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フランツ・フェルディナンド、アーケイド・ファイア
ジャック・ジョンソンetc…10万人が歓喜した
『FUJI ROCK FESTIVAL '14』が無事終了
ダイジェストレポートが到着

 今年で18回目を迎える日本最大級の野外フェスティバル『FUJI ROCK FESTIVAL '14』が、7月25~27日、新潟県・苗場スキー場にて開催された。
 
 観客動員は、前夜祭を含め102000人(前夜祭(24日(木))10000人/25日(金)27000人/26日(土)35000人/27日(日)30000人)。昨年はゲリラ豪雨や雷もあったが、今年は降っても小雨程度と比較的天候に恵まれた、過ごしやすい3日間にとなった。
 
 ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRA(feat. 仲井戸”CHABO”麗市,甲本ヒロト,トータス松本,TOSHI-LOW)という濃厚なトップバッターで幕を開けた初日は、大友良英スペシャルビッグバンド・フェスティバル FUKUSHIMA!オールスターズ大盆踊り大会など、フジロックならではの豪華なユニオンが華を添えつつ、ヘッドライナーのフランツ・フェルディナンドが惜しみなくキラーチューンを投下した鉄板のライブまで完遂。また、海外アーティストによる名盤完全再現ライブは昨今のフェスにおけるトピックの1つだが、佐野元春による『VISITORS』(‘84)の発売30周年を記念したそれも、大いに苗場を唸らせた。
 
 2日目は、間違いなくこの3日間の最多出演であろうTOSHI-LOW属するOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND×FIELD OF HEAVENのグッドヴァイブなステージや、往年のファンが涙する結成31年目にして初来日のザ・ウォーターボーイズ、ソロとしての立ち位置を魅せたデーモン・アルバーン(でもブラー at GREEN STAGEも観たい!)など見どころは数あれど、圧巻はヘッドライナー、アーケイド・ファイアに尽きるだろう。総勢12名という大所帯が手を変え品を変えパートチェンジを繰り返し、名実ともに世界最高のライブバンドたる所以をファンタスティックに見せつけまくる。GREEN STAGEが凄まじい量の紙吹雪に包まれるエンディングまで、ひたすら音楽の力を提示する圧倒的で感動的なステージだった。
 
 他に特筆すべきは、深夜のTHE PALACE OF WONDERをブチ上げたアフロジャズファンクバンドJUNGLE BY NIGHT! fromアムステルダムの9人組の鉄壁のグルーヴと加速する熱気はもう強烈!! 深夜のパレスというシチュエーションも相まったエゲつない盛り上がりで、翌朝トップバッターというハードな環境で挑んだORANGE COURTでも、昨日のステージが忘れられないオーディエンスが多く駆け付けていた(筆者もその1人(笑))。
 
 晴天続きでこの日の小雨が嬉しいくらいの3日目は、若大将=加山雄三をMONGOL800キヨサクや佐藤タイジ、名越由貴夫にウエノコウジ、武藤昭平らが支えるTHE King ALL STARS、10年ぶりのフジロック出演も抜かりなしのステージにシビれたザ・ルースターズ、WHITE STAGE後方までガッチリ埋まったオーディエンスをエンタテインメント精神溢れるパフォーマンスでアゲ倒したアウトキャスト。そして、ヘッドライナーのジャック・ジョンソンの3日間の疲れを癒すようなグッドミュージックから、クロージングアクトの御大ザ・ポーグスの酔いどれケルティックパンクへのリレーで、最終日もフィナーレへ。“天国に一番近いフェス”は、今年も多くの音楽ファンに幸福をもたらしてくれた。
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
 



(2014年8月14日更新)


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