神戸新開地・喜楽館で
鉄道とひな祭りの企画寄席を開催!
神戸新開地・喜楽館で企画寄席の第二弾「鉄道特集ウィーク」が2月24日(月・休)から1週間、開かれる。中心となるのは鉄道好き落語家で知られる桂梅団治と桂しん吉。3月14日(土)にダイヤ改正が行われることから、その直前に「鉄道イベントを開こう」と企画した。
「新開地は、阪急電鉄、阪神電車、山陽電車、神戸高速鉄道、神戸電鉄が通っていて、ちょっと歩けばJR神戸駅がある鉄道の要衝なんです」としん吉。鉄道の街としての歴史もあるだけに「喜楽館にふさわしい催しだと思う」と胸を張る。「鉄道ウィーク」では1日1席、鉄道落語を披露。「お客さんの雰囲気によっては濃いものをかますかもしれません」としん吉、期待をあおる。ほかに、鉄道写真のスライド大喜利も予定されている。
神戸電鉄、山陽電車、阪急電鉄、阪神電車のノベルティグッズも来場者全員にプレゼント、グッズの中身は日替わりという。また、ロビーでは山陽電車や神戸電鉄の展示もあり、「寄席と鉄道博物館を兼ねているような、すごい雰囲気になると思います!」と梅団治、声を弾ませる。
「喜楽館がにぎわって、いろんな人に来てほしい」と梅団治。「これまで落語を聞いていなかったという鉄道ファン、逆に落語は好きやけど鉄道に興味がなかったという方にも来ていただければ。それぞれ初めての方に親しんでほしい」としん吉、落語×鉄道の相乗効果を狙う。
翌週の3月2日(月)からは女流噺家が集結しての「ひなまつり女流特集ウィーク」がスタートする。桂あやめ、露の都ら噺家に加えて、浪曲の春野恵子、菊地まどか、講談の旭堂小南陵も加わり、多くの芸が楽しめる。また、2015年3月に露の都に入門したモノマネ芸人の露の陽照が“いろもの”で登場する。「女流のいろんな芸が見てもらえるということで、これは天満天神繁昌亭でもやっていなかったことです。どういう雰囲気になるか、興味深いと思います」とあやめ。
上方落語の女流落語家はいまや20人に。その昔、大阪・新世界などでの寄席に女流落語家が出演すると多くの男性ファンに喜ばれたそうで「今回はその一部になりますが、新開地でも喜んでもらいたい!」とあやめ、来場をいざなった。そして「(終演後の)送り出しなどもみんなで手厚くしたい」と意気込んだ。
「女流ウィーク」とはいえ男性の桂枝曾丸、桂あさ吉の名前もあることから、その理由をあやめに尋ねると「枝曾丸さんは和歌山県で“和歌山のおばちゃん”として大人気なので、和歌山のおばちゃんとして出てもらいます。あさ吉さんは出演者に名前が入っていると女芸人たちのモチベーションが上がるので、お呼びしました!」と、それぞれ“人気”にあやかっての出演だと明かした。また、浪曲の京山幸太も出演する。
「鉄道特集ウィーク」は2月24日(月・休)から3月1日(日)まで開催。出演は桂梅団治、桂しん吉のほか、桂米紫(2/24・29・3/1)、笑福亭由瓶(2/25~29)、桂雀五郎、桂壱之輔(2/24~28・3/1)、桂紋四郎(2/29)、桂小梅(2/24~28・3/1)、漫談の代走みつくに(2/24~26・29・3/1)、昭和歌謡の華乃家ケイ(2/27・28)。14時開演。
「ひなまつり女流特集ウィーク」は3月2日(月)~8日(日)まで開催。出演は、露の都(3/2~7)、桂あやめ(3/6・8)、桂三扇(3/2~5・7)、露の団姫(3/2~6)、桂ぽんぽ娘(3/4・7)、桂鞠輔(3/2~7)、露の端(3/8)、露の陽照(3/2・3・5~8)、桂枝曾丸(3/8)、桂あさ吉、浪曲の春野恵子(3/2~5)、菊地まどか(3/6・7)、京山幸太(3/8)、講談の旭堂小南陵。14時開演。それぞれチケット発売中。
取材・文/岩本
(2020年2月21日更新)
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