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熊川哲也のオリジナル超話題作、新キャストで上演!

2017年に初演し、完売となった大ヒット作『クレオパトラ』。Kバレエを率いる芸術監督・熊川哲也が演出・振付・台本を手掛けたオリジナルのグランド・バレエが、5年ぶりに大阪・フェスティバルホールに登場、新キャストでよみがえる。クレオパトラ役には熊川に「完璧なバレリーナの象徴」と言わしめた西宮市出身の日髙世菜と、プリンシパルに昇格した大阪府出身の飯島望未がWキャストで出演。昨年末、Kバレエの『くるみ割り人形』でフェスティバルホールに初お目見えしたふたりだ。また今回は熊川がダンサーとしてジュリアス・シーザー役で出演、日髙と踊るのも話題に。熊川は2014年の『カルメン』以来8年ぶりの関西登場となり、夜公演のチケットは既に完売。その熊川が来阪し、今作の誕生と魅力を語った。
 
エキゾチックな美しさと華やかさに満ちた舞台だ。斬新な造形美と空間使いの舞台装置、個性が際立つ洗練された衣裳、そしてデンマークの作曲家カール・ニールセンの音楽が見事にマッチし、クレオパトラは光り輝く女王のオーラを放つ。紀元前のエジプトとローマが舞台の物語はドラマチックでスリリング、熊川ならではの繊細かつダイナミックな振付で表現される。クレオパトラの激動の半生が圧倒的なスケールで描かれた全2幕8場、まさに大作だ。「全身全霊を賭けてゼロから作り上げた、壮大なスペクタクル作品です」と熊川は胸を張る。
 
その始まりは、題材に「クレオパトラってどうですか?」と言ったスタッフの一言。そこに熊川のアンテナが反応した。「“クレオパトラ”はバレエの作品名として、これ以上ないインパクトがある」。そして「エジプトを題材にした作曲家をしらみつぶしに探して、たどりついたのがニールセンの『アラジン』。冒頭の曲と出会った瞬間、これだ!と」。創造力に火が付いた。「壁画を徹底的に見ました。そうするとだんだん動いているように見えてきたんです」。また、クレオパトラの造形は「ものすごく神々しさを備えた存在で、人間に思えない。だから神の化身の蛇にしようと」。ある時は蛇に変わり、クレオパトラにもなるクリーチャーだ。人間ではない役を演じるなら、と、もうひとりのクレオパトラに飯島をキャスティング。「並外れた演技力、表現力を持つ女優ダンサー」と高く評価し期待を込める。飯島は19年にシャネルビューティアンバサダーに就任、ファッション業界でも注目を集め若いファンも多い。
 
今回の舞台は大きな節目となるだろう。全編が見どころの今作。「どこを切り取っても美しい作品。バレエは舞台上で繰り広げられる最高の景色だと思っています。いい景色をながめに来てください」。
 
公演は10月26日(水)から30日(日)まで東京・Bunkamuraオーチャードホール、11月3日(木・祝)大阪・フェスティバルホール、11月7日(月)札幌・札幌文化芸術劇場hitaruにて。チケット発売中。

取材・文:高橋晴代



(2022年8月24日更新)


Check

熊川哲也 Kバレエ カンパニー
〈Autumn Tour 2022〉
『クレオパトラ』

チケット発売中 Pコード:513-234

▼11月3日(木・祝)13:00
フェスティバルホール
S席-15000円 A席-11000円 B席-8000円 C席-6000円
BOX席-20000円 
[出演]飯島望未/山本雅也/杉野慧/岩井優花/関野海斗/奥田祥智/本田祥平/ニコライ・ヴィユジャーニン/遅沢佑介
[指揮]井田勝大
[演奏]シアター オーケストラ トーキョー
※バルコニーBOX席は取り扱いなし。5歳以上入場可。ただし、チケットが必要です。

▼11月3日(木・祝)17:30
フェスティバルホール
S席-17500円 A席-13000円 B席-10000円 C席-8000円 
[出演]日高世菜/堀内將平/山本雅也/成田紗弥/関野海斗/石橋奨也/酒匂麗/ニコライ・ヴィユジャーニン/熊川哲也
[指揮]井田勝大
[演奏]シアター オーケストラ トーキョー
※バルコニーBOX席は取り扱いなし。5歳以上入場可。ただし、チケットが必要です。

[問]フェスティバルホール チケットセンター■06-6231-2221

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