シアタークリエの10周年記念公演
『TENTH』が関西で上演!
関西初登場のミュージカル『ニュー・ブレイン』に
出演の赤坂泰彦が見どころを語る!
東京・シアタークリエ10周年記念公演として今年1月に上演された『TENTH』。全36公演のチケットが即日完売し大盛況に終えた舞台が、7月31日(火)より兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。兵庫公演に向けて、石丸幹二、マルシアらと共に第1部に出演する赤坂泰彦が意気込みを語った。
第1部は、シアタークリエで初演されたオフ・ブロードウェイ発ミュージカル『ニュー・ブレイン』を1幕に凝縮したもので、関西では初上演となる。1998年に初演された本作は、豊かな音楽性と、自分の頭の中を描いた印象深いストーリーが愛され続けている名作。本作の脚本を手がけた作詞・作曲家ウィリアム・フィンに実際に起きた真実の物語で、主人公はニューヨークに住む売れない音楽家のゴードン。子供番組に音楽を書き下ろして生活費を稼ぐ日々を送るゴードンは、突然の頭痛とめまいに倒れる。検査の結果、脳手術を受けなければ命が危ないと宣告される。死を身近に感じる中、果たせなかった夢、生み出せなかった曲への情熱に揺れ動く。涙と笑いにあふれ、人生の喜怒哀楽が詰め込まれた、おもちゃ箱のようなミュージカルだ。
「ダイジェスト版となっていますが、全然ダイジェストじゃないんです。休憩なしのノンストップで、一気に作品の世界に皆さまを引き込みます。そこからはフィナーレに向かって、全部が組曲のようになっていますから、約1時間半の1曲と思って観ていただけるとうれしいですね。すごく整理されて、伝えやすい作品になったと思います。僕たちキャストも、東京公演が終わった後ずっと頭で音楽が鳴り響いているくらい素敵な作品です。今回、兵庫でまた上演できることを、キャスト一同とても楽しみにしています」。
赤坂が演じるのは、ニューヨークでテレビ番組を持っているプロデューサー兼、カエルのバンジー。子どもたちの人気キャラクターだが、ゴードンへの当たりが厳しく、ストレスとなって彼の夢に現れる。「石丸幹二さん扮するゴードンにとにかくウケる曲を作れと。パワハラ的なことを言うキャラクターで、彼のストレスとか恐怖で出てくるカエルです。バンジーとして考えると、ニューヨークの中で番組をキープするのは並大抵のことじゃないので、自分もどこか怖さがあるのだと思います。フィナーレに向けて、ゴードンの中にある病やストレスであるバンジーとの関係がどうなるかがひとつの見どころでもあります。観終わった後スカッとさせますので、ぜひ劇場に来ていただきたいです」。
第2部は、『GOLD』の“翼を広げて”や『RENT』の“Seasons of Love”など、海外ミュージカルのナンバーを中心に、ガラコンサート形式で贈る。公演は、7月31日(火)、8月1日(水)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。チケットは発売中。
取材・文:黒石悦子
(2018年7月23日更新)
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