NEWS

ホーム > NEWS > 通崎睦美の《今、甦る!木琴デイズvol.20 『古今東西 木琴傑作集』》!!

通崎睦美の《今、甦る!木琴デイズvol.20
『古今東西 木琴傑作集』》!!

木琴奏者、通崎睦美が手掛けるコンサートシリーズ《今、甦る!木琴デイズ》が5月31日(金)に第20回を迎える。戦前・戦後にかけて日本とアメリカで活躍した木琴演奏の巨匠、平岡養一の足跡をたどりながら、木琴(シロフォン)という楽器の唯一無二の魅力を伝えてきたコンサートの、記念すべき節目の演奏会だ。

シリーズの主役とも言える木琴は、かつての平岡の愛器であった1935年アメリカ製、ディーガン・アーティスト・スペシャル・ザイロフォンNo.266。平岡の死後、2005年に通崎睦美が東京フィルとのコンサート(井上道義指揮、紙恭輔:木琴協奏曲)で演奏し、その縁により平岡の遺族から譲り受けたものだ。2013年、通崎は平岡の評伝である『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』(講談社)を上梓。同じ音楽家のまなざしで先達の生涯を追ったこの著作は、第36回サントリー学芸賞と第24回吉田秀和賞を受賞するなど高い評価に輝いた。そして翌2014年5月から始まったのがこの『今、甦る!木琴デイズ』である。年に2回、初夏と冬のコンサートで通崎は独奏をはじめピアノやさまざまな弦・管楽器、アコーディオンや箏などと共演。豊かな創意と表現力で木琴の可能性を拡げ、多くのファンも生みだしてきた。それは通崎睦美が"平岡の木琴"とともに刻んだ、新たな木琴デイズと呼べる10年だった。

「今回は平岡養一の木琴デイズに、私自身のそれを重ねて振り返り、戦前、戦中、戦後、現代、と各時代のレパートリーを欲張りに散りばめたプログラム」と通崎。『古今東西 木琴傑作集』と題し、ハイドンからクライスラー、そして服部良一まで、これまでの歩みにふさわしい楽曲が揃った。1944年、平岡が初演の独奏を務め、通崎との縁を結んだ紙恭輔の木琴協奏曲がシリーズで初めて採り上げられるのも興味深いところだ。昼・夜の2回公演、通崎の軽快なトークもまじえた休憩なしの90分。京都文化博物館別館ホールのレトロな雰囲気の中で木琴の過去と未来の響きを聴く、節目の回にふさわしい演奏会となることだろう。

文:逢坂聖也




チケット購入はコチラ! チケット情報はこちら

tsuuzaki240415-1.jpg

通崎睦美コンサート
今、甦る!木琴デイズvol.20「古今東西 木琴傑作集」 ≪音楽会≫

チケット発売中 Pコード:261-276
▼5月31日(金) 14:00/18:30
京都文化博物館 別館ホール
全自由席-3500円 全自由席・学生-1500円
[共演]松園洋二(p)/森本英希(fl)
※未就学児童は入場不可。公演時間:90分(休憩無し)
[問]otonowa■075-252-8255

(2024年4月17日更新)


Check
通崎睦美。平岡の木琴と (C)井上嘉和
コンサートより。木琴のボディにYoichi Hiraokaの文字が見える (C)井上嘉和