三味線・鶴澤寛太郎、「うめだ文楽」再挑戦への想いを語る

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三味線・鶴澤寛太郎、
「うめだ文楽」再挑戦への想いを語る

2015年にスタートした『うめだ文楽』が7年目を迎える。アクセスのいいグランフロント大阪のナレッジシアターを会場に、仕事帰りでも観劇できる時間の上演、わかりやすい解説やゲストとのトークショーも交えた構成。文楽初心者にも入りやすく楽しいと人気が高まり、年1回の公演が定着した。20代から40代の若手技芸員たちを中心にした滅多にないフレッシュな舞台は、彼らの成長の場としても大切な公演だ。しかし、昨年予定されていた第6回がコロナ禍で中止となり、1年を経て開催される。演目は2017年、第3回で上演した『義経千本桜～河連法眼館（かわつらほうげんやかた）の段～』。狐忠信を中心に親子の情愛、狐と人間との慈愛を描く演目で、再演希望の声が最も高くシリーズ初再演、また今回は狐忠信の人形遣いをダブルキャストで上演する。第1回から全回出演の三味線・鶴澤寛太郎に話を聞いた。

「芸能の公演が少しずつ減っているなかで、『うめだ文楽』を開催していただくことに演者として感謝しかないです。僕らも最大限、感染対策に気を付けて生活して、稽古して、絶対にやり遂げるという覚悟でいます」と寛太郎。『うめだ文楽』は「演者全員が若くて、全員で背伸びしたり挑戦したりしている感じ。お客さんも若くて、僕たちと同い年ぐらいの方も来てくださっているのがうれしい」と語る。太夫と三味線の床チームを率いるなか、今回は敢えて第3回と同じメンバー編成で再演に臨む。「体に刷り込んでいかないとダメなので、経験を取ろうと。3、4年経って同じメンバーで再結集してやるわけですから、それだけの上積みが求められる。第3回をご覧いただいた方が来られた時、いくばくかの進歩と成長した姿が舞台から見てとれるようだといいなと思っています」。

また毎回人気のトークショーのゲストは、1日目が落語家・桂南光、2日目が作家・三浦しをん。「ずっと応援して、支えてくださっているようでありがたい限りです」と話す寛太郎が楽しみにしているのが、対談相手を勤める3日目、今回初参加の世界的チェリスト・宮田大だ。宮田の弾くチェロで桐竹勘十郎の人形が舞うコラボ企画に2度参加した寛太郎。「チェロは一番邦楽になじむ洋楽器だと思うし、聞きたいことがいっぱいあります。超贅沢ですよ。お客さんより僕の方が楽しみにしているくらいです(笑)」。もしかして演奏が聴けるかも⁉「宮田さんは、僕らが楽しまないと、というタイプなんです。僕は多分、当日楽しむ余裕はないでしょうけど、そんな広い心で取り組めたら、と思います(笑)」。

公演は3月26日(金)より28日(日)まで、グランフロント大阪北館4階ナレッジシアターにて。チケット発売中。

取材・文：高橋晴代

（2021年3月10日更新）

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うめだ文楽2021『義経千本桜～河連法眼館の段～』

チケット発売中　Pコード：505-095

▼3月26日(金)～28日(日)
グランフロント大阪北館4F ナレッジシアター
全席指定-5000円(プログラム・オリジナルポストカード付)
[出演]豊竹希太夫／鶴澤寛太郎／鶴澤燕二郎／吉田玉勢／吉田簑紫郎(Wキャスト:忠信役)／桐竹紋吉／吉田玉誉／吉田簑太郎／桐竹勘次郎／吉田玉彦／桐竹勘介／吉田簑之／吉田玉延／吉田玉征
[ゲスト]
桂南光（3/26(金)18:00）
三浦しをん（3/27(土)11:00・16:00）
宮田大（3/28(日)11:00・16:00）

※ゲストと技芸員によるトークショーあり｡
※未就学児童入場不可｡一部Wｷｬｽﾄあり｡配役･出演者･ｹﾞｽﾄは急遽変更となる場合あり｡新型ｺﾛﾅｳｲﾙｽ感染予防対策にご協力下さい｡
※ﾏｽｸを着用されない方は入場不可｡(ﾏｳｽｼｰﾙﾄﾞ不可)
※37.5℃以上の発熱がある方は入場不可｡
※入場時､検温､ｱﾙｺｰﾙ手指消毒､来場者情報の記入をお願いします｡
※ﾁｹｯﾄはお1人様2枚まで購入可｡1名でお越しの方は､隣に他の方がお座りになる可能性あり｡
※新型ｺﾛﾅｳｲﾙｽ感染症の感染予防対策として､本公演に来場頂く全ての方に､ﾁｹｯﾄの半券にお名前･お電話番号をご記入頂いております｡
※公演中止または主催者がやむを得ないと判断する場合以外のﾁｹｯﾄ払戻不可｡
※この案内は2/4(木)のもの｡最新の情報は公式ｻｲﾄをご確認下さい｡
※販売期間中は1人1公演のみ2枚まで｡お引取り方法【店頭引取】をお選びの方は､3/12(金)朝10:00以降にチケット引換えが可能となります｡お引取り方法【配送引取】をお選びの方は､3/12(金)以降の発送となります｡

[問]関西テレビ公演事務局■06-6314-8262