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『うめだ文楽』だけの演出にも注目!
春を先取りした舞台美術も必見の
「義経千本桜 河連法眼館の段」を上演

3月24日(金)から26日(日)まで、グランフロント大阪 北館4F ナレッジシアターで『うめだ文楽2017』が開催される。文楽をもっと身近に感じてほしいと在阪民放5局がタッグを組んで2015年より始まった。文楽公演のみならず、ゲストを招いてのトークショーも上演。カジュアルで親しみやすいと毎年、好評を得ている。

今年の演目は「義経千本桜 河連法眼館の段」。兄の源頼朝に命を狙われている源義経は、奈良・吉野の僧、川連法眼の館にかくまわれている。そこに義経を慕い、後を追いかけてきた静御前がお供の佐藤忠信とともに到着する。だが、義経は先に忠信と面会をしており、そのことを静御前に告げると「忠信が2人いる…!?」と場は混乱状態に。正体を知りたいと真相を確かめようとする義経。静御前が伏見稲荷で義経から託された「初音の鼓」を打つと…。

 

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桜をあしらった舞台に、太夫、三味線の豊竹希太夫、鶴澤寛太郎らの肩衣も桜色と、美術、衣装の美しさに目を奪われる。そして、華をまとった義経に静御前の芯の通った美しさなども見逃せない。

 

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場面場面で白い狐が飛び出してくる。その勢いや動きにも注目だ。佐藤忠信と狐、2体の人形を動かすのは人形遣いの吉田幸助。クライマックスでは、本公演では見られない『うめだ文楽』ならではの演出も用意されているので、お見逃しなきよう。同じくクライマックスでは三味線も連弾きに。鶴澤燕二郎の三味線が入ることで音に厚みが増し、さらに情景が広がってゆく。
 

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人形遣い、太夫、三味線とも、若手技芸員たちが挑戦しているのも『うめだ文楽』の特徴の一つ。次世代の文楽の担い手たちが中心となって演じる、貴重な場でもある。そして、日替わりで登場するゲストとのトークショーも期待してほしい。3月24日(金)15時公演のゲスト、桂南光は自前の見台(太夫が床本(=台本)を置く台)を所有し、浄瑠璃の稽古にも通っているという大の文楽好き。それだけに愛に満ちたトークが聞けるに違いない。ほか、文楽ファンでも知られる作家の有栖川有栖(3月26日(日)15時公演)など、各回ともゲストによって趣向の異なる話が楽しめそうだ。

『うめだ文楽』は文楽を知る入り口として最適なプログラムだ。本公演で親しみを覚えたら、大阪・日本橋の国立文楽劇場へもぜひ、足を運んでほしい。公演
は3月24日(金)から26日(日)まで、大阪・ナレッジシアターで開幕。各回とも、当日券販売あり。




(2017年3月23日更新)


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『うめだ文楽2017』

「義経千本桜 河連法眼館の段」

発売中 Pコード:455-359

▼3月24日(金)15:00/19:00
▼3月25日(土)11:00/15:00
▼3月26日(日)11:00/15:00

グランフロント大阪 北館4F ナレッジシアター

全席指定-4000円(前売り・当日とも)

[出演]豊竹希太夫/鶴澤寛太郎/鶴澤燕二郎/吉田幸助/吉田玉勢/吉田簑紫郎/桐竹紋吉/吉田玉誉/吉田簑太郎/桐竹勘次郎/吉田玉彦/桐竹勘介/吉田玉路/吉田簑之/吉田玉延

[ゲスト]
桂南光(3/24(金)15:00)/嘉門達夫(3/24(金)19:00)/はるな愛(3/25(土)11:00)/斉藤雪乃(3/25(土)15:00)/長谷川義史(3/26(日)11:00)/有栖川有栖(3/26(日)15:00)

※解説・トークショー予定。
※未就学児童は入場不可。車椅子席ご希望の方は問合せ先まで。

[問]うめだ文楽事務局■06-6314-8262

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