悲願のJ1昇格を目指す京都サンガが
新加入・新体制発表会見を実施
昨シーズンを8位で終え、11年目となるJ2リーグでの戦いに挑む京都サンガが20日、新加入・新体制発表記者会見をオンラインで行った。
真に強いクラブを作るために、これまで以上にハードワークをいとわず、常に闘争心にあふれ、躍動し、チャレンジする精神を大切にして人としても成長する。その結果、選手自らも達成感や充実感が得られるようなクラブに変革を遂げるため、新指揮官に曺貴裁監督を招聘。「観に来てくれた人が感動し、一緒に喜んでもらえるような情熱的なチームを作り上げたいと思っています。現場としては今年“HUNT3”というテーマを掲げ、勝点3を待つのではなく狩りに行く、奪いに行くという、自分たちからすべての物を得ていくようなチームにしたい。新しいチャレンジを恐れず、1つ1つのことをタフに突き詰めて、究極に勝点3にこだわる。その中でも選手の成長を応援するスタンスを忘れず、我々がここにいる選手たちみんなをハッピーにできるように、純粋に勝負に対して、サッカーに対して向き合っていきたいと思います」(曺貴裁監督)。そう話した新監督のもと、2010シーズン以来となるJ1の舞台を目指す。
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チームには、曺監督のサッカーを知るMF松田天馬をはじめ、MF中川寛斗、DF白井康介ら11人が加入。「HUNT3のテーマのもとに、毎日切磋琢磨できる選手たちでいることが条件。その中で仲間をリスペクトし、毎日いい競争をして、サンガタウンで毎日戦った選手が代表してサンガスタジアムでプレーするという循環を作るために、それができる選手に来てもらったと認識しているので、既存選手と新しい選手がいいところを出し合って融合すれば、必ずいいチームになるんじゃないかなと思っています」(曺貴裁監督)と補強に手応えを感じているようだった。
今回の加入ではJ1からJ2に戦いの場を移した選手も多いが、「J1に昇格するという強い意志を持ってここに来ました。自分の強みである攻撃的なプレーをファン、サポーターにいち早く見せられるように頑張ります」(DF荻原拓也)、「あまり自分としてはJ1、J2という境目というのはなくて。本当に自分がやりたいところだったり、自分を必要としてくれるところでプレーすることに喜びだったり、やりがいを感じられると思うので、本当に今は京都でJ1昇格、J2優勝を目指して頑張っていきたいと思います」(MF武富孝介)と士気は高い。
今シーズンのJ2リーグは22チームで行われ、年間上位2クラブがJ1に昇格。J1における年間順位下位4クラブがJ2降格となり、J1参入プレーオフは行われないため、2位以内に入る必要がある。昇格を果たすためにも、キャンプを経てどんなチームを作り上げるのか。今シーズンの京都サンガに期待したい。
取材・文:金子裕希
(2021年1月21日更新)
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