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桂米朝夫妻の人生航路
真琴つばさ&筧利夫で舞台化!

大阪松竹座の2月公演『喜劇なにわ夫婦八景』の製作発表が12月12日、大阪市内で行われ、出演の真琴つばさ、筧利夫、内博貴、桂ざこばらが登壇した。本作は上方落語の巨星、桂米朝の知られざる素顔と弟子たちとの賑やかな共同生活を、妻・中川絹子の視点を軸に描くもの。廓正子著『なにわ華がたり』をもとに、脚本・演出の堤泰之により、新たな物語として舞台化する。冒頭、挨拶に立った米朝の息子、5代目桂米團治は、開口一番「感動しております」と感激のコメント。

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「まさか両親がお芝居になるとは、夢にも思いませんでした。絹子を演じる真琴つばささん米朝を演じる筧利夫さんは、本人が乗り移ったようにそっくり。そして僕を演じてくださるのがジャニーズの内博貴さん。本人より数段男前の内さんが、三枚目の僕をどのように料理してくれるのか非常に楽しみです」。米朝の師匠で4代目桂米團治役には、兄弟子の桂ざこば。「先代の米團治は昭和25年に55歳で他界、いま生きてる僕らは誰も知らないのですが、ざこば兄さんは役を自分に引き付ける魔力がある方。きっと『こんな人やったんやろな』と教えてくださること請け合いです」と期待を寄せた。
 
中川絹子役の真琴は、映像などで生前の絹子の様子を見聞きしたという。「はんなりとした関西弁が印象的で。時の勝負師でもあり、愛情と勝負に長けた女性だったと思います。夫と息子を愛し、何より関西の皆様に愛される舞台にしたい」と抱負を語る。筧は米朝について「多方面から観察して分析する、部長刑事のような部分があったのでは」と推測。ひとりで何役も演じ分け、演出も兼ねる落語の難しさにも触れ、「落語を極めた方なので、役者なんて容易だったはず。粗相のないよう勤めたい」と、偉大な先輩に敬意を表した。米團治役の内は生前ざこばに連れられ、米朝に挨拶する機会があったという。「ご縁を感じます。落語は未知の世界ですが、一つひとつ勉強しながら頑張りたい」と意欲を見せる。
 
2年前に脳梗塞で倒れ、本作で芝居復帰するざこばは、「今があるのは師匠“ちゃーちゃん”とママのお陰」と感謝を述べる。「先代の米團治は相当頭のええ人やったと思います。これから勉強です。体調は万全やけど、台詞覚えがアカン。内君には会うなり(台詞が飛んだら)『頼むで!』と伝えてます」とユーモアたっぷりに場を沸かす。筧が「僕も師匠と同じ場面が多いんですけど」と不安を吐露すると、真琴がすかさず「内君が全員の台詞を覚えてくれるそうです」と無茶振り、最後は内が「任せてください!」と頼もしく応戦し、会見は爆笑の掛け合いで幕となった。
 
公演は、2月1日(土)から16日(日)まで大阪松竹座にて上演。チケットは1月4日(土)10時より発売開始。

取材・文:石橋法子



(2019年12月18日更新)


Check
写真左から、内博貴、筧利夫、真琴つばさ、桂ざこば

<桂米朝五年祭記念>
『喜劇 なにわ夫婦八景
米朝・絹子とおもろい弟子たち』

1月4日(土)一般発売 Pコード:498-379

▼2020年2月1日(土) 11:00
▼2020年2月2日(日) 11:00/15:30
▼2020年2月3日(月) 11:00/15:30
▼2020年2月4日(火) 11:00
▼2020年2月5日(水) 11:00/15:30
▼2020年2月6日(木) 11:00/15:30
▼2020年2月7日(金) 11:00
▼2020年2月8日(土) 11:00/15:30
▼2020年2月9日(日) 11:00/15:30
▼2020年2月10日(月) 11:00
▼2020年2月11日(火・祝) 11:00/15:30
▼2020年2月12日(水) 11:00
▼2020年2月13日(木) 11:00/15:30
▼2020年2月14日(金) 11:00
▼2020年2月15日(土) 11:00/15:30
▼2020年2月16日(日) 11:00/15:30

大阪松竹座

1等席-12000円 2等席-7000円 3等席-4000円

[原作]廓正子
[脚本・演出]堤泰之
[出演]真琴つばさ/筧利夫/内博貴/池乃めだか/西川忠志/今野浩喜/野田晋市/桜花昇ぼる/曽我廼家文童/三林京子/桂ざこば

※貸切=2/13(木)・14(金)11:00。
※日時・席種により取り扱いのなし場合あり。4歳以上有料。

[問]大阪松竹座■06-6214-2211

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