ミュージカル『マタ・ハリ』大阪公演が開幕!
愛希れいか、田代万里生、三浦涼介が意気込みを語る
『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』をはじめ、数々のメガヒットミュージカルを生み出す作曲家フランク・ワイルドホーンの新作として2016年に韓国で誕生し、2018年に日本初上陸したミュージカル『マタ・ハリ』が、3年ぶりに上演。東京、愛知公演を経て、7月16日(金)より最終地、大阪・梅田芸術劇場メインホールでの幕が開ける。開幕を前に、出演の愛希れいか、田代万里生、三浦涼介が囲み会見を行い、意気込みを語った。

愛希れいか

田代万里生、愛希れいか
1917年、第一次世界大戦中のヨーロッパを舞台に、フランス諜報局から目を付けられスパイとなったダンサー、マタ・ハリの、数奇な運命を描いた本作。歴史に名を残したひとりの女性の愛と悲劇を、ワイルドホーンの美しく壮大な楽曲で綴ったミュージカルだ。今回、そのマタ・ハリを柚希礼音とのダブルキャストで演じている愛希。「マタ・ハリは私が想像してもしきれないような痛み、苦しみを過去に味わってきた。そしてそれを乗り越えたからこその強さをとても強く感じますし、その強さがあるからこそとても美しい。さらに、愛を受けてきていないにもかかわらず、彼女自身はとても愛の深い人だと感じています」と役について語る。

田代万里生
三浦涼介
マタ・ハリが魅せる“寺院の踊り”は、“気持ち”を大事に表現しているという。「ダンスは“心の表現”だと思っているのですが、この作品でよりそのことを感じました。形が難しかったり、首の動きだったり、今までやったことのない動きもあってすごく難しい部分もありますが、とにかくシヴァ神に捧げるという気持ちを大事にしています。また、官能的な部分も感じていただけるように、曲線も意識して踊っています」。そう語る愛希に、フランス諜報局の大佐・ラドゥー役の田代は「何とも言えない色気と、カッコよさ、芯の強さとか柔らかさとか全部が詰まっている。踊っているときも見たことのない表情だったので、お稽古場で見たときにすごく新鮮で衝撃を受けました。その気持ちはラドゥーがマタ・ハリの楽屋に初めて訪れるときと重なる部分でもあり、自然と演じられましたね」と語り、マタ・ハリにまっすぐな愛を示すパイロットの青年アルマン役の三浦も「普段は可愛らしい女の子だなと思うのですが、お衣裳着て、メイクして、ライトを浴びてステージに立たれている彼女を見て、びっくりしました。ギャップ萌えです(笑)」と称賛。

柚希礼音

加藤和樹
ワイルドホーンの楽曲については田代が「オーケストラをバックに歌うと、ワイルドホーンさんの楽曲がより立体的になり、ダイナミックでロマンチックな音楽が劇場を覆いつくすぐらいの力を感じます。また、この作品ではリプライズが多く、同じ旋律のなかでも全然違うシチュエーションや心情を描いているというのが特徴だと思います。ラドゥーとしては、すごく多面性のある心情を低いキーから高いキーまでたくさん使いながら、表現しています。ミュージカルの世界では男性の二重唱が少ない中、アルマンとラドゥーの『二人の男』という、ナンバーとしてもシーンとしてもすごくかっこよく、素敵なものに出会えたこともとてもうれしく思います」と魅力を語る。
柚希、愛希が演じるマタ・ハリに対し、三浦は「柚希さんはすごくオーラがあり、登場するだけで一気にその場の空気を変える女優さん。愛希さんは、とてもチャーミングに見えるけど、芯があって、強くカッコいい女性です。ふたりとお芝居をしていると、僕自身もたくさんの力をいただきます」。

東啓介
マタ・ハリだけでなく、ラドゥー役は加藤和樹、アルマン役は東啓介とのダブルキャストで上演。大阪公演では、8公演すべて、異なる組み合わせでお届けする。「劇場では感染対策を十分に行いながら、上演しています。劇場での時間が皆さまにとって、とても幸せな3時間になりますようにと心から願って舞台に立ちますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」と愛希。公演は、7月16日(金)から20日(火)まで、梅田芸術劇場メインホールにて。チケット発売中。
撮影:岡千里
(2021年7月16日更新)
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