NHK「みんなのうた」の“ひつじ執事”でも話題と
なったポップオペラの貴公子・藤澤ノリマサが
10周年に向けての“序章”となるコンサートを開催!
ポップスとオペラを融合した独自の歌唱法「ポップオペラ」を生み出し、今年はNHK「みんなのうた」で『ダンディーひつじ執事』が話題となったヴォーカリスト、藤澤ノリマサ。2018年には10周年を迎える彼に、2017年のトピックや12月23日(土・祝)に大阪・森ノ宮ピロティホールで開催されるコンサートへの意気込みなどを聞いた。
8月から9月に「みんなのうた」で放送された『ダンディーひつじ執事』は、藤澤にとっても新たな挑戦となった1曲。子どもたちも親しみやすいキャッチーなフレーズはもちろん、ひつじの帽子と執事の衣装で、“ひつじ執事”に扮し、“メェメェひつじダンス”を踊っている。「僕の曲で振付をする曲がなかったので、みんなで一体感を感じられる曲を作ることができて良かったです。ライブをやっていても、親子で一緒に踊っていただけるので、僕も楽しくなりますね。“オペラ”と付くだけで難しいイメージを持つ人が多いんですけど、その敷居を低くできたらという思いでスタートしたので、家族で楽しんでいただけていることがうれしいです。以前から応援していただいている方は、“どういう方向にいくんだろう”って思われているかもしれませんが…(笑)」。
一方、『ダンディーひつじ執事』との両A面シングルとして発表された『Stay forever~あなたを守りたい』は、中西圭三が曲を書き下ろした壮大なラヴ・ソング。しかし「ただのラヴ・ソングにはしたくなかった」という。「中西さんが藤澤ノリマサをイメージして作ってくださった曲で、デモを聞いたときは鳥肌が立ちました。最初に感じたのが、海とか氷とか、壮大な自然。そんな中で生きる人の命なんて儚いし、ちっぽけだけど、その中で自分が今できることは何かって考えるところから始まったんです。作詞家の渡辺なつみさんと相談しながら、ただの恋愛じゃなくて、親子の愛とかも表現できたらいいなと、“あなたを守ること”という詞ができ上がりました」。
YouTubeでは、武部聡志のピアノ演奏をバックに日本の名曲をポップオペラでカバーする「ポップオペラ名曲アルバム」をアップ。松田聖子の『瑠璃色の地球』から始まり、『時の流れに身をまかせ』『川の流れのように』など、繊細かつ厚みのある歌声で魅せ、国内外から注目を集めている。「やっぱり70年代、80年代のメロディっていいですよね。曲の輝き、メロディの力強さ、詞の世界観があまりにもよすぎる。昔の方々が残してきたひとつの財産を歌い継いでいくのも、僕たちシンガーの仕事だと思うんです。素材があって、それをどう料理するかがシンガーの役目だと思うので、名曲をカバーすることにも責任感を持って若い人たちに伝えていきたい。もちろん原曲を超えられるものはないですけど、百戦錬磨の武部さんとタッグを組めるのはすごく贅沢で、いろんな刺激を受けながらやっています」。
今回のコンサートは、10周年に向けての“序章”という思いも込めて『Overture』というタイトルに。クリスマスらしく、温かい雰囲気にしたいと語る。「リクエストの多い楽曲や、冬の歌、クリスマスソングも入れつつ、初期の歌から最新作までバランスのいいセットリストでお届けするので期待していただきたいです。大阪の方々は本当に明るくて、何を言っても拍手をしてくれたり、ツッコミが入ったり、反応が面白いので今回も楽しみです(笑)」。
(2017年12月21日更新)
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