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元宝塚・純矢ちとせが
多彩な5人の“相手役”と共に魅せる

美しいたたずまいと高い歌唱力で、宝塚歌劇団宙組の娘役スターとして活躍した純矢ちとせ。彼女が2019年7月に宝塚を退団後、初めての舞台として選んだのがイマーシブシアター『サクラヒメ』~「桜姫東文章」より~だ。いまニューヨークなど、世界のエンタメシーンで熱い注目を集めている「イマーシブシアター」。観客参加型の演劇はこれまでもあったが、“観客の意思で物語に入っていく”かのような体験ができるところが、イベント形式だった従来のものとは異なる点だ。そのイマーシブシアターと京都・南座がコラボレーションすることでも話題の本作について、純矢に話を聞いた。
 
ストーリーは歌舞伎の名作『桜姫東文章』をもとに翻案。前世で心中を遂げ、現世では花魁になっているサクラヒメ(純矢)。現世で生きているはずの心中相手を探すサクラヒメの前に、陰陽師(川原一馬)や浪人(荒木健太朗)、さらには義賊(世界[EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE])、鳶(平野泰新[MAG!C PRINCE])、町医者(Toyotaka[Beat Buddy Boi])といった5人の男が現れる。都で噂の盗賊(高田秀文[DAZZLE])が謎の動きを活発化させるなか、雲上の導者(新里宏太)に導かれた雲上人(2、3階の観客)は、サクラヒメの運命の相手を裁決(投票)することに…。

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宝塚には17年在籍し、可憐なヒロインから艶のある大人の女性役まで、確かな演技力で舞台に厚みを加えてきた純矢。日本舞踊・西川流の師範でもあり、「歴史ある南座でヒロインをさせていただけることに驚きましたが、イマーシブシアターという未知の世界にもワクワクしていて。改めて『頑張らなければ』と身の引き締まる思いです」と話す。本作では観客の投票によって結末が変わるため、サクラヒメの“相手役”も5人。舞台で活躍する俳優や実力派のダンサー、人気ユニットのメンバーまで、多彩な面々がそろった。「早く舞台で観たい! って、思わずファン目線になってしまう方ばかり(笑)。共演させていただけて光栄です」と笑顔を見せる。
 
日本ではまだ上演が珍しいイマーシブシアター。内容について問うと、「セリフというより、役者の動きや歌で進んでいく舞台。宝塚でいう“ストーリー仕立てのショー”に一番近いかもしれないですね」と純矢。「真ん中ではメインストーリーが進行しているのですが、主軸に関わっていない登場人物の物語も一緒に進んでいるので、お客様がどの人物に注目するかによって、見えるものが違ってくるんですよ。本当に何度観ても楽しめる作品だと思います」とのこと。相手役によって5パターンある結末の芝居については、「サクラヒメとして舞台上で生きていれば、きっと相手とのやりとりの中ですんなり入れるはず。私自身、どうなるのか楽しみにしているんですよ」と頼もしい言葉を聞かせてくれた。

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公演は1月24日(金)から2月4日(火)、京都・南座にて。チケット発売中。

取材・文:佐藤さくら
撮影:川野結李歌



(2020年1月 9日更新)


Check
純矢ちとせ

イマーシブシアター『サクラヒメ』
~「桜姫東文章」より~

チケット発売中 Pコード:498-639

▼1月24日(金) 19:30
▼1月25日(土) 13:30/16:00/19:30
▼1月26日(日) 16:00/18:30
▼1月27日(月) 13:30/16:00
▼1月28日(火) 13:30/16:00
▼1月29日(水) 16:00/19:30
▼1月30日(木) 13:30/16:00
▼1月31日(金) 16:00/19:30
▼2月1日(土) 13:30/16:00/19:30
▼2月2日(日) 13:30/16:00/18:30
▼2月3日(月) 13:30/16:00
▼2月4日(火) 13:30/16:00

南座

1階エリア(移動体験型)-7700円
2階エリア(着席鑑賞型)-5500円
3階エリア(着席鑑賞型)-3300円

[劇作・脚本][演出]DAZZLE
[出演]純矢ちとせ/川原一馬/荒木健太朗/世界/平野泰新/Toyotaka/高田秀文/新里宏太

※4歳以上はチケットが必要。

[問]南座■075-561-1155

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