼らからもらう重たいバトンが、今までのバンド人生の中で1番対処できなかったものだったんですよね。想像したことないぐらいの緊張感があって、その時に"やっぱり主催フェスって、やりたくてやれるもんじゃないんやな"と思ったんですよ。"やりたい"と言ってできるんじゃなく、"やりたい"と言ってもできない人がいて、その上で"やりたい"と言ってやれる僕ら。やれる環境があることの重みを、やらないとわからなかった。どれだけ先輩に"めっちゃ良かったけどな~"と言われても、なかなか伝わらない。そこはやっぱり実際にやってみないとわからない感覚なのかなというのはありますね」
――構想は以前からあったんですか?
汐田「ありましたし、フェスってツアーや対バンの流れにあると思ってたんですよ。ツアーで対バンを組んで、ツアーファイナルで対バンを呼ぶ延長に、ご褒美みたいにフェスがあると思ってたんですけど、もう全く質が違う」
――それに気付いたのが、去年の『蜜フェス』だったと。
汐田「そうですね。今回はそれをわかった上で2日間やれるので、立ち回りが全然変わってくる。もっと迎える姿勢というか、裏も表も全部総括して幸せにするのが、フェスの1番大事なところかなと思うので。それはみんなにかなりサポートしてもらった上で気付いたことですね」
――去年の時点でかなり血の通ったフェスだと思いましたが、もっとなんですね。
汐田「もっと。自分たちからそれを作っていかないといけないなと思いますね」
他とは違うカオスな部分が『蜜フェス』の魅力
――『蜜フェス』の魅力や面白さって、汐田さんご自身でどういうところにあると思われますか?
汐田「カオスですかね。この対談が『蜜フェス』のすべて。バンド主催でフェスをやる意味は、"意外と見たことない組み合わせの化学反応"だけど、その端と端が離れすぎてても、お客さんが交わらないという光景も何度も見てきたので。多分間と間を繋ぐ役割みたいなバンドがいて、その間を繋いだ時に1本のストーリーになる。30日だと、僕らのレーベルの先輩のreGretGirlがいたり。reGretGirlとRe:nameとバイハンって、一緒になることは結構あるやん」
高木「あるある」
汐田「で、reGretGirlとammoはあるし、バイハンとammoもあるし。ammo、Re:name、バイハンのスリーマンも面白いと思うけど、多分"困惑する"で終わると思うんですよね。洋楽からのめちゃめちゃ日本語ロックで、"どう楽しんだらいいんやろ"みたいな。それはそれで適応できる人がいたとしても、楽しみ方がわからない人もいっぱいいると思うんですよね。だからある意味、普段Re:nameのライブで起きないことがフロアで起きたら成功やなと思う(笑)。変な盛り上がり方になってるとか、そういうのをどこか期待しちゃうみたいなところがある。他とは違うちょっとカオスな部分が、『蜜フェス』の魅力かなとは思いますね」
高木
――去年は、ほぼ全アーティストでダイバーがいたんじゃないですか。
汐田「ねぐせ。史上で初めてダイバー起きた日が『蜜フェス』だったらしくて」
高木「そうなんや」
岡本「おお~」
汐田「それでかなりネットがいい感じに盛り上がって。賛否両論あったんですけど、その時の動画やツイートがのちにいっぱい流れたので、主催者としては"ありがとうございます"という。今年もそういうことがあるかもしれないですけど。多分、叩いてる人も現場にいた人たちじゃないと思うんですよね」
――そう思います。
汐田「ある意味ちょっと羨ましいというか、そこに居合わせなかった人たちの妬み的なところもあったと思うので、"ちょっと異質な空気感やったわ"みたいなところも含めて楽しみたいですね」
――岡本さんは去年も出られて、どんなところが魅力だなと思いましたか?
岡本「普段関わらないような人たちもいましたけど、バイハンのメンバーが繋げてくれるから、退屈な時間はなかったです。まだ完成型ではないですけど、彼らなりのアイデアでバックヤードもいろいろ用意してくれて、ストレスは何もなかった。初開催やのにすごい考えられてて、本当"大きくなってほしいな、応援したいな"という気持ちで帰れました」
――アーティストにとってのホスピタリティが高いんですね。
汐田「僕らにはレーベルの先輩の04 Limited Sazabysの『YON FES』をやってるチームがいて、フェスというものの大切さやノウハウの土台をわかっている人が近くにいることが、大きな強みなんです。言葉を選ばず言えば、僕らのチームもかなりアホというか。"大人な動き方したらこれはできないだろうな"みたいなところを、ある意味バンドマンぐらいの目線で一緒に考えてくれる。スタッフじゃなくバイハンとして立ち回る動き方が、僕はすごく信頼できた。だから"飯なくなってるんで、ちょっと差し入れ追加してもらってもいいですか"みたいなワガママも言えて、すごく臨機応変に動いてくれたり。演者の環境を第1優先で考えてくれるのが、ほんまにありがたいですよね。裏も表も繋がってる幸せのループができてるような気はしますね」
『蜜フェス』においてカオス担当のRe:nameと
やるべきことをやってくれる信頼のammo
――今回のラインナップですが、まずammoとRe:nameをオファーされた理由をお聞きしたいです。
汐田「ammoは去年に引き続いての出演なんですけど、僕らの中では正直、大事な局面で1番最初に浮かぶバンドなんですね。同い年でずっと大阪でやってきたし、確実に予定調和を生まずに済むというか。彼らを呼ぶことによって、絶対に馴れ合いでもなく、かと言って過度に攻撃するでもなく、僕らのストーリーの中の"今やるべきこと"を説明しなくともやってくれるバンドという信頼があるので、ammoに関してはもう"脳死決め"みたいな感じです」
――いいですね。
汐田「Re:nameは今年結成9周年。去年も出てくれたthe paddlesは、去年結成10周年だったんですけど、まずは節目のバンドを呼びたくて。なおかつ全体のバランス感を見た時に、1回"他でもありそうな組み合わせやな"となった状況があったんですよね。"ここからまた崩しに行かなあかん"というか。『蜜フェス』ならではのオリジナリティーを出すためには、僕らの中でその役割のバンドが必要で。で、もうRe:nameしかいないと思って。僕、個人的に毎年仲間の音源を聴いて、勝手に"自分の中の1年のベストソング"を決めるんですけど、僕は前からRe:nameのデモや音源を共有してもらってて、メンバーの次に聴いてるんですよ。だから僕がデモの状態から完パケまで唯一知ってる人間なんです」
高木「メンバーじゃないのに(笑)」
汐田「もちろん自分で聴く用やけど、多分関係者しか見たらあかんようなリンクとかも持ってる(笑)。それでRe:nameの新譜を聴いた時、"もうこんなところに行っちゃったんだ"みたいな、ちょっと別のフェーズに行った彼らを感じて、"これは間違いなく呼ばないといけない"と思って。確か南森町で、"あの音源ヤバい! と同時に、今年は『蜜フェス』に呼びたいと思ってる"って話をしたの覚えてて。Re:nameの新譜を聴いて、"これはカオス確定やな"ってイメージが湧いた。ある意味僕らとさよならしたみたいな。"僕らはこっちに行きます"という意思が完全に見えたので、なお呼べるというか。だって、影響されなくて済むエリアに勝手に行かれたので。多分今までの一成やったら"どんなふうにやろう"とか、"もっとロックバンドのテイストに寄せるべきなんかな"と考えてたと思うんですよね。今のRe:nameにはそれが必要ないと勝手に思ってて。今のRe:nameが積み上げてきたものをただやるだけで正解になった気がする。それがオファーのキッカケです」
――2月に出たアルバム『GENIUS FOOL』ですか?
汐田「そうです、そうです」
高木、汐田
――めちゃ良いですよね。
高木「ありがとうございます」
汐田「なおかつキッカケは、そのアルバムに入らなかった曲なんです」
岡本「それも聴いてんの?」
汐田「僕はそのアルバムに入ると思って聴いてたら、"(曲が)良くて入らない方向になりました"って」
高木「リリースが先に延びました」
汐田「その代わりに入る曲が、"待ってくれよ"みたいな。"これもええやんけ。どうなってんねんこいつ。ノリノリやんけ"みたいな曲で」
高木「もし数年前に『蜜フェス』があってオファーされてたら、飛んでる枠じゃなかったと思う。地元が一緒で、付き合いが長いのも強かったと思うんです。逆に今呼んでくれたことで、地元が一緒で歴も長いことに加えて、さらに異色になったというのが面白いですね」
――当日はどんな感じでライブしようと思っていますか?
高木「さっき言ってたみたいに、ちょっと前なら僕もお客さんの層を見て、イベントに寄せたライブをするべきかなと思ってたけど、今はそういうの全然なくて、今のRe:nameを見せようと思ってますね。変に気を遣わずやりたいなと思います」
――ammoは2年連続出演で、バイハンの大事な局面にいつもいるというお話ですが、どんなライブをしたいなと思っていますか? ちなみにammoが先にメインのHoney STAGEでやって、その後サブのSecret STAGEでRe:nameが続く形ですね。
岡本「その日のカオス担当、飛び道具担当のRe:nameの前ということで、トリのバイハンまで記憶が残るような、一筋縄じゃいかない濃いライブをしたいなと思いますね。ここ、一番怖い場所じゃない?」
汐田「確かにね(笑)」
岡本「異質なところの次。味の濃い言葉を残して帰りたいです」
汐田「ソースマヨで」
岡本「去年よりも濃いめですね」
高木「(笑)」
bokula.とBlue Mashにもらった恩
――他のバンドを呼ぶ上で、意識したことはありましたか?
汐田「bokula.とBlue Mashですね」
――去年TRACK15が蓮(vo&g)さんの喉の不調で出られなくなって、真っ先に電話をくれたという2組ですね。
汐田「そうです。先にBlue Mashが電話をくれて、その5分後ぐらいにbokula.のえい(vo&g)くんが電話をくれて。その時点から"来年もやらないと"というのもあったし、なんかもう仕組まれたストーリーというか、ある意味決まってたんじゃないかというぐらい。bokula.とBlue Mashにも直接言ったと思うんですけど、俺は2組に対して"認めないぞ"みたいな意識があったんです。よくあるライバル視ですよね。向こうがどう思ってたかはわからないけど、僕の中ではRe:nameとammoとは違う、1個の自分の境界線がちゃんとあったバンドで。ただそういうものを去年の『蜜フェス』で無理くり取っ払われた。助けてもらった事実はこの先も変わらないというか、どれだけ対バンで戦おうとも、あの時電話をかけてくれたことを俺は一生忘れないと思う。その中で今回両方とも誘って両方とも出てくれるのが、より嬉しかったです。自分としてはbokula.とBlue Mashは絶対条件というか、そこを誘わないとやる意味ないぐらいだったので、特に呼びたかった2組ですね」
汐田
――去年のBlue Mashのライブは、私も忘れられないです。あんな感じでステージに立たれたらね。
汐田「『蜜フェス』のハイライトでしたね。ピンチヒッターやったけど、"ピンチヒッターだから良かった"じゃない、良いライブやった。かなり感動的でしたね」
――本気度がすごかったですもんね。今回、TRACK15は?
汐田「誘ったんですけど、出れなかったんです。いつかのタイミングでまた呼びたいですね」
目まぐるしく、息継ぎのないタイムテーブル
――去年と違う新しい取り組みは何かありますか?
汐田「裏の動線を改善したいですね。BIGCATはそんなにバンド数が出る想定のハコではないので、どうしてもみたいなところがあるんですけど、"裏の充実度はもう少し改善したいね"というのはかなり話し合ってます。もちろん良い感じにいけたところは残しつつ。結局裏の気持ち良さも表に反映されると思ってるので、具体的に変わると言ったらそこかな」
――サブのSecret STAGEも、また大きなスピーカーを備えたものになるんですか。
汐田「そうです。そんな感じになりますね」
――タイムテーブルはどうやって考えましたか?
汐田「トッパーはどうしても、自分の中で"任せよう"というバンドが限られてくるんですよ。まず頭を決めて、あとはどういう順序で僕らにバトンが回ってくるかを決めて。いかに目まぐるしい流れにするか、息継ぎのない流れにするかを意識しました。『蜜フェス』らしいのは30日かな。キャラが混在してるというか。bokula.とthe奥歯'sは広島のバンドなので、そこはそこで同郷の見せ合いや火花があると思うし。初日のジ・エンプティと2日目のthe奥歯'sは、元々同じ日にするつもりはなかったですね。暴れん坊な弟たちを両日に配置してる感じです」
岡本「手いっぱいになっちゃうもんね」
汐田「1本通して『蜜フェス』の楽しみ方にしたかったので、筋を通しつつ、それぞれのバンドの楽しみ方はありつつ、でもトリはバイハンなので、持って帰るもののベクトルは全部一緒にしたいんですよね。2日間あっても対バンで絶対違うものにはなるので、そこは考えました」
汐田、岡本
――30日で言うと、大体皆さん顔見知りでしょうか。お2人は楽しみなバンドとかいますか?
高木「僕はあまり顔見知りはいないですね。共通の知り合いが多いかな。でもやってみたかった人たちも多くて。それこそammoも久しぶりにやれるのがめっちゃ嬉しいですし、猫背のネイビーセゾンはめっちゃ気になってたけど、当たったことなかった」
――今すごく名前を聞く、神戸のバンドですね。
高木「いつもリスナーというか、SNSで話題になってるのを見るけど、一緒にやることのなかった人たちと繋げてもらえるのが楽しみですね」
――岡本さんは対バンしたことのあるバンドばかりですか?
岡本「全組とはないです。俺も猫背のネイビーセゾンはやったことなくて、ずっと観たいなと思ってたので、楽しみですね」
関西バンドシーンの可能性が生まれるキッカケの日になれば
――最後に、主催者の意気込みと出演者の意気込みをお願いします。
汐田「今年はパワーアップして2日間になるので、楽しみも喜びも倍になったら嬉しいです。僕らの中でも『蜜フェス』は次につなげるキッカケというか、ある意味完成しないものだと思ってるんですよね。その時その時のベストをやるだけやけど、今の関西のシーンやバンドシーンの可能性が生まれるキッカケの日になったらいいなと思います。何より去年から続けたいことは、裏も表もみんなが幸せそうに最後に帰ってるかどうか。そこがイベントの成功の結果という気がするので、主催としてフレキシブルに動けるようにしたいですね」
――2日間を終えて、去年の『蜜フェス』も咀嚼してから、また次に進む感じですか?
汐田「そうですね。多分出番が終わった時に答えは出てると思ってます。去年もそうだったので。悩まないというか、終わった瞬間から来年が始まるんですよ。ほんまびっくりします。"この間やったのにもう来年の話すんの?"って」
――でも続いていくことは1番嬉しいですし。
汐田「ただ、惰性で続けたくはないので。毎年ちゃんと"やる意味があるから今年もやります"というものにしていきたい。お決まりみたいにしたくないですね。"次はないかもしれない"というぐらいでやりたいです。どちらかと言うと、"来年もできるように今年できることを全てやる"みたいなニュアンスですね」
岡本
――岡本さんは、出演者としてリスナーとして、『蜜フェス』をどう楽しみますか?
岡本「去年と比べてケータリングがどれだけ豪華になってるか」
全員「(爆笑)」
岡本「表の成長、俺らはもちろん頑張りますけど、打ち上げも含めて、裏の運営の成長を楽しみにしてます」
汐田「ありがとうございます。スタッフ、プレッシャー(笑)」
――高木さんはいかがですか。
高木「さっきも言った通り、僕らのことを知ってる人よりは知らない人の方が多いと思うので、できるだけ全員かっさらっていけるようなライブをしたいなと思うんですけど、バイハンが呼んでくれた意味もしっかり意識しながらやれたらなと思います。何より僕ら、『蜜フェス』が自分たちのワンマンの2日後なんですよ。だから僕ら的には仕上がって1番ノリノリやと思うので、多くの人に刺さったらなと思ってます。裏では仲間を増やしたいですね。バイハンのおかげで友達を新しくいっぱい作れる機会だと思うので、楽しみです」
汐田「僕としてもそれは嬉しいです。新しい繋がりができて、その後ツーマンがあったら嬉しいですね」
――2日間開催ですが、1日目も打ち上げはあるんですか?
汐田「あります」
岡本「うわ~、大変」
汐田「前日から心斎橋に泊まってますね。前日から準備して、皆さんのパスだったりをメンバーみんなでバンバン作って」
――飾り付けもありますし。
汐田「扉にシート貼ったり、結構大変ですよね」
――そういう裏の苦労をわかっているのは、今後フェスに出る上でも良いことですよね。
汐田「世のフェスに対しての感謝度が変わります。当たり前じゃないんだなと思うし、自分たちでやることで、自分のイベントにより愛が深まりますよね。多分"全部やって"と言えばやってくれると思うけど、それでは自分たちのやってる意味がないんで、マネージャーも含めてみんなでラミネートします」
――素晴らしい。全員揃って大成功で終われることを楽しみにしています。
Text by ERI KUBOTA
Photo by 濵田志野
3組の関係性やお互いへの思いは前編で!
(2025年3月28日更新)
チケット発売中 Pコード:289-524
▼3月29日(土)・30日(日) 13:15
BIGCAT
1DAYチケット 一般-6000円(スタンディング)
1DAYチケット 学割-5000円(スタンディング)
[29日(土)出演]Bye-Bye-Handの方程式/Blue Mash/Brown Basket/Maki/POT/Sunny Girl/ジ・エンプティ/ペルシカリア/レトロマイガール!!
[30日(日)出演]Bye-Bye-Handの方程式/ammo/Arakezuri/bokula./the paddles/reGretGirl/Re:name/the奥歯's/猫背のネイビーセゾン
※未就学児童は入場不可。小学生以上はチケット必要。
※入場時ドリンク代別途必要。
※学割対象者は小学生・中学生・高校生・大学生・専門学校生となります。小学生は年齢を証明できるものを、中学生以上の方は顔写真付きの学生証を当日ご持参ください。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人4枚まで。チケットの発券は、3/22(土)朝10:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション
■0570-200-888