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“しころ太鼓”で景気よく
2020年は京都・南座から初笑い!

京都・八坂神社に初詣の人波が行き交う、お正月。そこへ南座前から力強い和太鼓の音が響く。新年を寿ぎ、「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」をにぎやかに開く、景気のいい“しころ太鼓”だ。正月三が日、午前の部開演前に若手劇団員によって披露される館前特別行事。また、公演初日の元日には、劇団代表の渋谷天外、藤山扇治郎、そして2年連続のゲスト出演となる久本雅美ら出演者が居並んでの挨拶も。
 
令和初のお正月公演には、長く愛される松竹新喜劇の代表作を、毛色の違う2本立てで上演。家族の絆を描く人情喜劇『一姫二太郎三かぼちゃ』とドタバタまげもの喜劇『駕籠や捕物帳』だ。元旦からの公演を前に天外、扇治郎、久本が今回の舞台の内容や意気込みを語った。
 
『駕籠や捕物帳』は、領主・前田能登守と知らずに茶屋で出会った駕籠かき夫婦が、おたずね者の赤鞘主水とそっくりと気づいたところへ、赤鞘が現れて大騒ぎに…というお話。「久しぶりに殿様やります」と言う天外の早替りや殺陣が見どころだ。さらに今回は、久本の駕籠かき“後ろ向きのお蝶”役に注目を。1950年の初演以来、男性俳優が演じてきた役の初の女性役となり「燃えますよね」。曾我廼家寛太郎の“千鳥足の直作”と駕籠かき夫婦で「寛太郎兄さんは安心感があります。気の合ったコンビで、お殿様の天外兄さんをどうやっていじっていこうかと(笑)」。「このふたり、ほっといたら時間がのびすぎるんでね、それだけがものすごく心配(笑)」と天外。殿様と庶民のギャップをどう見せるかが楽しみだ。
 
一方、現代劇の『一姫二太郎三かぼちゃ』は、「田舎と都会の格差がテーマ」と扇治郎。母親の還暦祝いに、久しぶりに集まった両親と四男二女の西田家一家。田舎で両親と畑仕事をしながら暮らす三郎は、都会から帰省した兄弟の話に入れない…。家族愛あふれる作品で、経験のある三郎役を3年ぶりに演じる扇治郎だが、南座では初めて。「結婚したら家族って集まりにくいし、家族だからこそ話せていないことが多いとつくづく感じているので、まさしく芝居と現実が一緒だなと。チームワークのお芝居です、いい作品にしたい」。
 
「31日は南座隣の松葉でにしんそばを食べながら、熱燗で年越し。南座の正月は独特の雰囲気です」と言う天外に、「テンション上がりますよね。京都でお正月を迎えるって贅沢な気分です」と久本。「八坂神社の初詣の前後に、初笑いにお越しください!」(全員)。
 
公演は1月1日(水・祝)から8日(水)、京都・南座にて。チケット発売中。

取材・文:高橋晴代



(2019年12月26日更新)


Check
左から、藤山扇治郎、渋谷天外、久本雅美

『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演』

チケット発売中 Pコード:498-426
▼2020年1月1日(水) 13:00
▼2020年1月2日(木) 11:00/15:00
▼2020年1月3日(金) 11:00/15:00
▼2020年1月4日(土) 11:00/15:00
▼2020年1月5日(日) 11:00/15:00
▼2020年1月6日(月) 11:00/15:00
▼2020年1月7日(火) 11:00/15:00
▼2020年1月8日(水) 11:00/15:00
南座
一等席-10000円 二等席-5000円 三等席-3000円
[出演]渋谷天外/藤山扇治郎/久本雅美/他
※特別席の取り扱いはございません。日時・席種により取り扱いのない場合あり。4歳以上は有料。
[問]南座■075-561-1155

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