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龍と轟の“火花”に注目!? 『風と共に去りぬ』開幕

宝塚歌劇月組公演『風と共に去りぬ』が、1月11日、梅田芸術劇場メインホールにて幕を開けた。世界中で広く知られるマーガレット・ミッチェルのベストセラー小説であり、映画版でも名作としてその名を残す本作。宝塚歌劇では、1977年に初演されて以来、幾度となく再演が重ねられてきた人気作だ。
 
南北戦争動乱期のアメリカ南部を舞台に、時代の波に翻弄されながらも強く生きた者たちの姿を描いた物語。この月組公演では、男役トップスター・龍真咲(りゅう・まさき)がスカーレット・オハラを、専科・轟悠(とどろき・ゆう)がレット・バトラーを演じている。
 
会見で轟が「稽古中からスカーレット(龍)の元気さに押され気味ではありましたが、舞台上ではいい意味で火花を散らしていきたい」と語り、龍も「元気いっぱいで、強く、生命力を持って演じたい」と意気込んだように、龍のスカーレットは、常に自信に満ちた表情で、口調もハッキリと勝ち気な印象だ。自分の感情にストレートで、まるで弾丸のよう。激動の時代の中でも逞しく生きる力が、言葉の強さや、意志を持った目などの表情から感じ取られる。そんなスカーレットを、轟演じるバトラーは余裕のある演技で包み込む。登場シーンから、観客の期待感をあおる演出。圧倒的な存在感を放ち、粗野だけど色気のあるダンディな雰囲気を醸し出す。歩き方、笑い方、しぐさ、すべてがイメージにぴったりだ。このふたりの丁々発止のやりとりがテンポ良く、小気味良い。
 
また、スカーレットが想いを寄せ続けるアシュレを演じるのは、沙央(さおう)くらま。優しく、優柔不断の一面を持つアシュレを、柔らかな口調で丁寧に表現。その妻で病弱なメラニーを演じる愛希(まなき)れいかも、優しさと強さを持った女性として温かみのある演技で魅せる。レットとスカーレットの激しさと、アシュレとメラニーの落ち着いた雰囲気が対照的で、流れに緩急が生まれる。
 
出演は、40名の月組選抜メンバー。龍が「レット・バトラー役には轟悠さんに出て頂き、今までの月組以上に、エネルギッシュでシャープでダンディーな雰囲気が出せるのではと思っています」と話すように、それぞれが役の個性を際立たせ、しっかりと芝居で魅せる作品に仕上がっている。
 
1月27日(月)まで上演中。
 
 
取材・文:黒石悦子
撮影:岸隆子



(2014年1月15日更新)


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公演詳細

宝塚歌劇月組公演「宝塚グランドロマン『風と共に去りぬ』」

チケット発売中 Pコード:431-636

▼1月11日(土) 15:00
▼1月12日(日) 12:00/16:30
▼1月13日(月・祝) 12:00/16:30
▼1月15日(水) 12:00/16:30
▼1月16日(木) 12:00/16:30
▼1月17日(金) 13:00
▼1月18日(土) 12:00/16:30
▼1月19日(日) 12:00/16:30
▼1月20日(月) 13:00
▼1月22日(水) 12:00/16:30
▼1月23日(木) 12:00/16:30
▼1月24日(金) 13:00
▼1月25日(土) 12:00/16:30
▼1月26日(日) 12:00/16:30
▼1月27日(月) 13:00

梅田芸術劇場 メインホール

S席-8500円 A席-6000円 B席-3000円
S席(キューピー付)-8500円

[原案・原作]マーガレット・ミッチェル [劇作・脚本][演出]植田紳爾 [演出]谷正純
[出演]龍真咲(月組)/愛希れいか(月組)/轟悠(専科)/他

※1/15(水)12:00公演、1/16(木)12:00公演、1/17(金)13:00公演のA席は取り扱いなし。未就学児童は入場不可。
※S席(キューピー付)は1/15(水)16:30公演、1/16(木)16:30公演、1/22(水)16:30公演、1/23(木)16:30公演が対象。対象公演によりキューピーの組み合わせが異なります。特典はご観劇日当日、会場内所定の引換所にてチケットをご提示の上、お受取り下さい。

[問]梅田芸術劇場■06-6377-3800

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宝塚歌劇月組公演
「宝塚グランドロマン『風と共に去りぬ』」公式サイト