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久本雅美と藤原紀香が関西弁で贈るブラックコメディ

久本雅美と藤原紀香が老姉妹役で舞台初共演、錦織一清の演出でブラックコメディに挑む。アメリカの劇作家、ジョセル・ケッセルリングが1939年に発表した作品で、ブロードウェイやウエストエンドでロングラン上演されたヒット作。ニューヨークに住む慈善家の老姉妹アビーとマーサが振る舞う“おいしいぼけ酒”を巡って繰り広げる奇想天外な物語だ。老姉妹に巻き込まれる登場人物には、渋谷天笑、納谷健(劇団Patch)、惣田紗莉渚、室たつきら多彩なメンバーが集う。達者な久本と老女役に初挑戦の藤原が、作品の魅力や意気込みを語った。
 
久本は藤原を「気さくで表裏のない男前で、華がある。私はその華に負けないように咲きたいです!(笑)」と話し、久本を「姉さん」と呼ぶ藤原は「愛のある笑いを持っている人。お肌つるつる、瞳キラキラでめちゃくちゃ美人です!」と互いの印象を語る。ブラックコメディを演じることについては「無理に笑わせるというより、クスッと笑ってもらえる技術が必要だと思います。ナチュラルに演じ切ることができれば」(久本)、「私にとっては大きなチャレンジです。学ぶこともたくさんあります。自分の持っているものと組み合わせて、新しいものを生み出していきたいです」(藤原)。
 
今回、ふたりのセリフは関西弁で上演され、老姉妹による丁々発止のやりとりも大きな見どころだ。「ふたりとも関西人ですし、漫才とまではいきませんが、おもしろいものになるんじゃないかとワクワクしています」(久本)、「関西弁での舞台は初めてですが、故郷の言葉なのですごくうれしく楽しみです」(藤原)。物語には安楽死や高齢化社会への風刺がテーマに含まれ、初演から80年を経た今も色あせない。そんな作品の魅力について「作中にさらりと投げかけている“何が幸せなのか”や“命の大事さ”などのテーマは、時代を越えても変わらない共通したものだと思います。演じる意欲を掻き立てられ、やりがいのある舞台だと感じています」(久本)、「物事の考え方や価値観は人それぞれ。演じる側もお客様も、それぞれに感じることができるからこそ、長い間愛されてきた作品なんだと思います」(藤原)とそれぞれに語る。
 
ふたりとも今作に挑む意欲は満々だ。「老若男女がさまざまなことを考えながら楽しめる作品です。なによりも『楽しかったなぁ』とお客様全員に思っていただける舞台にできれば」(久本)、「コロナ禍の制約の多い中、劇場へ足をお運びくださるお客様に少しでも楽しんでいただき、明るくなっていただけるように一生懸命につとめます。ぜひ、若い方にも観ていただきたいです!」(藤原)。
 
公演は3月16日(水)~20日(日)の東京・新橋演舞場を皮切りに、3月26日(土)・27日(日)愛知・御園座、4月2日(土)福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、4月9日(土)・10日(日)北海道・道新ホール、4月16日(土)~24日(日)大阪・大阪松竹座を巡演。チケット発売中。

取材・文:高橋晴代



(2022年3月 3日更新)


Check

『毒薬と老嬢』

【東京公演】
▼3月16日(水)~20日(日) 新橋演舞場
【愛知公演】
▼3月26日(土)・27日(日) 御園座
【福岡公演】
▼4月2日(土) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
【北海道公演】
▼4月9日(土)・10日(日) 道新ホール

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:508-123
▼4月16日(土)~24日(日)
大阪松竹座
1等席-12000円 2等席-7000円 3等席-4000円
[作]ジョセフ・ケッセルリング
[翻訳]黒田絵美子
[演出]錦織一清
[出演]久本雅美/藤原紀香/渋谷天笑/納谷健/惣田紗莉渚/室たつき/笠原章/嘉島典俊/丹羽貞仁/川端槇二/鈴木翔音/我善導/清水ひとみ/甲坂真一郎

【アフタートーク開催】
4月16日(土)15:30公演(久本雅美/藤原紀香)
4月23日(土)15:30公演(渋谷天笑/納谷健/丹羽貞仁)

※日時・席種により取り扱いのない場合あり。未就学児童は入場不可。劇場内では必ずマスクの着用をお願い致します。検温によりご入場をお断りする場合がございます。
※販売する座席は、政府及び自治体の発する催物(イベント等)の開催要件に基づきまして、座席の間隔を空けずに販売いたします。
※1階席の最前列の座席は販売いたしません。
※販売座席は変更となる場合がございます。
※感染予防対策や最新情報は松竹HPでご確認のうえご来場ください。
※販売期間中はインターネット、セブン-イレブンでの直接販売のみ。電話予約はなし。

[問]大阪松竹座■06-6214-2211

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