桂三枝がパイプ役となり大相撲と吉本との縁が復活！
ナニワの春を告げる大相撲春場所が楽しみな
コラボレーション企画も続々決定!?

2月15日、大阪の吉本興業本社に大相撲春場所の担当部長を務める貴乃花親方と富士ヶ根親方が吉野伊佐男会長、落語家の桂三枝らを表敬訪問した。今年で創業100年を迎える吉本興業。かつては大阪相撲の運営に携わっていた時期もあったと会談の司会を務めた河内家菊水丸。そんな知られざる両者の関係性も紐解きながら、笑いの絶えない爆笑会談となった。

親方の表敬訪問のパイプ役を果たしたのは桂三枝だ。3月4日(日)になんばグランド花月で行われる自身のイベント『最後の三枝まつり』に貴乃花親方へ出演を依頼。そのことがきっかけで、先般、大阪府庁を訪れた貴乃花親方による「吉本興業の舞台に立ってみたい」との発言が飛び出したのだった。

一時期、相撲番組の司会を担当し、貴乃花親方への優勝インタビューもしていたという三枝は、親方の父であり師匠であるニ子山親方ともCM出演を機に交流を深め、家族ぐるみの付き合いがあった。

「大阪場所を盛り上げるためにも、お時間があれば(イベントに)来ていただきたいとお願いしたところ快く引き受けてくれました。この日は落語二席をかけるのですが、一席は創作落語の『お祭り代官行列』を。もう一席が同じく創作落語の『大相撲夢甚句』をやらせていただきます。その噺の前に親方とお話をさせていただき、途中には桂文福さんに相撲甚句を披露してもらいます」と三枝。そして互いに興行を盛り上げようとエール交換を行った。

菊水丸によれば、大正時代、通天閣が開場した頃に吉本興業が大阪相撲の運営に携わり、相撲の前に所属芸人たちが演芸を披露していたのこと。また、劇場での売上げも相撲興行に寄贈していたとのこと。そこで菊水丸、「約100年ぶりに吉本興業と大相撲との縁が復活したことを記念して」と、3月11日(日)から始まる大相撲春場所での取り組みに吉本興業からの懸賞と幟の寄贈、春場所に限っての吉本賞の贈呈を吉野会長に提案。菊水丸に「君のギャラから引かれるだけやで」と心配しつつも、三枝も呼び出しの着物に吉本興業の名前を入れてみてはと提案。その確度を吉野会長に確かめたところ「ほぼ」という前向きな答えが飛び出した。

貴乃花親方も「府立体育館となんばグランド花月は目と鼻の先の距離。地域活性化のために一緒に活動していきたい」と両者の連携に意欲を見せた。また、3月には『吉本新喜劇』に出演することを公約。舞台の上では「四股を披露しようかな」と意気込んだ。さらには4月13日(金)からなんばグランド花月で開幕する芝居公演『吉本百年物語』への出演も快諾。劇中、大阪国技館のエピソードが語られる場面での登場を約束した。そんな貴乃花親方に「『吉本百年物語』は１ヶ月興行でっせ」と心配する三枝。すかさず菊水丸が「日替わりゲストで」とフォローする一幕もあった。

「生まれて初めてこのような楽しい会見に出ました。さすが吉本。相撲協会もこんな楽しい会見をできるように心がけ、皆様方にもかわいがられていきたい」と爆笑会談の手ごたえを語った貴乃花親方、贔屓にしている芸人は？との質問に「三枝師匠と菊水丸師匠です」と“ヨイショ”も忘れず、場内の爆笑をさらった。

大相撲春場所は3月11日(日)より大阪なんばの大阪府立体育館で初日を迎える。なお、3月4日(日)になんばグランド花月で行われる『最後の三枝まつり』は、チケットぴあでの前売り券は完売。当日券の有無はチケットよしもとお問合せ専用ダイヤルまでお問い合わせを。

そして4月13日(金)より幕を開ける『吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語』は12ヶ月連続で上演。ストーリーは月ごとに展開。4月は、陣内智則、国仲涼子が創業者の吉本吉兵衛、せい夫婦役に挑み、創業当時の物語を繰り広げる｢大将と御寮ンさん･二人の夢｣を上演する。以降、5月公演、6月公演も引き続き開催。こちらもどうぞお楽しみに！

（2012年2月16日更新）