「テンションが上がるのはやっぱりいい曲が書けたときなんですよ」 ルーツも憧れも、過剰な愛もユーモアも(笑) 90年代J-POPラバーONIGAWARAの真髄=『GAWARA!』を 東名阪ツーマンツアー開幕に向け語るインタビュー&動画コメント
90年代。トレンディドラマが大ブームを巻き起こし、ミリオンヒットがざらにあったJ-POPの黄金時代。そんな10年に多大なる影響を受け青春時代を過ごした、ex. 竹内電気の竹内サティフォ(vo&g,Prog)と斉藤伸也(vo&GAYA,Prog)によるSUPER J-POPユニットONIGAWARAから、『ヒットチャートをねらえ!』(‘17)以来1年3ヵ月ぶりのCDリリースとなる、1stオニアルバム(!?)『GAWARA!』が届いた。抜群のポップセンスとバランス感覚、絶えることなきユーモアを礎に、ダサカッコいいのボーダーラインを華麗に突き進む2人だが、今作ではその才能が、遊び心が、暴走、もとい大爆発!(笑) J-POPあるあるなフレーズをやたらと壮大なスケールで聴かせる『抱きしめたい』、溢れるドッグ愛を過剰なクオリティでポップミュージックに仕上げた『ナンバーワンちゃん』、チルアウトなサウンドに衝撃の展開が訪れる極上のサマーチューン『夏フェスなんて大嫌い!!なんちゃって』ほか、GLAYをはじめとするビートロックや敬愛するSMAPや岡村靖幸等の作品群から競馬中継のBGMにまでインスパイアされた全8曲は(笑)、これぞONIGAWARAの真髄とも言える充実ぶり。8月20日(月)OSAKA MUSEよりいよいよ開幕する『ONIGAWARA ISLAND ~鬼ヶ島リゾート2マンツアー2018~』を前に、竹内サティフォが大いに語る!
やっぱり自分たちはCDを聴いて育ってきたし
そういう自分たちの夢みたいなものをCDに詰め込みたい
――ここ1年、配信シングルとか通販・ライブ会場限定盤等を出していた割には、1stフルアルバム『ヒットチャートをねらえ!』('17)以来のフィジカルなリリースでということで、意外と久しぶりだったんですね。
「CDは出してないんですけど、もちろん曲も作ってたし、アイドルに曲提供したり、ゲームのために曲を書き下ろしたり、ちょこちょこ仕事はしてたんだよっていうことは言っておきます(笑)。結構作品はコンスタントにリリースしてたんですけど、とにかく俺と斉藤(vo&GAYA,Prog)の中にCDを作りたい想いがあって。時代的にもCDを出す意味を問われてるし、俺らもストリーミングで音楽を聴いたり、便利なツールを利用してる。だけど、斉藤と“今年のONIGAWARAは、まず何がやりたいか?”みたいな話をしたときも、やっぱり自分たちはCDを聴いて育ってきたし、そういう自分たちの夢みたいなものをCDに詰め込みたいっていう話になって。制作はもうずっとやってましたね」
――やっぱり形あるものがいいんだよ、みたいなことだけを言っても時代錯誤とも取られかねないけど、ONIGAWARAの90年代の音楽に影響を受けた楽曲とかスタンスからすると、CDに対する執着も当然というか。
「配信で聴いていただいても嬉しいし、曲が伝わることが一番の目的ではあるんですけど、俺と斉藤の90年代とか楽曲へのこだわりを伝わりやすくするためにも、やっぱりCDを作りたいなっていうところで。『ヒットチャートをねらえ!』の頃は斉藤が“今の自分たちを全て出したい”と強くこだわってたので、再録モノは入れずに全曲新曲で作ったんですけど、今回はそれとはまた別に、自分たちが今掲げてる“SUPER J-POP”をもうちょっと明確にする作品を作りたいなと。90年代当時のギターだったりシンセのサウンドだったりと、やっぱりメロディですよね。そこがONIGAWARAの武器だし。それを90年代のまんまではなく、自分たちのフィルターを通したのが=SUPER J-POPというか。現代に蘇らせるという意味でも、今回は音の質感には本当にこだわって作ってますね」
――ミリオンヒットがまだ生まれていた時代の、独特のムードというかロマンがありましたよね。
「うんうん。やっぱりその当時の音楽は、本当に全てに夢があるというか、めちゃめちゃキラキラしてたと思うんですよ。ただ、そういう空気感は音で出せるんですけど、歌詞は自分のことしか書けないのでちょっと今っぽくなるというか、“ONIGAWARAらしさ”みたいなところは新しく出せてるのかなと。結構最近のバンドとかもよく聴くようにしてて、例えばキュウソネコカミだったり、ヤバイTシャツ屋さんとかMy Hair is Bad、クリープハイプとかもそうですけど、そういう若い子たちの…って言ってもクリープハイプの尾崎(vo&g)くんはタメですけど(笑)、“こういうこともポップスに乗せて歌ってもいいんだ”みたいな感覚を学んで。だからこそ、すごいキラキラしたサウンドでも“目が死んでる”とか言って(笑)。今の時代感を吸収しつつ、出てくるメロディは結局自分が好きな90年代っていうのが、いい感じマッチしたんじゃないかな」
――全編にポップセンスとユーモアという筋が通りながら、みんなが聴けるもの。全曲に遊び心があるというか。
「年々、斉藤のアレンジのクオリティが上がってきて伝わりやすくなってるというか、分かりやすくできるようになってる。だから今はもう完全に任せて、弾き語りでバーッと書いて斉藤にトス、みたいな。何となく“こういう感じで”みたいなことは言うんですけど、それの倍の倍の倍みたいな感じですごいアレンジになって返ってくるので、その辺の信頼関係というか、言わずともいける感じにはなってきてますね。最初の頃は自分でもちょっとアレンジをしてた時期もあったんですけど、今はそれをすると逆に斉藤の邪魔になるんで。斉藤の比重はかなり増えてきてますけど、そうした方がいいものが作れると思うし、ONIGAWARAの作品になると思うので」
――竹内電気より売れそうな感じが出てきました(笑)。
「いや~そうしたいっすね(笑)。自分たちでもそう思ってるんですけどね。やっぱり今が一番いいというか、うん」
絶対に全部語感でいってると思います
だって言葉を脳に通してないって自分で言ってましたから(笑)
――収録曲に触れていくと、1曲目の『抱きしめたい』からもう、日常生活では全く使わないけどJ-POPにおいては本当におなじみの言葉で(笑)。
VIDEO
「アハハ!(笑) この曲は今回唯一斉藤が作詞した曲なんですけど、90年代のオマージュというか、J-POPに対する斉藤のこだわりがすごく詰まってますね。斉藤的には、90年代に俺らが見てた、アニメソングのオープニングが始まるワクワク感みたいなところを…」
――この曲、『ドラゴンボール』感めっちゃあると思った(笑)。
「そうそう(笑)。斉藤の中ではもうこのアニメの映像のイメージもできてて、そこに対して俺にリクエストがあったのが、“とりあえずGLAYみたいなギターを弾いてくれ”っていう(笑)」
――身も蓋もないくらいめちゃくちゃ明確な指示(笑)。
「だから俺の中の全引き出しを開けまくって、当時のビートロック感というか、GLAYさんとかBOØWYさんもそうですけど、あの感じのギターを頑張って弾きました。その辺もやっぱり好きなので、楽しくアレンジできましたね」
――歌詞にある“100万年”とかの、アニメソングに出てきそうな言葉を“言いたいだけやん”感もめっちゃいい。“SA・WA・GI・DA・SU”とかもそうだけど(笑)。
「絶対に全部語感でいってると思いますよ、だって言葉を脳に通してないって自分で言ってましたから(笑)。言葉が分かりやすい分メロディと一緒にポーンと入ってきてキャッチーだから、1曲目は絶対にこれにしようって」
――続く『MEGA☆DEATH』(M-2)の“1/3も伝わらない”とか“YES!クリニック”も、言いたいだけ感あるよね(笑)。
「アハハ!(笑) 1曲目が90年代のアニメソングだとしたら、『MEGA☆DEATH』はアイドルソングというか、90年代当時のSMAP感みたいなものは意識して作りましたね。歌詞は基本めっちゃ時間がかかるんですけど、この曲は“目が死んでる”っていうテーマが見付かってからは、結構早かったかもしれないです」
――それってやっぱり、目が死んでるって長年言われてきたってこと?
「そうです(笑)。それこそ今ではプチ整形みたいなことも気軽にできる時代ですけど、例えば芸能人の方とかがそういうことをしたら、結構叩かれるじゃないですか? でも俺は、結局はその人の人生なんで自由だし、やりたかったらやればいいと思ってるんです。テーマ的にはそれをポップには消化してますけどね。誰にだって絶対にいいところはあるし、そもそも一重だろうが二重だろうが別にかわいいと思うし。今は一重を二重にする技術もあるわけで…」
――って何のインタビューやねん(笑)。
「アハハ!(笑) もう自由にやってみたらいいじゃん! みたいな肯定ソングですよね、結局」
――この曲がヘリに乗った高須院長のバックで流れたら面白いな~(笑)。もうアルバムの頭から徹底的に遊んでる。
「『抱きしめたい』の“抱きしめたい”、『MEGA☆DEATH』の“目がめっちゃ死んでる”もそうですけど、サビの覚えやすさというか、ワンフレーズを何回も繰り返すところは、今回は特に意識したかもしれないです。ONIGAWARAはずっとキャッチーにやってきたとは思うんですけど、そこをもうちょっと明確にしたいのはあったんですよね」
自分が好きなものを曲にしようっていうのがあって
やっぱり犬かなと思って(笑)
――『ナンバーワンちゃん』(M-3)は全ての愛犬家にとってたまらない曲ですけど(笑)、MVもホントよくできてて。
VIDEO
「加藤マニくんに監督してもらったんですけど、もう“わんわんランド”で撮る以外ないじゃないですか?(笑)」
――俺はこのMVで初めてわんわんランドの存在を知って。これを観たら絶対に行きたくなる(笑)。
「もうホント最高でしたよ。めちゃめちゃ楽しいですね。奥さん(=筆者)は犬好きですか?」
――大好き。俺はハスキーを飼ってたし、大型犬が好き。大型犬のお手をしたときの丸太感が好き(笑)。あと、ベロを出したまま口を閉じててそれに気付いてないの。結果、めっちゃベロが干からびるっていう(笑)。
「アハハ!(笑) かわいい」
――“『今日のわんこ』、うちの犬が応募したら絶対に出られるよ”って絶対に各家庭で言ってるもんね(笑)。でも、本当に世界初じゃない? コーギーについてラップしたのは(笑)。
「アハハ!(笑) ただ、ワンちゃんだけじゃなくて、ペットを飼ってる人たちにはかなり伝わると思うんですけどね。曲は3分ぐらいですけど、アレンジはジェットコースター的にめちゃくちゃ詰め込みました」
――そもそも何で犬の曲を書こうと思ったんですか?
「犬が好きだからですよ(笑)。自分が好きなものを曲にしようというのがあって、それが犬と牛乳だったんで(笑)。どっちを曲にするか考えて、やっぱり犬かなと思って」
――どんな天秤(笑)。ONIGAWARAしか書けないというか、書かないというか。歌詞の“日本人ならワンワン/アメリカ人ならVOW WOW”とか、ホンマ正気の沙汰とは思えないし(笑)。
(一同爆笑)
――この発想を具現化できるのがすごいし、それがニッチに聴こえないのは、ちゃんとポップスになってるから。
「だと思いますね、本当に。そこに関しては、やっぱりアレンジの力がデカいですね」
この曲はONIGAWARAを象徴してるというか
一番ONIGAWARAらしい感じがしますね
――あと、結成初期に書かれた『夏フェスなんて大嫌い!!なんちゃって』(M-4)を、このタイミングで入れたのは?
VIDEO
「俺も斉藤もこの曲がすっげぇ好きで、斉藤も“ONIGAWARAで一番好きな曲は?”みたいな質問に、この曲を挙げることが多くて。ライブでは毎年夏が来るたびにやってたんですけどなかなか収録するタイミングがなくて、今回は時期的にも夏の曲を入れるのにはピッタリだなと思って引っ張り出してきて。アレンジもちょいちょい加わって、MPCプレイヤーのKO-ney(コーニー)さんにリズムだけ入れ直してもらって、よりソリッドでカッコいい感じになってます。最終的には蝉の声とか花火の音も入ってきて、夏感を詰め込みまくった感じで」
――この曲は実際に夏フェスに行った帰りに書いた曲ということで。
「『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014』に友達と行って、みんな免許を持ってなかったんで俺が車を借りて、帰りに1人ずつ送っていったわけですよ。最後に1人で運転してるときにだんだん寂しい気持ちになってきて、“曲作ろ”と思って(笑)。その車の中でサビの歌詞がポンッと出てきたんで、じゃあ夏フェスの曲にしようと。別にそこに片想いの女の娘がいたとかではないんですけど(笑)、そうした方がちょっと甘酸っぱい感じになるなと思って、高校時代を思い出しながら。“じゃあ2番は斉藤に任せるわ”って渡したら、全然甘酸っぱくなくなりましたけど(笑)」
――この2番からの展開、衝撃やんこれ(笑)。
「そうなんですよ。あんなに片想いで切ない主人公だったのに、いきなりお腹壊しちゃってもうそれどころじゃなくなっちゃってるから(笑)」
――この曲だけ作詞が共同クレジットだから、2人で書いたらこんなに面白いというか、意外な方向に。
「自分1人で書いてたら、多分そのままの世界観でスーッといったと思うんですけど、斉藤がぶち壊してくれたお陰で、ちょっと面白い感じになりました(笑)」
――やっぱり異なるカラーの2人がやってるんだなって、こういう曲を聴いたら如実に分かりますね。
「そう。だからこのタイミングで入れられて、すごいよかったなって。この曲はONIGAWARAを象徴してるというか、一番ONIGAWARAらしい感じがしますね」
自分たちのテーマソングと言っても間違いない
――『Masahiro』(M-5)もインストかと思いきや(笑)。
「最初はギターのインストを作りたいなと思って斉藤に話はしてて。弾いてたら“何かこの感じ、聴いたことがあるな…あれだ! お父さんが競馬中継を見てるときにかかってたやつだ”っていう(笑)。シャカタクとかもそうですけど、ああいうフュージョンって途中で女性コーラスが入ってきて、そのメロディが結構フックになってたりするじゃないですか? 斉藤のコーラスもONIGAWARAの1つの武器なんで、それをちょっと入れたいなと思って最終的に…ま、くだらない歌詞なんで、全ては言いませんけど(笑)」
――こんなにくだらない3行ってあるんだって思った(笑)。『夏フェスなんて大嫌い!!なんちゃって』がクレイジーケンバンド、『Masahiro』が高中正義とかChar、『ホップステップLOVE』(M-6)が岡村靖幸やんって、常に突っ込みたくなる雰囲気があって。
VIDEO
「フフッ(笑)。分かる人はちょっとクスッとできる、そういう仕掛けがいっぱいありますからね。あと、青春をテーマに曲を作ろうと思ったとき、俺の中でNo.1青春ソングが岡村ちゃんの『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』('90)で、あれがもう俺の青春の全てなんですよね。岡村ちゃんはやっぱり避けては通れなかったので、自分の高校時代とか思い出して書いたんですけど。ただ、同じギター始まりでも、俺も斉藤もBEAT CRUSADERSが大好きで育ってきたんで、歪んだディストーションギターを入れることで俺たちの青春感を出して」
――あと、『僕、君、彼女』(M-7)には、すごくSMAPを感じました。
「この曲は唯一、自分でイントロのフレーズとかも作って斉藤に渡した曲で、『SHAKE』(’96)とかあの辺のSMAPの雰囲気を目指しましたね。今回結構こだわったのはツインボーカルで、どの曲もだいたい2人で歌ってるんですよ。ただ、俺のキーに合わせると斉藤的にはちょっと低いんで、“ちょっと歌いにくいと思うから、とりあえずハキハキ歌うことだけ意識してくれ”って言いました(笑)。この曲には3人登場人物がいて、僕と、君=僕が憧れてるアイドル、彼女=僕が好きな女の娘みたいな。俺は本当にSMAPが大好きで憧れてるし、ステージ上のアイドルはみんなカッコいいけど、好きな女の娘がそっちばっかり見ててもキツイじゃないですか? でも、そういう彼女すら応援してあげたいという。あと、ペンライトをよくライブでお客さんに振ってもらうんですけど、あれって誰かを応援するものなんですよね。そこもちょっと意識しました。俺らも応援してもらってるし、俺らもみんなを応援したいっていう」
――アルバムの最後の『We are 鬼!』(M-8)は、本当にONIGAWARAのライブの光景というか。
「“鬼”の付くことわざとかを歌詞にしたらどうなるんだろうと思って書き始めたんですけど、鬼=悪者みたいな使われた方ばっかりで、それもちょっとかわいそうだなと。鬼には鬼の事情があると思うんで(笑)。それこそONIGAWARAのライブに来てくれる人たちにもいろんな事情があると思うんですけど、俺らのライブを観ている間は本当にみんなが1つになって、あんまり細かいことは考えずに楽しもうよっていうメッセージを込めて。自分たちのテーマソングと言っても間違いないと思いますね」
つながりはずっと昔からあったんですけど
まさか一緒にやれる日が来るとは思ってなかった
――そして、『GAWARA!』はフルアルバムならぬ1stオニアルバムって…後々ディスコグラフィがややこしくなる表記ですけど(笑)、オニというのは形容詞としての“すごい”からきていると。
「ミニアルバムと言うにはボリュームがあり過ぎるし、俺らの中でこれはフルじゃないっていう気持ちがあったんで、もうオニしかないだろうと(笑)。タイトルもそのまま勢いで、1stオニアルバム『GAWARA!』って割とセットで出てきて。だから、セルフタイトルみたいな気持ちもなきにしもあらず(笑)」
「シノダくんがまだ高校生で僕らが18~19ぐらいの頃から、シノダくんがやってるJONNYっていうバンドと名古屋で対バンしてて。やっぱりギターがすごく目立ってて、めちゃくちゃカッコよかったんですよ。その後、ヒトリエに入った話を聞いてライブを観に行ったら相変わらずのギターヒーローで、カッティングもそうですけど、フレーズがもう奇想天外過ぎて。ヒトリエの曲って’10年代以降の感じがすごいあるじゃないですか? 人が歌えないようなメロディを、wowaka(vo&g)くんがライブでもちゃんと歌いこなしてるんで、本当にすごいですよね。そういうつながりは昔からあったんですけど、まさか一緒にやれる日が来るとは思ってなかったんで、俺ら的にはようやくっていう感じですね。周りから見たら結構意外な組み合わせかもしれないですけど、当日はすっごい楽しいと思いますよ」
――最後に、現時点でのONIGAWARAとしての目標みたいなものがあれば聞きたいなと。
「2人とも曲作りが好きで、俺と斉藤のテンションが一番上がるのは、やっぱりいい曲が書けたときなんですよ。俺、曲ってあんまり超えていけはしないと思ってるんですよね。そのときはそのときでもう完成されてるんで、例えば『ヒットチャートをねらえ!』の曲は曲で自分の中で満足いってるし。だから、前作を超えるとかじゃなくて、これからもコンスタントにまた別のいい曲をどんどん作っていく、届けていくのが目標ですね」
――『GAWARA!』はこの先の可能性を感じさせてくれるアルバムになったし、ポップスのロジックもハートもあるONIGAWARAに、今後も期待してます!
「はい! 売れてぇっす!(笑)」
Text by 奥“ボウイ”昌史
(2018年8月17日更新)
Check
Movie Comment
ONIGAWARAを代表して 竹内サティフォからの動画コメント!
VIDEO
Release
結成当初のナンバーや配信曲も収録 ONIGAWARA流のSUPER J-POP!
Oni Album 『GAWARA!』 6月13日(水)発売 1700円(税別) Lastrum LACD-0294 <収録曲> 01. 抱きしめたい 02. MEGA☆DEATH 03. ナンバーワンちゃん 04. 夏フェスなんて大嫌い!!なんちゃって 05. Masahiro 06. ホップステップLOVE 07. 僕、君、彼女 08. We are 鬼!
Profile
オニガワラ…写真左より、斉藤伸也(vo&GAYA,Prog)、竹内サティフォ(vo&g,Prog)。ex.竹内電気の2人によるスーパー J-POPユニット、ONIGAWARA。’13年より本格始動し、’15年9月に1stアルバム『エビバディOK?』で全国デビュー。’16年3月には1stミニアルバム『欲望』をリリース。同6月にリリースした1stペンライトシングル『タンクトップは似合わない』は、Google Play MusicのCM曲に起用される。その後も、9月に1stインスタントカメラ・シングル『シャッターチャンス’93』、12月に1st写真集シングル『GATTEN承知之助~We can do it!!~』という変わり種1stシングルを立て続けにリリースし、業界に激震を走らせた。そして’17年3月に、1stフルアルバム『ヒットチャートをねらえ!』をリリース。タイトルの有言実行とばかりにiTunesのJ-POPチャート1位を記録し、Apple Musicの“今週のNEW ARTIST”にも選出された。’18年6月13日には、1stオニアルバム『GAWARA!』をリリース。YouTubeで公開されている数々の時代錯誤ギリギリなPVは、“ダサい! 最高!”、“ダサカッコいい!”、“何かムカつくけどかわいい!”など物議を醸しながらも拡散中。“アイドルじゃないし、バンドでもない”完全独自なポップ街道邁進中のONIGAWARAの神髄は、そこにいる全員が笑顔になるGIGにあり。笑撃のステージで続々と“ガワラー”を増やし続けている。ONIGAWARA オフィシャルサイト https://www.onigawara.club/
Live
東名阪ツーマンツアーがスタート! 初日の大阪は待望のヒトリエと共演へ
『ONIGAWARA ISLAND 〜鬼ヶ島リゾート2マンツアー2018〜』
Pick Up!!
【大阪公演】
チケット発売中 Pコード121-335 ▼8月20日(月)19:30 OSAKA MUSE オールスタンディング3500円 [共演]ヒトリエ GREENS■06(6882)1224
【愛知公演】 チケット発売中 Pコード123-965 ▼8月26日(日)18:00 RAD HALL オールスタンディング3500円 [共演]サイダーガール RAD CREATION株式会社■052(253)5936 ※未就学児入場不可。
【東京公演】 チケット発売中 Pコード118-482 ▼8月30日(木)19:30 Shibuya WWW 立見3500円 [共演]Shiggy Jr. ホットスタッフ・プロモーション■03(5720)9999 ※4歳以上はチケット必要。
Pick Up!!
【大阪公演】
『夏の魔物2018 in OSAKA』 チケット発売中 Pコード116-704 ▼9月9日(日)11:30 味園 ユニバース オールスタンディング6900円 [出演]THE 夏の魔物/鮎川誠/フラワーカンパニーズ/人間椅子/大槻ケンヂ/ROLLY/THE NEATBEATS/KING BROTHERS/奇妙礼太郎/うつみようこ/Sundayカミデ/TOMOVSKY/クリトリック・リス/BILLIE IDLE/ぜんぶ君のせいだ。/せのしすたぁ/二丁目の魁カミングアウト/ONIGAWARA/空きっ腹に酒/みるきーうぇい/DJ 石塚淳 HIGHERSELF■082(545)0082 ※小学生以下は入場不可、中学生以上はチケット必要。開場・開演時間は変更の場合あり。最新の情報はオフィシャルホームページにてご確認ください。
Column1
「みんなも飲み会に参加するくらい 軽いノリで来てもらえれば(笑)」 伝説のトーク&弾き語りイベント 第2弾がまさかの開催!? ONIGAWARA竹内と cinema staff飯田がナビゲート『GREENS LIVE MEETING ~ぐりみ2~』インタビュー!
Column2
「2人なら絶対にいい曲を 作れる自信があった」 ONIGAWARAが竹内電気も 90年代もボケもJ-POPも語る! 『ヒットチャートをねらえ!』 インタビュー&動画コメント
Comment!!
ライター奥“ボウイ”昌史さんからの オススメコメントはコチラ!
「徹底的に遊んでる『GAWARA!』は、聴けば聴くほどそのすごさが分かるというか、今年の邦楽年間ベスト10に入るアルバムになると思い始めてる自分に戸惑ってます(笑)。ちょっとONIGAWARA売れそうって思い始めてます。まず曲のクオリティが高いのもありますが、本当にクレバーというかさじ加減が絶妙。MVも秀逸で、『抱きしめたい』の無意味な爆破(笑)、『ナンバーワンちゃん』の構成の妙、『夏フェスなんて大嫌い!!なんちゃって』の女の娘の服とか本のチョイスとかシチュエーションに2人のアウトロの動き、『ホップステップLOVE』のありがちな荒野と布の服(笑)etc…彼らの悪ふざけにも似た遊び心は全てが連動してる。磨かれてるのもありますが、もう元来の勘とセンスが曲がいい。だから成立してるんですよね。竹内電気時代もちょいちょい取材はしてたんですが、ちょっとご無沙汰な期間があって、『GREENS LIVE MEETING~ぐりみ2~』でのcinema staff飯田(vo&g)くんとの対談 で急接近して、改めてその才能に惚れ直したというか、いや~『GAWARA!』、すげーアルバムだわ。“好き”を掘り下げてるヤツはやっぱり強いと、思い知らされました。今後のONIGAWARAに注目です!!」