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ホーム > NEWS > 『MINAMI WHEEL 2016』の出演者の中から 独断と偏見と愛をもってススめる大好評企画 ミナホ“推しメンGO”第5弾は ライター鈴木淳史さんからの熱いレコメン!

『MINAMI WHEEL 2016』の出演者の中から
独断と偏見と愛をもってススめる大好評企画
ミナホ“推しメンGO”第5弾は
ライター鈴木淳史さんからの熱いレコメン!

 大阪ミナミのライブハウス20ヵ所を舞台に繰り広げられる、関西音楽シーンの秋の名物イベント『MINAMI WHEEL』。パス1枚で1日ライブ見放題のスタイルで、計450組(!!)が出演するこの巨大なサーキットイベントに向け、ぴあ関西版WEBでは毎年大好評のカウントダウン企画として、関係各者が選んだオススメアーティストをピックアップする『MINAMI WHEEL 2016 “俺の推しメンGO”』を実施!(笑) 第5回目は、時にはラジオDJにイベントも開催と幅広く活躍する、ライター・鈴木淳史さんがレコメンド!

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 6年連続6度目の執筆となります。ライター、インタビュアー、そしてABCラジオ『よなよな…なにわ筋カルチャーBOYZ』でも喋っておる鈴木淳史でございます。今年も多くの応援したいバンドが出場いたしますが、基本的に過去紹介していない新たなバンドを紹介させていただきます。では、早速参りましょう。

 まずは、魔法少女になり隊。アニメ、ゲームの世界に、ラウドやミクスチャーのサウンドというのは、個人的に全く通っていない。魔法をかけられて、火寺バジル(vo)が歌うとき以外は喋られないという個性は思わずイロモンと勘違いして避ける人もいるかも。でも、よく考えてみなさいよ。何のイロもついてない、よう分からん人たちが多い中、ここまで自己の魅せ方を徹底しているなんて逆にすごいでしょ。ライブでの映像と合わさるバジルののびやかな声、圧倒的な演奏。気が付くと彼女らの冒険にのめり込めてる不思議な現象が…。是非、冒険に参加してみてくださいな。

 北海道はNOT WONK。’14年7月12日に、地元は苫小牧のライブハウスで鳴らされた『Guess What I'm Thinking』のYouTube動画を見てほしい。観客も少なく、フロアに全楽器を降ろしての演奏。1分48秒、ボーカルが歌い出した瞬間、前髪ぱっつん眼鏡の少年が突然、真正面に現れ、マイクを挟んで向かい合う形で熱唱。顔をしかめて、拳を突き上げる。その姿からは、日常の鬱憤全てを吐き出していることが分かる。で、その場所がライブハウスなんだなって。全国各地の小さなライブハウスで、こういう奇跡が毎晩起きてるんだなって微笑ましい気分になる。あとね、何か、あの人を思い出すんです。同じく北海道は留萌の、あの人を。二階堂の焼酎を呑みながら、観たいバンドです。

 SuchmosのYONCE(vo)くんが河西洋介名義で以前、在籍していたのがOLD JOE。音源だけしか聴いていないが、ファンクマナーに乗っ取り、Suchmosとは違いよりパッションをぶちかますボーカルもカッコいいバンドであった。そんなOLD JOEの真田(g)くんが新たに立ち上げたのが、RAMMELLS。ボーカルは真田くんの音大時代の先輩である黒田秋子嬢。ファンク、ソウル、ブラックミュージックを感じさせるサウンドだが、個人的に歌が上手いだけのディーバは大の苦手。「うん、うん、上手いっす。クラブで人気者なれっるすね。もちろん、カラオケでも」と言うのが精一杯なんだが、黒田嬢の歌はレベルが違い過ぎる。歌をモノにしてるというか、圧倒的にグルーヴィー。それは自身が作詞作曲を手掛けるのもデカいかもしれない。Suchmosが現在切り開き中のダウンビートというシーンに、一番恩恵を与えちゃうのは、もしかしたら彼女たちかもしれない。それから、真田くんの火を噴くようなギターで是非とも火傷していただきたい。

 その昔、竹内電気という最高にポップなバンドがおりまして。山下達郎御大を彷彿させるメロディセンス、そして長髪という見た目も彷彿ポイントでしたが。主要メンバーだった竹内くんと斉藤くんが新たに組んだのがONIGAWARA。竹内くんが布袋モデルのギター持ってるだけで、あとは何もなし。アイドルが歌ってもおかしくないサウンドがバンド編成で鳴らされたトラックが流れる。そして、海外ドラマに出できそうなお揃いのスクールファッションの2人が踊りながら歌う。個人的にバンドマンのアイドル化は糞くらえだが、バンドを解散させた2人がアイドルに憧れて歌い踊る姿は滑稽なはずなのに、その楽しいハッピーオーラに無我夢中になる。これは新しいジャンルかもしれない。「SMAPロスを埋めるのは、意外と彼らかもね」なんて、つい言ってしまう魔法が何かあるのですよ。


 おかもとえみ(vo・科楽特奏隊、ex.THEラブ人間)、ひろせひろせ(vo&key・nicoten)、三浦太郎(g&cho・ex.HOLIDAYS OF SEVENTEEN)、長島涼平(b・the telephones)、SEKIGUCHI LOUIE(ds・ex.The Mirraz)とクレジットを乗せただけで、2010年代の強者たち全員集合感のあるフレンズ。と言っても結成したばかりの新人バンドとのんびり『RUSH BALL』で観たら、おったまげた…。何だ、この圧倒的な華! ともかく、おかもとえみちゃんのスケールデカ過ぎる歌と振る舞いがすご過ぎる。元々、この人ベーシストですよ…。何ちゅう原石が埋もれていたんだ…、いきなりダイヤモンドですよ、ほんま。正真正銘の正統派ポップスを奏ではるんです。「現代にもシュガーベイブいた!」って大げさでなく思いますよ、マジで。

 さぁ、福岡はThe Folkees。まだまだ23歳と若いんですが、前身バンドが『閃光ライオット』出身なんで活動歴は6年とかになる意外とキャリア組。ラジオの若手スタッフが若手バンドを紹介するコーナーで、今春に初めて聴いたのですが、朴訥で素直で青臭い地方の純粋なバンドというのが正直な印象。この10月リリースの初の全国流通盤となる1stフルアルバム『いつかへの旅』は、いわゆるフォーキーさも、いわゆるエイトビートさも何か包み隠さずチュルンと、そのまま出しちゃったという無防備なまっすぐさが誠に新鮮なんです。都会に、こんなに擦れていない子いないですからね。「抱きしめ合えたら~」と何の躊躇もなく歌っちゃう、その感じに、おじさん胸キュンなりました。

 ざっと、こんな感じでしょうかご新規のバンドで言うと。引き続き、しつこく推したいのはHelsinki Lambada Clubであったり、復活おめでとうな爆弾ジョニー、頑張れ同世代はAnalogfishGOING UNDER GROUNDモノブライトD.W.ニコルズとなりますね。


 あっ、大事なことを忘れていた! 毎年秋に私、いわゆる清水音泉印で『SUZUDAMA』というイベントを開催しておるんです。その流れで言いますと、’12年の梅田クラブクアトロと昨年トークライブになりましたがLoft PlusOne Westに出てくれはったレペゼン徳島の四星球は忘れちゃあきません。今年の『OTODAMA~音泉魂~』では来年の大トリを狙ってブチかましていた彼らですが、コミックバンドの意地をBIGCATというデカ箱で惜しみなく出しまくってくれるでしょう。ほんで、すぐ続いて今年の『SUZUDAMA』出演のセックスマシーンが登場なんです。ちなみに今年の『SUZUDAMA』はPOLYSICSとPANという最高のメンツで、10月31日(月)に梅田はAKASOで三つ巴対決! 是非いらしてください。あっ、四星球~セクマシの流れってSXSWでいうところの『JAPAN NIGHT』みたいな感じで、ミナミホイールでいうところの『スズダマナイト』ですよね! って、あんまり勝手なことを言っていると怒られますが、この流れは必見です。

 今年は、これで大丈夫でしょうか? 物忘れはしてないでしょうか? していたときはしていたときで、全力謝罪します! では最後に、未聴ながらも、まずはバンド名のみで気になったバンドを発表して終わりましょう。その名は、ザ ドーベルマンション! 大阪芸大出身の、あの人たちではないようです、おあとがよろしいようで。




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ライター 鈴木淳史
Twitter: @suzudama14


夏の野外イベント『OTODAMA~音泉魂~』の勝手に公式パロディーイベント(!?)『SUZUDAMA~鈴木魂~』という主催イベントが、今年で8年目9回目を迎えます。『SUZUDAMA’16~圧倒的なトイスしチャイナ編~』は、10月31日(月)19:00からumeda AKASO! セックスマシーン×POLYSICS×PANでドカ~ンとやっちゃいます! 私の本業は雑誌ライター・インタビュアーでして、’14年春からはABCラジオ『よなよな~なにわ筋カルチャーBOYZ~』(火曜22:00~深夜1:00)で喋り手も担当しとります♪

(2016年10月 3日更新)


Check
魔法少女になり隊●10/8(土)16:15~OSAKA MUSE
RAMMELLS●10/8(土)20:15~FootRock&BEERS
ONIGAWARA●10/8(土)21:00~BRONZE
四星球●10/9(日)16:00~BIGCAT
セックスマシーン●10/9(日)17:00~BIGCAT

MINAMI WHEEL 2016
“オレの推しメンGO”特設サイト

他のキュレーターも続々登場! 出演者やタイムテーブル
お得情報に関連イベントetcはこちらをチェック!!

https://kansai.pia.co.jp/special/minamiwheel2016/


Live

『MINAMI WHEEL 2016』

チケット発売中 Pコード304-402(1日券)
▼10月8日(土)~10日(月・祝)14:00
ミナミ・ライブハウス各所
土曜日券3500円 日曜日券3500円 月曜日券3500円
3日通し券8000円 ※土曜日券、日曜日券、3日通し券はSold Out!!
【お問合せ】FM802 リスナーセンター info@funky802.com
※6歳以上は有料。出演者、会場、開演時間は変更となる場合があります。

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