NEWS

ホーム > NEWS > 奈良・薬師寺大講堂前特別舞台で繰り広げるのは 海老蔵扮する弁慶と壱太郎扮する牛若丸の立ち回りが 見ものの「船弁慶」と市川家のお家芸である 新歌舞伎十八番から海老蔵による「春興鏡獅子」

奈良・薬師寺大講堂前特別舞台で繰り広げるのは
海老蔵扮する弁慶と壱太郎扮する牛若丸の立ち回りが
見ものの「船弁慶」と市川家のお家芸である
新歌舞伎十八番から海老蔵による「春興鏡獅子」

2011年より始まった奈良の寺社と古典芸能を融合させるイベント「奈良古典芸能フェスティバル」が今年も、10月29日(月)・30日(火)に開催される。2011年は、奈良県吉野町・金峯山寺の蔵王堂に特設舞台を誂え、片岡仁左衛門、片岡千之助による「連獅子」と片岡孝太郎による「藤娘」が上演された本公演。今年は法相宗大本山である奈良市西ノ京の薬師寺大講堂前特別舞台で、市川海老蔵、中村壱太郎など若手役者の奉納歌舞伎が行われる。

演目は、「橋弁慶」と「春興鏡獅子」。明治元年(1868)に初演されたという「橋弁慶」は、京都・五條橋での弁慶と牛若丸の出会いを描いた作品。見どころは弁慶と牛若丸が五條橋で対決する際に立ち回りの場面だ。弁慶を海老蔵が、牛若丸を壱太郎が演じる。そして、「春興鏡獅子」は九代目市川團十郎が初演した歌舞伎舞踊で、市川家のお家芸である新歌舞伎十八番のひとつという作品。明治26年(1893)だ。前半は、小姓弥生が余興のためにと踊る優美な舞、そして後半は勇壮な獅子の踊りが楽しめる。海老蔵は弥生、獅子を一人二役で。前半後半の変化も見どころだ。

普段の劇場とは異なり、歴史あるお寺で観る歌舞伎もまた一興。秋の夜更けにぜひ伝統芸能を楽しんで。

 

s006_049.jpg
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




7月20日(金)より前売チケット発売! チケット情報はこちら

あらすじ

「橋弁慶」
比叡山の西塔(さいとう)に住む武蔵坊弁慶は、夜な夜な京都の五條橋に怪しい若者が現れ、これを討とうとする者がことごとく返り討ちに遭っているという話を耳にします。そこで弁慶はこの若者を退治しようと五條橋へ向かいます。実はこの若者こそ源氏の御曹子である源牛若丸でした。やがて牛若丸と弁慶は五條橋で対決し、武勇にすぐれる弁慶も、牛若丸に打ち負かされてしまいます。そして牛若丸の氏素性を知った弁慶は、その家臣になることを申し出て、ふたりは主従の誓いを結びます。

「春興鏡獅子」
舞台は江戸城の大奥。小姓弥生が余興のために所作事を披露することとなり、嫌がる弥生を奥女中たちが将軍の御前へと連れ出し、観念した弥生は所作事を踊り始めます。「川崎音頭」という俗謡に合わせての踊りに始まり、茶袱紗(ちゃぶくさ)や塗扇(ぬりおうぎ)を用いて踊り、そして二枚扇を使っての踊りなど、見どころに溢れていますが、いずれも演者に技巧が求められる踊りです。やがて弥生は手にする獅子頭に曳かれるようにして姿を消しますが、続いて胡蝶(こちょう)の精が現れて華やかに踊ってみせます。そこへ獅子の精が出現し、牡丹の花や胡蝶の精に戯れ、獅子の狂いを見せていきます。

(2012年7月19日更新)


Check
市川海老蔵

●公演情報

奈良古典芸能フェスティバル
世界遺産 薬師寺
奉納歌舞伎舞踊公演

7月20日(金)10:00~一般発売

Pコード:421-395

「橋弁慶/春興鏡獅子」

▼10月29日(月)・30日(火)18:30

薬師寺大講堂前特別舞台

SS席-14800円

S席-12800円

A席-10800円

B席-8800円

C席-5800円

[出演]市川海老蔵/中村壱太郎/他

※雨天決行・荒天中止。未就学児童は入場不可。薬師寺拝観料含む。

[問]奈良フェスティバル実行委員会[TEL]0742-23-2521

7月20日(金)より前売チケット発売!
チケット情報はこちら