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熱演に釘付け!『キンキーブーツ』大阪公演が開幕!

2013年のトニー賞で作品賞をはじめとする6部門を受賞した大ヒットブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』。そのオリジナルスタッフ陣が集結し、小池徹平、三浦春馬のW主演で贈る日本版の大阪公演が8月13日、大阪・オリックス劇場で開幕した。

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本作の舞台は、田舎町の老舗靴工場「プライス&サン」。跡取り息子チャーリーは、父親の意に反して田舎町からロンドンへと飛び出したが、父が亡くなり、結局田舎へ戻って家業を継ぐことに。経営不振で一度は工場閉鎖を考えるも、女性従業員ローレンの言葉により、ロンドンでドラァグクイーンのローラに出会ったことを思い出し、ドラァグクイーンのための“キンキーブーツ”を作ろうと思い立つ。全曲シンディ・ローパーによって作詞・作曲された楽曲はすべてがパワフルでキャッチー。ポップ、バラード、ダンサブルと、シーンに合わせた色とりどりの楽曲が散りばめられ、観客の心を躍らせる。

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作品や楽曲、振付の持つ力は、ブロードウェイのトニー賞受賞によってすでに示されているが、やはり肝心なのはそれらを体現する役者の力だ。チャーリーを演じる小池徹平、ローラを演じる三浦春馬、そして、ふたりを支える工場の従業員やドラァグクイーンのパフォーマーたち。特に、ドラァグクイーンに扮した三浦はまるで別人だ。露出度の高いミニスカートに高いピンヒールを履き、鍛え上げられた美しい身体の隅々まで神経を行き渡らせ、しなやかに歌い踊る。ローラが憑依したようにしか思えないほどで、客席からは自然と歓声や手拍子が沸き起こる。小池も若き経営者として工場再興に奮闘する反面、プレッシャーに押されて周りが見えなくなることも。そんなチャーリーを繊細に表現し、力強い歌声でも魅せる。さらに、コミカルでキュートなソニンの演技など、個々のパフォーマンス力が抜群に素晴らしく、彼らがひとつになったときのパワフルさと華やかさにも圧倒される。中でも、靴工場でブーツができたときの1幕のラストシーン。ベルトコンベアを駆使したステージングで、役者たちが入り乱れながら歌い踊り、喜びを表す様は圧巻だ。

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また、華やかなステージの中には、「父親の期待に応えられなかった」というふたりの共通する想いや、「他人を受け入れることで世界が変わる」というメッセージも。楽しいだけのステージではなく、そうしたドラマ性が作品に深みを与え、ラストのハッピーな大団円へと繋がるのだ。
 
8月22日(月)まで大阪・オリックス劇場にて上演中。その後、8月28日(日)から9月4日(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演。チケットは発売中。

取材・文:黒石悦子



(2016年8月16日更新)


Check
会見より

ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』
(日本版)

Pick Up!!

【大阪公演】

発売中 Pコード:450-385、453-754

▼開催中~8月22日(月)

オリックス劇場

S席-13500円 A席-11500円 B席-9500円 C席-7500円 D席-5500円 前方サイドS席-13500円
S席(当日引換券)-13500円 A席(当日引換券)-11500円 前方サイドS席(当日引換券)-13500円

[劇作・脚本]ハーヴェイ・ファイアスタイン
[音楽][作詞]シンディ・ローパー
[演出]ジェリー・ミッチェル/岸谷五朗(日本語版演出協力/上演台本)
[翻訳]森雪之丞(訳詞)
[出演]小池徹平/三浦春馬/ソニン/玉置成実/勝矢/ひのあらた/飯野めぐみ/白木美貴子/JONTE/他

※未就学児童は入場不可。

[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【東京公演】
▼8/28(日)~9月4日(日)
東急シアターオーブ

チケット情報はこちら


公式サイト