『MINAMI WHEEL 2013』の出演者の中から
独断と偏見と愛をもってススめる
帰ってきたミナホ“推しメン”企画・第10弾は
ぴあ関西版WEB音楽担当 奥“ボウイ”昌史のイチオシ
大阪ミナミ一帯のライブハウス20ヵ所以上を舞台に繰り広げられる、関西音楽シーンの秋の名物イベント『MINAMI WHEEL』。パス1枚で1日ライブ見放題のスタイルで、これからの音楽シーンを担う注目新人を中心に、今年は初の3連休に開催ということもあって過去最大の400 組以上が出演する(!)同イベント。そこで、ぴあ関西版WEBでは、毎年好評のカウントダウン企画として、関係各者が選んだオススメアーティストをピックアップする『MINAMI WHEEL 2013 帰ってきた“俺の推しメン” 』を今年も実施! 第10回目にしてラストを飾るのは、顔面同様濃いインタビューでアーティストの深層心理に迫る、当ぴあ関西版WEB音楽担当 奥“ボウイ昌史”がレコメンド!
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結局今年も(物理的な都合で)大トリでございます。フジロックと共に大好きな毎年の恒例行事であります『MINAMI WHEEL』、特集ページ見て頂けましたでしょうか? 今年は頑張って“推しメン”童貞3名を追加し、計10名のセレクターが思い思いにススメてくれることとなりました。一昨年などは全アーティストの音源及びHPをア行からチェックするなどプロ意識の高い私ですが、今年はまさかのサ行で挫折です。タ~ワ行の皆さんすんませんでした。でも、大丈夫です。毎年ありがたいことに
KAMAMOTOMIKAが面白いって言ってくれるんです。引き笑いしながら言ってくれるんです。だから今年も自分なりの目線で紹介していきたいと思います。
まずは初日の10月12日(土)、しょっぱなは
オカダユータからスタートしたい願望。たまにコンテストの審査員をやらせてもらうことがあるんですが、そういうコンテストのいいところは、“何もかも飛び越えていきなり出会える”ということ。審査で感動することはまずないですが、彼はそれをステージで成し得ました。顔面も声もいいので是非ご賞味を。また、最近は“#キュン平”など殺意を覚えるハッシュタグで俺をイラつかせる
浜田一平も素晴らしいシンガーソングライターなので、併せてチェックしてみてください。
とあるコンテストで出会ったもう1組が、
霞-kasumi-です。ハードロックカフェで初めて出会った彼らは、「そのまま営業行けるやん」ってなぐらいエンタテインメントでポップ。外国人のお客さんに向かって言い放った「ステーキ食べたいか~い!」という勢いオンリーのMCが今でも忘れられません。ヘッドセットマイクでブリブリにベースを弾きまくりながら歌い、喋り、踊り、手品する姿はさながら、“THE BAWDIES meets ドリフターズ”。曲のキャッチーさも大いなる武器で、ガッツある愛すべき男たちです。名前ヘンやけどオススメ!
あとは、酒が飲める=友達と認識する国指定の難病に犯されている僕が、ひょんなことから酒の席で仲良くなった5°(g)が在籍する
fadeもメロディックでラウドな本格派。そしてぴあ関西版WEBでの人間丸出しインタビュー(笑)でもおなじみの
SUPER BEAVERも、ホントにいい! メジャー時代は接点がなかったんですが、インディペンデントでやり始めて出会った彼らがすさまじく良くなっていてビックリ。覚悟は人を変えますね。渋谷(vo)くんのボーカリストとしての存在感、柳沢(g)くんのソングライターとしての資質…大好きなロックバンド。今観てください。絶対にいいので。『東京流星群』聴きたい。
あとは、かつてイベントにも出てもらったGENERAL HEAD MOUNTAIN解散後に、松尾(vo&b)氏が結成した
JELLYFiSH FLOWER’Sも気になります。「奥さん(=筆者)絶対好きですよ」とよく言われる
ヒトリルームも同棲してたり実家暮らしだったらどうしよう。今年デビューした新人の中でもSyrup16gの匂いがするドンズバモロ好みの
それでも世界が続くならも長い付き合いになりそうな予感。
ソレカラのメロディメーカーぶりもスゴいですよ。曲良過ぎ。
ヤバい。初日でこの文量。3日目尻すぼみの予感大。の前に2日目の13日(土)は、去年観てタブーに果敢に切り込む楽曲が痛快だった
河内REDSも改めて観たい。
感覚ピエロ、
GOOD BYE APRILなんかは試聴して気になった組。カ行だから聴けてる(笑)。
GRIKOも現体制が一番いいんじゃないでしょうか? 今どきの若い衆にしては珍しく狂犬感があって良い。
見田村千晴の不器用さと儚さも好き。そして、去年喉の不調で突如キャンセルとなったこの人は、敢えて同じ文章をここに再掲。“先入観なく観て欲しいのが
中島卓偉です。昔ビジュアルぽかったとか思ってませんか? そんな概念とか微塵に吹っ飛ばすくらいのエゲつないボーカリストです。ツイッターを見ていると、名言botと見間違えるくらい真理を突いた言葉ばかりでビックリします。出会いを求めるなら先入観はホント敵なんです”。うん、気持ちは変わりません。あと、映像を駆使したステージで魅せる
ハンサムケンヤのサポートベースが妙に色っぽいのが忘れられません。うん、気持ちは変わりません。当日弾き語りだったら泣きます。
2日目のトリの時間帯は、関西インディーズシーンの縮図的知り合いだらけの水泳大会。当日に向けてフライヤーを手作業でウン千枚ハサミで切っているという牛歩戦隊
soratobiwoのひたむきな努力。こういうの大事です。『プール』『シーラカンス』のポップネスは、このバンドのこれからを照らすでしょう。前述の“浪速のユーミン meets いくよくるよ”
KAMAMOTOMIKAの『夏の影』超名曲、オーバー30代表
the denkibranの消えない炎も好き。でも、最近四国4県の位置関係がウロ覚えになってきた人は、
もるつオーケストラに行ってください。絶対覚える(笑)。これぞエンタテインメント!
3日目の14日(月・祝)は、何と言っても
FoZZtoneです。彼らも前述のSUPER BEAVER同様、ホント「続けてくれてありがとう」です。インディペンデントとなった途端にいきなりやりたい放題の名盤『NEW WORLD』以降の彼らは、無敵です。名前は知ってる、という方々。彼らはもう別次元にいます。是非今のFoZZtoneを観てください。音楽の持つ生命力と多幸感にぶっ飛びますよ。もう大好き。
この夏リリースされた前代未聞の大阪北摂コンピ『大阪の北側から。』で出会った
Self-Portraitは結成10周年。覚悟とエモさのあるステージに惚れました。おなじく
クロナガスは、田中(vo&g)の顔面の良さに相反して低く男っぽいボーカルにグッときます。低音男子ボーカル好きなんですよね、なかなかいないだけに。そして、不作と思われた今年のバンド名気になる大賞は、
夜の本気ダンスに捧げたい。この名前で悪いわけないです。「ちょっと夜の本気ダンスしよや~」ってどっちにも転べていいよね。よくないよね。
試聴して気になったのは、ベースボーカル&ドラムの変則ユニット
ARDBECK(アードベック)。あとは、今年リリースされた『MODERN TIMES』がとにかく素晴らしかった
Neat’sもオススメ。クリエイティブでポップ、佇まいはキュート、是非! そして、ex.椿屋四重奏の
中田裕二とは、『深紅なる肖像』の取材で出会ってからの仲で、もう9年の付き合い。日本の音楽シーンで独自の道というか獣道ばかりを突き進む彼の、洋楽も歌謡曲も飲み込んだハイブリッド・ミュージック、一聴の価値アリ。愛すべきアーティストです。出会ってください。ただ、とんでもなく声がエロいです(笑)。最後に、今年の『MINAMI WHEEL』を締め括るのは、ゴリゴリのグランジ/オルタナな美しき轟音に鋼の歌声を乗せる
小林太郎。もう何なん! 毎作毎作カッチョよすぎるやん! 今こんな音出すやつ誰もおらんやん! どしたん! ‘90年=平成生まれって自分…。
というわけで、以上で終了でございます。毎年痛感させられますが、他にもオススメしたいバンドはいーっぱいいるんです! 知り合いのアーティストには「何であいつの名前出して俺は…私は…」という方もいるかもしれませんが、心の中でエア推ししてるので許してください。ただ、最後の最後に懺悔しなければならないことがあります。2日目は知り合いの結婚式が神戸であって泥酔してから行きます。バイなら~。
ぴあ関西版WEB音楽担当/音楽ライター
奥“ボウイ”昌史
Twitter: @oku_boy
メジャー/インディー、旬、問わず、いい音を鳴らすアーティストをフラットな目線でピックアップしてからえこひいきします。ディープなインタビューで丸裸にします。そして丸裸で原稿書きます。関西テレビ『音エモン』で新人紹介も。
(2013年10月11日更新)
Check
霞-kasumi-●10/12(土)16:15~心斎橋FANJ
SUPER BEAVER●10/12(土)17:15~心斎橋FANJ
中島卓偉●10/13(日)18:00~LIVE HOUSE Pangea
FoZZtone●10/14(月・祝)15:15~心斎橋JANUS
中田裕二●10/14(月・祝)18:00~心斎橋DROP
MINAMI WHEEL 2013
帰ってきた“オレの推しメン!”特設サイト
他のセレクターも続々登場! 出演者やタイムテーブル
お得情報に関連イベントetcはこちらをチェック!!
https://kansai.pia.co.jp/special/minamiwheel2013/
Live
『MINAMI WHEEL 2013』
チケット発売中 Pコード206-861(1日券)
▼10月12日(土)~14日(月・祝)14:00
ミナミ・ライブハウス各所
土曜日券3500円 日曜日券3500円
月曜日券3500円 ※3日通し券はSold Out!!
【お問合せ】FM802 リスナーセンター info@funky802.com
※6歳以上は有料。出演者、会場、開演時間は変更となる場合があります。
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