けん玉キャラでも人気!
三山ひろしの座長公演が開幕
2018年にデビュー10周年を迎えた三山ひろし。二度目となる新歌舞伎座での座長公演が間もなく幕を開ける。今年は新作時代劇「阿蘭陀夢七捕物帖(おらんだゆめしちとりものちょう)」と「三山ひろしオンステージ みやまつり2018 ~熱唱!男の劇場~」の二部構成で展開する。
「北島三郎さんの舞台を観て座長公演をやってみたいと思い、去年実現しました。毎日、座長の重みを感じつつ、役者の皆さんにもお芝居を楽しんでもらえたのではないかと思います。公演を終えたとき、新歌舞伎座のスタッフの方が“今までで一番、お客様が喜んでくださっていた”と言ってくださって、毎日観てくださっている方にそう言われてすごくうれしかったですし、10日間はみんなで創り上げた空間でした。今年も僕たちのお芝居を観ていただいて、元気になってもらいたいと思います!」と気合も十分だ。
第二部のオンステージの目玉の一つは長編歌謡浪曲『あゝ松の廊下』。三山が尊敬する三波春夫が手掛けた長編浪曲で、『あゝ松の廊下』は特に『忠臣蔵』の物語の発端となる重要な場面。おのずと身が引き締まる。また、今年1月にリリースした、故郷の英雄である坂本龍馬を歌った『いごっそ魂』や美空ひばり、大阪のご当地ソングなども予定している。「篠笛奏者の佐藤和哉さんもゲストで出てくださいます。篠笛の音色にもご期待ください!」といざなう。
聴く者に元気を与える“ビタミンボイス”で知られる三山。元気の源は故郷の母と三波春夫だと言う。「母は常に笑顔で、辛い顔や寂しい顔、しんどい顔を決して見せない人です。三波春夫さんが“歌い手は客席を照らす、光のような存在”と著書に書いておられていたのですが、これって母親と一緒だと思ったんです。僕もお客様を照らす光になりたい。お芝居を見て、歌を聴いて、常に笑顔で、今日も一日楽しかったと思ってもらいたいんです」と自身の役割を説く。舞台から明るく照らす光をぜひ、その目で確かめてほしい。
『三山ひろし特別公演』は7月14日(土)まで大阪・上本町の新歌舞伎座にて開催中。チケット発売中。
取材・文:岩本和子
(2018年7月 5日更新)
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