Jリーグ2013シーズンが開幕！
関西勢の躍進に期待を

　最終節で敗れたヴィッセル神戸とガンバ大阪がJ2に降格。そして、J2でリーグ3位の成績を収めながらJ1昇格プレーオフに敗れ、悲願達成とはならなかった京都サンガ……と、関西勢にとって衝撃的だった昨シーズン。

　あれから約3ヵ月。

　試合の結果に一喜一憂し、シーズン最後には思いがけないドラマも起こるJリーグが3月2日(土)、各地で開幕を迎える。

　関西勢で唯一のJ1クラブとなったセレッソ大阪は、昨シーズン途中に復帰したレヴィー･クルピ監督が続投。オフには、鹿島アントラーズから経験豊富なDF新井場徹、川崎フロンターレからMF楠神順平、FC東京から期限付きでDF椋原健太らを獲得した。もちろん、今季からエースナンバー8番を背負うMF柿谷曜一朗をはじめとする若き才能たちも健在で、選手層に厚みを増している。
　｢セレッソの楽しい、そして見て面白いサッカーを追求します。リスクを覚悟の上でとにかく勝利を目指して戦う。これを重ねて行って最後は結果につなげたいと思います｣と語ったレヴィー監督。目標のトップ3入りへ向けたセレッソのココロ踊る冒険に注目して欲しい。

　J1昇格をかけて22チームが全42節を戦うJ2リーグ戦。J2に初めて挑むことになったガンバ大阪は、日本代表メンバーであるMF遠藤保仁、DF今野泰幸、途中加入ながら出場15試合でリーグ3位タイの14ゴールをあげたFWレアンドロら、多くの主力選手が残留し、J2屈指の戦力を残すことに成功。指揮官には、清水エスパルスを上位に押し上げた経験を持つ長谷川健太新監督を招聘し、攻撃的なサッカーをベースに守備力を強化したスタイルで1年でのJ1復帰を目指す。　
　そんなガンバと開幕戦で対戦するのは、同じ関西に拠点を置く京都サンガF.C.。｢私にとっては最大の補強。彼らはやってくれると思う。2013年のサンガに期待してください｣と大木監督が会見で語ったように、オフには攻撃的MF山瀬功治、昨季14得点をあげたFW三平和司ら、実力のある選手を補強。悲願のJ1昇格への戦力を整えただけでなく、大木体制3年目で目指すサッカーも浸透してきているだけに、開幕戦から見応えのある試合になりそうだ。

　7シーズンぶりにJ2で戦うことになったヴィッセル神戸は、大久保嘉人、伊野波雅彦、野沢拓也らが移籍したが、大宮に期限付き移籍していたDF河本浩之が復帰。さらに、コロンビア代表経験を持つMFエステバン、ブラジルの名門パルメイラスからFWマジーニョらが加入し、｢今いるスタッフ、プレイヤーで戦い抜ける自信はある｣と安達監督は胸を張る。

　セレッソはトップ3入り、ガンバ、ヴィッセル、サンガはJ1昇格。目標達成に向けて熱き戦いを繰り広げ、J1、J2で中心になってくれるであろう関西4チームの躍進に乞うご期待!!

取材・撮影・文　金子裕希

（2013年3月 1日更新）