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新作落語を完全コラボレーション
落語とピアノの新しいかたち
「らくご組曲 西村由紀江×桂春蝶」

 芸能生活20周年を迎えた桂春蝶が6月4日(水)近鉄アート館でピアニストの西村由紀江と“落語とピアノによるコラボレーション”「らくご組曲」の公演を行う。
 
 「今年の2月に、神戸のチキンジョージで西村さんのライブにゲストで呼んでいただいて、僕は『地獄八景亡者戯』の最初の部分を西村さんのピアノに乗せて、話させてもらったんですが、稽古の途中から日頃言わないような言葉がばんばん出てくる。それは西村さんの旋律が心の中の思いをさっと拾い出してくれるようで、当日も、とても出来が良くて。それなら前へ前へとどんどん進んで行きたくなるもので、新作を下ろすんで、西村さんのピアノなしにはできないような作品をしてみたいな、と思いました」
 
 記者会見の席上、桂春蝶は今回の共演をそのように語った。昨年NHKのラジオで顔を合わせ、落語とピアノ、お互いの芸を聴いたことから、いつかふたりで新しいことを始めてみたい、と話が盛り上がったと言う。そんな中、チキンジョージでの共演。手応えを感じた春蝶が書き上げたのが100パーセント西村のピアノを想定した完全コラボの新作落語『ママと私のコンチェルト』だ。当日は、西村のピアノコンサート、春蝶の落語一席。中入り後にいよいよふたりの、らくご組曲「ママと私のコンチェルト」のお披露目となる。
 西村由紀江は「お稽古の時に、音楽はある程度決めているんですけど、春蝶さんのほうがどんな風に話されるのかわからないので。この台詞と台詞の間に音楽を入れたいって思っても、本番になったら台詞がながーくなったりすることがあるんですよ。だから、そこは即興です。息を吸ってから言葉が出るのか、息を吐いてから言葉が出るのか。春蝶さんの息遣いを見ますね。そうやってあいまあいまにストンっと音楽を入れていくっていうのが、ピアニストとしてかなりの快感なんです」と共演の魅力を語る。

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 「お客さんが新しいものを見る時って、表情がきらきらって輝くんですよ。僕はその顔を見るのがすごく好きなんです」と語る春蝶。「春蝶さんと私の共通点は、表現に対してストレートに取り組むこと。これからもいろんな機会にご一緒できれば」と西村。息の合ったふたりによる落語とピアノの新しいかたちを楽しみたい。
 



(2014年5月 8日更新)


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■桂春蝶                  ■西村由紀江

らくご組曲 西村由紀江×桂春蝶

〈桂春蝶芸能生活20周年記念特別企画vol.2〉

●6月4日(水) 19:00
近鉄アート館

チケット発売中 Pコード 436-226
全席指定-4500円 

【出演】西村由紀江/桂春蝶

【プログラム】
西村由紀江 ピアノコンサート
桂春蝶 落語一席
    ~中入り~
西村由紀江・桂春蝶 落語組曲【ママと私のコンチェルト】

【問い合わせ】
近鉄アート館チケットセンター■0570-023-300

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