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七味まゆ味が柿喰う客の好評作『無差別』を
リーディングで上演!

大阪・寺田町にあるIKSALON表現者工房が企画する市民参加型のリーディング公演。これまでにも東京を拠点に活動するタテヨコ企画・横田修、アトリエ・センターフォワードの矢内文章、KAKUTA・成清正紀らが、現代戯曲、古典作品を演出してきた。その第6回公演の演出に、劇団柿喰う客の七味まゆ味が挑戦する。
 
俳優であり、昨年には自身のユニット「七味の一味」で演出家デビューも果たした七味が上演するのは、柿喰う客で2012年に初演され、第57回岸田國士戯曲賞の最終候補作品にも選出された『無差別』だ。昨年、同劇団が異なるアプローチで上演した『無差別』を見て「この作品をリーディングとして、声だけで聴くとどうなるのかなと興味を持ったんです。今回集まってくださった方の年齢層が幅広い。リーディングって、人の声で奏でていくイメージなので、いろんな響きが『無差別』で聞けたら楽しそうだなと思います。また、戦時中の話で、神様とか差別とか、重い題材を扱っているので、私たちがやったときよりも年齢の高い方に一緒に作品を作ったら、学べるものがあるのではと思ったんです」と七味。
 
女優としては、時にはアグレッシブに、時には繊細に、変幻自在の堂々たるパフォーマンスで魅せる七味。しかし実は臆病な一面もあるという。「いい現場でありたい、いい作品を作りたいという気持ちは強いのですが、失敗することを考えちゃうときもあって、意外と怖がりなんです(笑)。特に演出をするときはドキドキする。今回はリーディングという制約があるからこそ、面白いアイデアが生まれることもあるんじゃないかなと思っていて。言葉の響きとか音で、どう面白く見せられるか。リフレインでやってみたり、いろいろ探ってみたいと思います。お客様にも楽しみにしていただきたいですね」。
 
役者が台本を手にし、言葉を届けるリーディング公演によって『無差別』がどう立ち上がるのか、楽しみにしたい。



(2018年3月 2日更新)


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七味まゆ味(しちみまゆみ)●劇団『柿喰う客』の、女優・副代表。 主役・脇役・飛び道具、老若男女に化け物から宇宙人まで、舞台上で七色の魅力を放つトリックスター。 動きのキレや存在感で注目されがちだが、中性的なコケティッシュさ、しなやかさ、その声音で自由自在に演じ分け、繊細な芝居にも定評があり、客演も多い。コミュニケーション力が良好で、フットワークが軽く、地方や海外でも活動の幅を広げている。

IKSALON 表現者工房
市民参加「現代戯曲・リーディング」 VOL.3
『無差別』

【作】中屋敷法仁(柿喰う客)
【演出】七味まゆ味(柿喰う客/七味の一味)
【公演日時】3月3日(土) 14:00/19:00
      3月4日(日) 13:00/18:00
      3月5日(月) 15:00
【会場】IKSALON 表現者工房
【アクセス】
大阪市生野区生野東2丁目1-27寺田町延三ビル
※JR大阪環状線「寺田町駅北口」より徒歩15分
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