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相島一之、
「恐怖を凌駕する音楽と役者の熱量がすごい!」

2017年日本初演のミュージカル『フランケンシュタイン』が待望の再演。厳格な父親と金と女に目がない強欲な守銭奴の2役を演じる俳優の相島一之が、自身初のミュージカル出演となった初演の興奮と、再演への意気込みを語った。
 
舞台は19世紀ヨーロッパ。非業の死を遂げた親友アンリ・デュプレ(加藤和樹・小西遼生)を救うため、科学者ビクター・フランケンシュタイン(中川晃教・柿澤勇人)は長年研究してきた“生命創造”を今こそ実行する。だが、蘇ったのはアンリの記憶を持たない“怪物”だった――。
 
相島は初めて台本を読んだ時「その時点では面白さがつかめなかった」と明かす。「それが最初の本読みでピアノが入り、曲が流れてキャストが歌ったら、物語の世界観が立体的にたちのぼってきた」と驚嘆。「歌の偉大さを、ものすごく感じた!」と一瞬でミュージカルの虜となった。本番直前の通し稽古で、ベテランの鈴木壮麻が演技プランを変えたことも印象に残った。
 
「佇む芝居で完成していたのに、急遽ダンスシーンに変えたんです。ふわりと即興で踊る姿がミュージカル俳優としての年輪から醸し出されるカッコ良さだなと感動して。同時に、僕の芝居を見て同じように感じてくれるお客さんがひとりでもいれば幸せだなと。それが30年間演劇を続けてきた自分が、この作品に呼ばれた理由でもあると思うので。再演でも新たな楽しみを見つけて、次に繋げたいです」。
 
最大の見どころには「正と悪、美と醜など、相反する2役をメインキャスト全員が演じるところ」を挙げる。「役者としてはストイックな芝居から、すべてをさらけ出すような悪を演じる解放感、気持ち良さは全員が味わっていると思う。その上、ダブルキャストのイケメン4人の役の関係性はボーイズラブのようにも見えるわけですから(笑)。意図せず発散された役者のエネルギーが素晴らしい楽曲に乗って劇場中に満ち渡り、物語の暗さまでも凌駕する。いやはや拍手、すごい作品です」。
 
ビクターとアンリ、それぞれダブルキャストによる組み合わせの妙も楽しんでほしいとも。「役者が持っている何かが匂い立つんでしょうね。演出は同じでも役へのアプローチが違うから、このペアが好みとか、お客さんそれぞれに“推し”があるみたい。とにかく科学者が人造人間を作るという日常ではない設定なので、救いはあるのかと思うほど暗い話なのに、不思議な勢いがある作品。昼ドラのような濃厚さ。暗闇に咲く花のようなダークファンタジー。この世界観はちょっと、虜になるんじゃないかな」。
 
公演は1月8日(水)から30日(木)まで東京・日生劇場、2月14日(金)から16日(日)まで愛知県芸術劇場大ホール、2月20日(木)から24日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケット発売中。

取材・文:石橋法子



(2019年12月27日更新)


Check
相島一之

ミュージカル『フランケンシュタイン』

【東京公演】
▼1月8日(水)~30日(木)
日生劇場

【愛知公演】
▼2月14日(金)~16日(日)
愛知県芸術劇場 大ホール

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:495-508

▼2月20日(木) 13:00
▼2月21日(金) 13:00
▼2月22日(土) 12:00/17:00
▼2月23日(日) 13:00
▼2月24日(月) 12:00

梅田芸術劇場メインホール

S席-13500円 A席-9000円 B席-5000円

[音楽]イ・ソンジュン
[劇作・脚本]ワン・ヨンボム(歌詞)
[潤色][演出]板垣恭一
[翻訳]森雪之丞(訳詞)
[音楽]島健(音楽監督)
[振付]黒田育世
[出演]中川晃教・柿澤勇人(Wキャスト)/加藤和樹・小西遼生(Wキャスト)/音月桂/鈴木壮麻/相島一之/露崎春女/他

※未就学児童は入場不可。一部Wキャストあり。

[問]梅田芸術劇場■06-6377-3800

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