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間もなく開催の「関西演劇祭」、参加劇団をご紹介!

演劇に携わる“才能”を発見する演劇祭を目指し、9月21日(土)より「関西演劇祭2019~お前ら、芝居たろか!~」が開催される。フェスティバルディレクターに板尾創路、実行委員長にキムラ緑子、スペシャル・サポーター(審査員)に西田シャトナー、行定勲を迎え、毎公演終演後には、公開でのティーチインも実施。10劇団が参加し、各回で2劇団が45分の作品を上演、すべての公演を終えた9月29日(日)には表彰式が行われ、審査員特別賞、脚本賞、演出賞、ベストアクター賞、ベストアクトレス賞、観客賞が発表される。それぞれが熱い思いで臨むこの関西演劇祭、参加劇団を一挙ご紹介!
 

■劇団名
オパンポン創造社
 
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■劇団紹介
2004年8月、野村有志による一人演劇ユニット・オパンポン創造社を旗揚げ。全作品の脚本・演出を野村が務め、ペーソスと笑いを融合させ泥臭い人間模様を描くのを得意とし、会話劇を主としたストレートプレイで魅せる作品が支持されている。役者としても全作品出演。外部への作品提供も多数。CoRich舞台芸術まつり!2018春グランプリ獲得。
 
■上演作品
『最後の晩餐』
地球最後の日、愛する人に会いに行くと、愛する人は浮気をしておりました…。第2回演劇トーナメント30GP/第十回ルナティック演劇祭(東京/下北沢)でも上演し、優勝を勝ち取った劇団の代表作品。“幸せ”をテーマにお送りするある種の終末論。壮大なものに振り回される小さな物語。
 
■代表者コメント
関西演劇祭に参加する事で何かが劇的に変わるとは思わないけど、楽しみでしかたがない。この一期一会を大切に、そして全力で。大阪、そして東京でも好評を得た本作品『最後の晩餐』がまだ見ぬ貴方の心に届きますことを。 

■劇団名
幻灯劇場

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■劇団紹介
2014年、宝塚北高校演劇科在学中の藤井颯太郎を中心に結成。 映像作家や俳優、ダンサー、写真家などジャンルを超えた作家が集まり、演劇を創作をする集団。 2017年、文化庁文化交流事業として大韓民国演劇祭へ招致され『56db』を上演。韓国紙にて「息が止まる、沈 黙のサーカス」と評され高い評価を得るなど挑戦的な作品を発表している。2018年、日本の演劇シーンで活躍する人材を育てることを目的に、京都に新設されたプログラム『Under30』に採択され、2021年までの3年間、京都府立文化芸術会館などと協働しながら作品を発表していく予定。 
 
■上演作品
『ミルユメコリオ』
平均年齢79.4歳。少子高齢化が来るとこまで来てしまった町・オワリ。 町にただ一人残る10 代の少女・夢子は、花屋を営む母親と父親が帰ってくるのを待っている。生物学者の父は 「ミルメコリオ」を探しにアフリカで消息を絶ったのだと母に聞かされ育った夢子。ある時、東京から夢子宛に 父親が亡くなったという手紙が届く…。 
 
幻灯劇場の一作目となった「ミルユメコリオ」 当時18歳の藤井颯太郎によって書き下ろされ、2014年に宝塚で初演。その二年後、藤井は本作で、「せんだい短編戯曲賞」を史上最年少の若さで受賞。新人賞ではない戯曲賞を20歳の藤井が受賞したことで話題になりまし た。この度は関西演劇祭2019に向け、大人になった藤井を中心に幻灯劇場の俳優たちで本作をリクリエーションしま す。ミルユメコリオ関西演劇祭2019バージョン、ご期待ください! 
 
■代表者コメント
新しくできた演劇祭にチャレンジできるのは本当にうれしいことです。ワクワクしています。 新たな出会いが楽しみだったりします。精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします。 

■劇団名
コケコッコー

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■劇団紹介
お笑いコンビ・令和喜多みな実の野村尚平が主宰。吉本の漫才師、新喜劇座員、ピン芸人で構成された人情喜劇を目指す飲み友達。
 
■上演作品
『ほなさいなら』
呆気なく「ほな、さいなら」と遺して最期を迎えた母の通夜で、皆が笑いながら過ごす一晩の話。そこへ、母に瓜二つの見知らぬ女がやって来て…。
 
■代表者コメント
吉本芸人が、本気でふざけて演劇を作っています。みなさんの貴重な時間をいただいて、ご一緒させてください。

■劇団名
三等フランソワーズ

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■劇団紹介
2015年旗揚げ。二回転ほど捻ったセリフをハイテンポで紡いでいくテーブルトークを得意とする。だから殺陣やダンスは不得意とする。第四回30GP優勝。四人の劇団員のうち、二人が常に自前のカメラをぶら下げており、宣材写真には困らない集団。主宰以外はみんな家庭を持っているという意味ではアットホーム。
 
■上演作品
『面白くなるまで待って』
夫には妻に言えない秘密があった。妻には家族に言わない秘密があった。
大きな秘密が小さな秘密の扉をこじ開ける、秘密で内緒の最初のものがたり。
面白くなるから、面白くなるまで待って。
 
6月に上演した作品を改稿したらほとんど原型がなくなった、「前の会社3日で辞めたんで自分ほぼ新卒です」みたいな新作。45分を45分と感じさせないスピード感と、45分を45分とは思えない満腹感を提供する、何の肉を使っているのかわらないファストフードみたいなコメディ。
 
■代表者コメント
新しいお客様との出会いを無駄にしないように、今までのお客様を裏切らないように。そこだけを向きつつ、決して守りに入ることのない、ここに来てのここのための(ほぼ)新作。今後の私どもの活躍を占う意味でも、今出せる目一杯のもので参加します。占ってダメだったら来年は大人しくします。

■劇団名
東洋企画

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■劇団紹介
大阪大学に在学にしていた東 洋と近畿圏の学生を中心に結成された演劇企画。設立以来、関西学生演劇界の旗手として8大学17団体にまたがる大規模公演を数多く行う。《寓話性と流転の美》を掲げて、少年少女の心の冒険譚を描く。フィジカルで壮大な、ダイナミズムとロマンティシズム溢れる劇作を好み、反骨精神に満ちた世界観を発信し続けている。ウイングカップ9優秀賞受賞。
 
■上演作品
『Blue and White and Red and Black』
ある朝、高層ビルに住む少女マドギワが飛行機乗りの少年と邂逅する。2人して落ちていった先にあったのは“カミチャマ”が治める「美しい国」だった。そしてそこでは幽閉されている少女ヒカゲが外の世界を思って暮らしていた。美しい国で次から次に起こる出来事に翻弄されながらも、それぞれの思いを胸に強く生きる少年少女たち。白昼夢のような冒険の果てに、彼らがたどり着いた景色とは?聞いたことのある話、聞いたことのない話をが入り乱れながら描かれる現代の神話、のような物語。
 
■代表者コメント
錚々たる皆様とともに関西演劇祭に出場できることに喜びを感じております。今回上演させていただくのは、ポリティカルな「いま」と「これから」を描いた作品です。活動期間は5年ほどの若輩ですが、ぼくたちが大切にしてきたことの全てを貫き、挑むつもりです。ご期待ください。

■劇団名
中野劇団

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■劇団紹介
2003年旗揚の京都の劇団。緻密に張り巡らされた笑いの伏線を、波状的な笑いに昇華させ回収していくシチュエーションコメディを得意とする。第6回クォータースターコンテスト(QSC6) で「優秀作品賞」を受賞(2位)。火曜日のゲキジョウ第四回30GP準優勝。
 
■上演作品
『インカム』
女性が苦手で一度も交際をしたことがない三十代の男・天童が、ネットで知り合った顔も知らない女性と喫茶店デートをすることになる。当日、天童がデートで失敗しないよう、親友の相川が陰からインカムで助け舟を出す、という計画だったが…。
 
動きはほとんどなく、会話で魅せます。
 
■代表者コメント
30分ものだった作品を大幅にリメイクして劇団初の45分尺に挑みます。恋する人達に小さな勇気を、そんな作品になればと思っています。「ザ・中野劇団」なシチュエーションコメディを目指します。

■劇団名
なりそこないプリンセス

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■劇団紹介
「男は愚か、女は醜い」をモットーに独自の着眼点で現代社会の闇を描く。あなたの心をヒリヒリ焦がす。
 
■上演作品
『がうまみ』
物語は永らく誰も住んでいなかったマンションの一室に一人の少女が引っ越してくることから始まる。春休みの間だけ越してきたという彼女は17歳の女子高生だった。明らかに訳ありな彼女は臆することなく堂々とあるく。「私、援助交際してるんです」だって日本はロリコンの変態ばっかり。その隣に住む一人暮らしの女は、二次元だけが生きがいの喪女(異性と付き合ったことのない女の総称)だった。そんな彼女も 26 歳になり、親からしつこく結婚を勧められ、とっさに彼氏がいると嘘をつく。言えない、言えないのお母さん。その隣に住む主婦は最近すべての物事がうまくいかない。夫は家を空けがち、息子は反抗期。昔はもっと楽しかったのに。35 歳を噛みしめながら誰にも感謝されない洗濯物をたたむ。17歳、26歳、35歳。少女と女性と妻は、お互いをうらやみ、お互いを見下し、それでも笑う。美しいのか。醜いのか。優しいのか。非道なのか。女とは一体どんな生き物なのか。年齢の違う女たちの決死のマウンティングが描かれる。
 
■代表者コメント
「がうまみ」は17歳と26歳と35歳の女の呪いを解くお話である。今作は長らく温めていた作品で、今回関西演劇祭で上演できることがとても嬉しい。半分くらいは19歳のころの私が書いていて、その頃の自分のやるせなさや生きづらさが詰まっている。もう半分は今の私が修正しながら、あの頃は分からなかった愛情を詰め込んだ。「女は女優だ」「特別になりたかった」「なんで私がこんな目に合わなくちゃいけないの」彼女たちはいつだって矛盾を抱えながら、それでも懸命に笑う。女は若くないと価値がない。恋愛しないと意味がない。そんな呪いでがんじがらめの人に是非見ていただきたい作品です。あと、冒頭にラップシーンがあります。楽しんでいただけると思います。あなたのご来場をお待ちしております。

■劇団名
夕暮れ社 弱男ユニット

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■劇団紹介
2005年京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科在学中の村上慎太郎を中心に結成。2008年、次代を担う新進舞台芸術アーティスト発掘事業「CONNECT vol.2」(主催/大阪市)にて大賞を受賞。作風として、登場人物のリアリティを追求し、俳優から湧き出すアイディアを舞台に盛り込んでいくのが特徴。他で少し味わったことのない演劇。もしくは既視感のない演劇、観たことのない演劇を目指して上演している。劇団メンバーは舞台出演の他にもテレビ・ ラジオの出演や脚本の執筆なども意欲的に行っている。2017年1月に上演した『ハイアガール』が第24回OMS戯曲賞最終選考にノミネート。
 
■上演作品
『サンクコストは墓場に立つ』(short ver.)
とある医学部の解剖棟の地下。昨日、校舎の建て替えに伴い、大学側が解剖しそびれて隠蔽したご献体48体を旧校舎の水槽から学生たちが引き上げた。翌日、旧校舎から新校舎に移動しようと話をしていたが、やってきた学生は吉岡と詩織の2人だけだった…。2人は、ご献体の数の多さに途方に暮れていると、派遣アプリで指示されてやってきたという若者たちが現れ一緒にご献体の移動をすることに…。
 
俳優たちが実際に“人を手運び”しながら物語をコミカルに紡いでいきます。いわゆる、“手運びし続ける演劇”です。みなさん観たことありますか?“手運びし続ける演劇”。僕の知れる範囲の国内外、観たことがありません。だから観たい!というのが我々の作品を立ち上げる動機にもなっていまして。俳優がどんどんと体力が奪われていきながらも、必死にダイアローグを交わし続け、動きる続ける姿や、俳優から自然とエモーショナルさが溢れ出してくる、そんな舞台です。
 
■代表者コメント
関西演劇祭で本作を上演しようと思った経緯は、若者の死生観の揺らぎ、そしてそれがコミカルに軽妙な会話の中、人の重みを感じながら手運びする俳優の姿を、もう一度観たいとおもったからです。その姿というのは私にとって生涯をかけてでも追求したい一つのスタイルでもあり、さらにここから新たな創作もしたいと考えています。演劇祭に混じって自分たちも上演したいと思ったのは、やはりそういう自分たちの作品を自分自身が一番観たいというのが動機でして。もしかすると、楽しみにしているのは、これを書いている私自身かもしれません。 本作で、夕暮れ社 弱男ユニットの演劇作品を少しでも味わって楽しんでいただけましたら幸いです。 

■劇団名
遊劇舞台二月病

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■劇団紹介
実際の事件を類似事件と照らし合わせ、被害者、加害者、傍観者の視点で考察し、各々の無力さを演劇にしている。無力さを知ることは後悔をすることで、演劇という仮想現実での追体験にて後悔を先に立たせ、教訓を得ようと考えている。自らの演劇を「ブルーカラー演劇」と称している。2014年『Night Way苗と上へ』にてウイングカップ4最優秀賞受賞、2016年大阪現代舞台芸術協会プロデュース演劇エキスポ参加、2016年space×drama2016にて優秀劇団受賞、2017年應典院舞台芸術大祭space×drama○協働プロデュース公演を行う。
 
■上演作品
『sandglass』
その旦那様の屋敷には、ひとつの砂時計がある。落ち続ける砂をワタシは見上げる。この砂が落ちきると、兄は死んでしまうんじゃないか。昭和21年、戦争に負けて半年。外地から660万人が帰還し、少ない配給さえ滞る。空腹のまま走り続ける兄。砂時計から落ちる砂は地獄に垂らされた蜘蛛の糸のようだ。兄は糸が途切れぬように砂時計を返す。ワタシは落ちる砂を見上げる。掴んで登ることなど出来ない砂の糸を。
 
■代表者コメント
我々、遊劇舞台二月病は社会派と呼ばれるような一般的に言うと重ためのお芝居を、よりお客様に近い小さな劇場で上演を行うことが多いのですが、今回はクールジャパンパークSSホールという比較的大きな劇場で公演するということで、より高温で重量級の塊演劇をお客様に届けられるよう試行錯誤しております。普段、ニュースや新聞、ネット記事などで通り過ぎていってしまうドラマにスポットライトを当て、より深く日常を考えられる機会になればいいなと思っております。そして演劇祭では一番活躍したいと思っています。



(2019年9月18日更新)


Check

『関西演劇祭 2019 お前ら、芝居たろか!』

チケット発売中 Pコード:496-866

<1.中野劇団・夕暮れ社 弱男ユニット 公演>
▼9月21日(土) 15:30

<2.遊劇舞台二月病・三等フランソワーズ 公演>
▼9月21日(土) 19:00

<3.なりそこないプリンセス・コケコッコー 公演>
▼9月22日(日) 12:00

<4.東洋企画・幻灯劇場 公演>
▼9月22日(日) 15:30

<5.三等フランソワーズ・コケコッコー 公演>
▼9月22日(日) 19:00

<6.幻灯劇場・中野劇団 公演>
▼9月23日(月・祝) 12:00

<7.遊劇舞台二月病・東洋企画 公演>
▼9月23日(月・祝) 15:30

<8.なりそこないプリンセス・オパンポン創造社 公演>
▼9月23日(月・祝) 19:00

<9.ザ・プラン9・オパンポン創造社 公演>
▼9月26日(木) 15:30

<10.夕暮れ社 弱男ユニット・ザ・プラン9 公演>
▼9月26日(木) 19:00

<11.なりそこないプリンセス・東洋企画 公演>
▼9月27日(金) 15:30

<12.オパンポン創造社・夕暮れ社 弱男ユニット 公演>
▼9月27日(金) 19:00

<13.遊劇舞台二月病・中野劇団 公演>
▼9月28日(土) 12:00

<14.コケコッコー・幻灯劇場 公演>
▼9月28日(土) 15:30

<15.三等フランソワーズ・ザ・プラン9 公演>
▼9月28日(土) 19:00

COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール

自由-3000円
自由 学生割引-2000円(小学生~専門・大学生対象/要学生証・身分証)

※未就学児は入場不可。車椅子での来場はチケット購入前問合せ先まで要連絡。

[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル■0570-550-100

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「関西演劇祭」オフィシャルサイト