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マイカ・ルブテが描く、
長島愛生園から生まれた新曲「心象volcano」。

2024年4月3日(水)、Maika Loubtéが新曲「心象volcano」をリリースする。

この楽曲は、岡山県長島にある、かつてハンセン病患者の療養施設として利用されていた長島愛生園(国立ハンセン病療養所)を訪れた経験からインスピレーションを受けて制作されたもの。長島の住民との交流や愛生園への訪問を通じて感じた、自身の感情や生の実感を火山に見立て、「心象volcano(=火山)」のタイトルが誕生した。

2024年4月13日(土)と14日(日)に表参道WALL&WALLで開催される一般社団法人デサイロ主催のイベント「DE-SILO EXPERIMENT 2024」に出演することをきっかけに制作された。研究者とアーティストの協働による新作制作やパフォーマンスを目指した本イベントでは、マイカがインタープリター・メディア研究者の和田夏実とコラボレーションする。和田夏実は、長島愛生園に関わる人々との出会いをきっかけとして「『生きているという実感』が灯る瞬間の探求」をテーマに研究しており、言語やコミュニケーション、表現自体を起点に、一人ひとりの内なる世界における接続と自律から立ち現れてくる「生きているという実感」を探求している。

人間が持つ生への強い願望、諦めと情熱という対照的な感情、外部世界からの隔絶、家族との分離、差別と偏見にさらされた島内での隔離生活を通じて描かれる、真に生きることへの切望。これらの複雑な感情は、愛生園の歴史とそこで生きた人々の強い生命力を背景に、マイカ独自のエクスペリメンタルポップとして表現されている。透明感あふれるヴォーカルと流れるようなシンセサイザーの音色が、徐々に熱を帯び、マグマのように外へ溢れ出す生命力と喜びを描き出している。

途中に現れる断片的なラップ「もしもし?Can you hear my plea?」「Allô, allô?」は、アーティストのTanya Cruz、Hana Omori、Isabel Ramosが共同で2015年に設立したコラボレーション・プラクティスKeikenのゲーム「Morphogenic Angels」からのインスピレーションを得たものであり、通信の不具合や他者との繋がりの困難さをメタフォリックに表現している。そして、Keikenもまた4月のイベントで和田夏実とのコラボレーションを行う予定。

「心象volcano」は、2024年4月13日(土)と14日(日)に表参道WALL&WALLで開催されるデサイロのイベント「DE-SILO EXPERIMENT 2024」でMaika Loubtéのステージにて初演される予定。是非チェックしてほしい。




(2024年3月25日更新)


Check

Release

『心象volcano』

2024年4月3日(水)発売
WATER RECORDS

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Profile

Maika Loubté(マイカルブテ)…東京在住のシンガーソングライター/プロデューサー/DJ。幼少期から10代を日本・パリ・香港で過ごす。高校卒業後、ビンテージアナログシンセサイザーに出会う。先進的なエレクトロニック・ミュージックを基軸としながら、テクスチャーをはぎ取ったオーセンティックな「歌」そのものを重要視している。国内外のアーティストとのコラボレーションやサウンドプロデュース、CMへの楽曲提供、リミックス、ナレーションなど多岐にわたって活動中。2020年10月リリースの「Show Me How」がマツダの新型車「MAZDA MX-30」のテレビCMのコラボ曲として大々的にフィーチャーされ、自身もCMに出演した。2021年10月20日に最新アルバム『Lucid Dreaming』を発表。2022年1月にはSpotifyのプログラム「SpotifyEQUAL」マンスリーアーティストに選ばれ、New York Times Squareの看板広告を飾った。2023年、最新作「mani mani」リリース。


Live

「DE-SILO EXPERIMENT 2024」

【東京公演】
▼4月13日(土)・14日(日) WALL&WALL
※Maika Loubtéの出演は4月13日(土)のみ

イベント公式サイト
https://de-silo.xyz/experiment-2024


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