ホーム > NEWS > 「CDのベスト盤のような、“全曲シングル” というクオリティでお見せします」(前川) 劇団イキウメの最新公演は短編シリーズ 『図書館的人生』の総集編『The Library of Lifeまとめ*図書館的人生(上)』
2012年で結成10周年の劇団イキウメ。初夏には演出に小川絵梨子を迎えて『ミッション』を上演した彼らが、節目の年の締めくくりにと短編シリーズ『図書館的人生』の総集編『The Library of Lifeまとめ*図書館的人生(上)』で再び、大阪・ABCホールに登場する。
「記憶」「武器」「食」をテーマに過去3度、上演してきた『図書館的人生』。長編にはないアイデアやテイストの作品が並び、中には長編や主宰・前川知大原作の漫画『リヴィングストン』へと派生したものもあるという。「小説の短編集のように、イキウメを初めて観る人にも分かりやすくなっています」と『図書館的人生』を語る前川。この総集編では、ステージングに平原慎太郎も参加しており、身体的な部分での演出をゆだねている。「今回は短編シリーズのベスト盤的なものになると思います。CDのベスト盤のような“全曲シングル”というクオリティのものをお見せできると思いますので、安心して観てください」と自信を覗かせる。
2011年より劇団員となった安井順平は、自他共に認める“イキウメマニア”。『図書館的人生』をシリーズ1はDVDで、2は劇場で鑑賞、そして3では客演で参加した安井にイキウメの魅力を尋ねると、「失敗しても成功しても、とりあえず1回、心の底から書きたいこと、今書きたいことを正直に書く劇団だと思います。だから舞台上で言っている台詞にも嘘がない。キャラクターがみんな生きているところがいいです。あと、前川さんの書くユーモアも好きです」とのこと。本人はいたってまじめ、そして必死。しかし傍から見ると滑稽という人物像もイキウメの作品には数多く登場する。そんな前川流の笑いにも注目だ。
「この10年間はある種、作品のテイストを統一し、イキウメはこういう物語を作る劇団というコンセプトに基づいてやってきました。今まで内側をしっかり固めてきたので、11年目からは外側に開いてもいいのかなとも考えています。その変化は、これから少しずつ出していこうと思っていますが、変わる部分と大事にしていく部分の両方があると思うので、今回の総集編を上下に分けたのも、そこをまたぐためでもあります」と前川。
11年目からの飛躍も楽しみな劇団イキウメ。これまでの10年が凝縮された短編シリーズ『図書館的人生』の総集編『The Library of Lifeまとめ*図書館的人生(上)』は、彼らの真髄を目撃できる絶好のチャンスだ。公演は12月7日(金)から3日間、大阪・福島のABCホールで開催する。
(2012年12月 6日更新)
発売中
Pコード:423-228
※当日引換券。12/8公演は12/7(金)23:53まで販売。12/9公演は12/7(金)10:00より販売開始。
▼12月7日(金)19:00
▼12月8日(土)13:00/18:00
▼12月9日(日)13:00
ABCホール
当日引換券-4200円(12/8・9公演分)
当日-4400円
(全席指定、税込み)
[作][演出]前川知大
[出演]浜田信也/盛隆二/岩本幸子/伊勢佳世/森下創/大窪人衛/加茂杏子/安井順平/菊池明明/西山聖了
※未就学児童は入場不可。
[問]キョードーインフォメーション
[TEL]06-7732-8888
イキウメ公式サイト
http://www.ikiume.jp/