室龍太がクリスマス公演で初主演、ギター演奏も!
関西ジャニーズJr.の愛すべき兄貴、室龍太が舞台『大阪環状線 君の歌声が聴きたくて1985 天王寺編』で舞台初主演を飾る。関西テレビの人気オムニバスドラマを初舞台化するもの。恋愛、友情、家族愛など下町人情溢れるテーマはそのままに、完全新作でお届けする。10月下旬、あべのハルカス展望台で開かれた会見に出席した室は、「関西ジャニーズJr.の“ホーム”である大阪松竹座での主演は嬉しい限り」と喜びの表情で語った。
東京から移り住んだ高校3年生の圭(寺西拓人)は、大阪の街や人に馴染めずにいた。クリスマスイブの夜、終電の大阪環状線に乗ってまどろみ、少女の歌声で目覚めた圭は1985年、バブル直前の天王寺に迷い混んでいた。そこで圭はうどん屋を営む源太(赤井英和)の息子で高校3年生の幸太(室龍太)と幼馴染みの真由(舞羽美海)と出会い、3人で路上ライブをする仲に。ある日、音楽プロデューサー松本(姜暢雄)からイベントに誘われると、幸太は亡き妹が作った未完の曲の演奏を提案する。それは、圭があの日聴いた曲だった…。
30歳で高校生役を務める室は、「童顔なので頑張ればいける」と話し、見せ場のライブシーンにも自信を見せる。「ギターの練習は時間を見つけて重ねてきました。今は藤井フミヤさんの『TRUE LOVE』が弾けるレベルです!」。片や関西弁が飛び交う現場に「アウェイ感を感じます」と苦笑いの関東出身、ジャニーズJr.寺西拓人。「でも芝居では馴染めない青年役なので、この感覚は忘れちゃいけない」とプラス思考。高校生役については「この座組では最年少なので、一番近い記憶を思い出して頑張りたい」と笑顔を見せた。
ドラマ版にも出演したヒロインの舞羽美海は「人情だったり進化した時代にも忘れちゃいけいないものを思い出させてくれる」。同じく、姜暢雄は「ドラマ版の台詞は心からの言葉という印象でとても演じやすかった」と振り返り、その良さは舞台にも踏襲されていると話す。「登場人物それぞれが抱く“夢”を通して、観客のみなさんとも共有できれば」。
1985年という設定に演出の木村弥寿彦は「大阪がひとつのアイデンティティを確立した時代」とみる。「阪神タイガースが優勝するという大事件が起きたので(笑)。住民が全国に自分の街をアピールした時期でもあり、この時代設定にこだわりました」。その昔“浪速のロッキー”として鳴らした赤井英和はプロボクサーを引退した年でもあり、「当時のことは鮮明に覚えている」と語る。地元の天王寺については、「産まれ育ったことを誇りに思っている。人情のある世界一大好きな街です」。さらに、息子役の室について問われると、「素直でまっすぐ。夢に向かって突き進む幸太役にぴったり!」と太鼓判を押した。
公演は12月13日(金)から25日(水)まで大阪松竹座にて上演。11月4日(月・休)一般発売開始。
取材・文:石橋法子
(2019年10月30日更新)
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