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渡辺真知子、「新たな出発になる」と
新歌舞伎座でのコンサートに意気込み

1977年に『迷い道』でデビューし、『かもめが翔んだ日』をはじめ日本のポップス・シーンに数々のヒット曲を送り出してきた渡辺真知子。力強く、エモーショナルな歌声は多くの人を魅了し、数々の音楽賞も受賞。ジャズ、ラテンとジャンルレスに、国内外で活動している渡辺が、関西で60年以上続く老舗ビッグバンド「アロージャズオーケストラ」とともに新歌舞伎座のステージに登場する。
 
デビュー40周年前後に大々的なコンサートを実施してきた。地方でのホールコンサートなどは特に「大きな山だった」と話す。「それまではホールコンサートは東京だけだったのですが、ファンの皆さんからの“ホールでコンサートが見たい”という期待の声も大きくて、還暦もありましたし、年齢のことを考えると少し武者震いがしました」。その山の8合目、9合目に差し掛かった2019年1月~2月、中島みゆきの『夜会』の舞台に出演。3月には2枚組のライブ盤、ジャズ・ラテンアルバム第3弾『Amor Jazz3~愛しのBIG BAND~』もリリースした。
 
20代でデビュー後、30代はジャズ・ラテンに出会い、時にもがきながら歌を磨き上げてきた。そのうち名物歌番組『THE夜もヒッパレ』(1995年~2002年)に出演。若い世代の価値観にも衝撃を受ける。そして40代での服部克久と前田憲男との出会いが、大本山に至るまでの仕上げになったと振り返る。「期待に応えたい」との思いでプライベートも音楽に捧げてきた。「それが自分にとっての最大の喜びでした」と笑顔を見せる。

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1998年に日本人キューバ移住100周年記念の式典で歌った。のちにブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブで脚光を浴びる女性シンガー、オマーラ・ポルトゥオンドとの交流も生まれた。「67歳の彼女がバーン!と世界に出た時、夢は死ぬまでだと目の当たりにしました。当時私は40歳ぐらいでしたが、母のような年齢の彼女が世界に道標を作ってくれて、そこはもう歩かないといけないですよね」。今は90歳にしてなお、現役ジャズクラリネット奏者、北村英治の存在も大きい。「どこまで行っても上には上がいて。北村さんが90歳までという目標を作ってくれたので、また夢中で走り出してしまいます」。
 
そうして渡辺の勢いは加速度を増してゆく。「私の活動において、新歌舞伎座での公演はラテン・ジャズと、ポップスとを整理整頓して進む最初のコンサートになると思います。今回はジャズのビッグバンドの皆さんと、徹底してジャジーな世界で行きます。私の新たな出発を体感しにいらしてください」と誘う。

取材・文:岩本



(2019年8月29日更新)


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渡辺真知子

渡辺真知子コンサート2019
~MACHIKO FES~ with アロージャズオーケストラ

チケット発売中 Pコード:143-821
▼9月30日(月) 18:00
新歌舞伎座
S席(1階・2階)-6500円
A席(3階)-4500円
[共演]アロージャズオーケストラ
※特別席は取り扱いなし。未就学児童は入場不可。
[問]新歌舞伎座■06-7730-2121
新歌舞伎座テレホン予約センター■06-7730-2222

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