5組トップが集結!
宝塚歌劇が100周年の演目、記念行事の詳細を発表!!
2014年に100周年を迎える宝塚歌劇団が、メモリアルイヤーとなる2014年前半の5組の上演作品と、100周年記念行事の内容を発表。記者会見が7月22日に行われ、5組のトップスターが集結した。
メモリアルイヤーの幕開けを飾るのは、柚希礼音(ゆずき・れおん)率いる星組。「宝塚から世界へ発信するオリジナル作品」を目指して、小池修一郎作・演出による大作ミュージカル『眠らない男-ナポレオン・愛と栄光の涯(はて)に-』が作られる。作曲に『ロミオとジュリエット』のジェラール・プレスギュルヴィックを招き、日仏のコラボで壮大なスケールで描き出す。柚希は「新たな歴史を切り拓き、全世界で公演される作品となるよう努めたい」と意気込みを見せた。
2月は蘭寿(らんじゅ)とむ率いる花組が『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』を上演。作家フィッツジェラルドの同名小説を原作に、1930年代のハリウッド映画界で活躍した大物プロデューサーの栄光と挫折が描かれる。ショー『TAKARAZUKA∞夢眩』との2本立てで上演。蘭寿は「記念すべき年に舞台に立たせて頂けることを幸せに感じます。今の花組だからこその魅力を存分に味わって頂きたい」と感慨深そうに語った。
3月下旬からは龍真咲(りゅう・まさき)率いる月組公演。和物ショー『宝塚をどり』、ミュージカル『明日への指針-センチュリー号の航海日誌-』、レビュー『TAKARAZUKA 花詩集 100!!』の3本立て。『花詩集』では、ブロードウェイの演出・振付の第一人者、ジェフ・カルフーンを迎える予定。100期生のお披露目公演で、100人のラインダンスも披露する。「華やかな舞台になる予定です。宝塚歌劇が100年の中で培ったレビュー文化の集大成を見せたい」と、龍も気合いが入る。
5月の宙組では名作『ベルサイユのばら-オスカル編-』を上演。今年上演された月組『オスカルとアンドレ編』、雪組『フェルゼン編』に続き、異なる視点で描かれる。主役オスカルを演じる凰稀(おうき)かなめは、『フェルゼン編』にオスカル役で特別出演。その経験を活かして演じたいと語る。「100年を語るにあたって絶対に外せない名作に挑戦できることを、大変嬉しく思います。宙組にしかできない最高の『ベルサイユのばら』をお届したい」
6月は壮一帆(そう・かずほ)率いる雪組が『一夢庵風流記 前田慶次』を上演。“傾奇者”として名を馳せた前田慶次の生き様を描いた作品で、“夢”をテーマにしたレビュー『My Dream TAKARAZUKA』との2本立てで贈る。「雪組伝統の日本物に挑戦します。前田慶次は、友と女性をこよなく愛し、風のように颯爽と生きた派手な傾奇者。男の中の男を、宝塚の男役として立派に演じきりたい」と力強く語った。
また、2014年の記念行事として、トップスターによる口上を2014年1月1日に兵庫・宝塚大劇場、2日に東京宝塚劇場で実施。4月4日、6日には元トップコンビを迎え、宝塚大劇場で「宝塚歌劇100周年 夢の祭典」を、4月5日は全生徒が集結する「宝塚歌劇100周年記念式典」を敢行。10月7日には、大阪城ホールで「宝塚歌劇100周年記念大運動会」を開催する。100周年を迎えて、さらに勢いづく宝塚歌劇が見られそうだ。
取材・文:黒石悦子
(2013年7月23日更新)
Check
左から月組・龍真咲(りゅう・まさき)、雪組・壮一帆(そう・かずほ)、星組・柚希礼音(ゆずき・れおん)、 花組・蘭寿(らんじゅ)とむ、宙組・凰稀(おうき)かなめ