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半世紀の歴史に幕を下ろすチェコの
プラジャーク・クヮルテット。
大阪と京都で現行メンバーによる最後の来日公演

日本でも高い人気を持つチェコの弦楽四重奏団、プラジャーク・クヮルテットが、現行メンバーで最後の来日を果たす。関西では6月8日からあいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールで3公演を。また6月14日(火)には、京都府立府民ホール アルティで関西弦楽四重奏団を迎えての公演を行う。コロナ禍による昨年来の来日延期により、彼らにとっても今回の大阪・京都が最後の公演地となった。
 
プラジャーク・クヮルテットは1972年に結成。当時メンバーはまだプラハ音楽院の学生であった。1974年、プラハ音楽院室内楽コンクールにおいて第1位。1978年にはエヴィアン弦楽四重奏コンクールで第1位を獲得するなど、初期から高い音楽性を示し、半世紀近くにわたって世界の第一線で活躍を続けて来た。2010年に創立時から第一ヴァイオリンを担ってきたヴァーツラフ・レメシュがパヴェル・フーラに交替。そのフーラが2013年に健康上の理由で退いたあとは、ソリスト、室内楽奏者として存在感を示していたヤナ・ヴォナシュコーヴァが加わった。その後は従来にも増しての旺盛な活動が続けられてきたが、このたび、結成時からのメンバーであったヴラスティミル・ホレク(第2ヴァイオリン)の現役引退が発表され、ミハル・カニュカ(チェロ)も離脱を表明。弦の国、チェコを代表する名門としての活動にピリオドを打つこととなった。
 
フェニックスホールでの3公演はベートーヴェンの後期四重奏曲にスポットを当てたプログラム。さらにアルティでは第11番『セリオーソ』が取り上げられ、2か所の公演で第11番以降の6曲と『大フーガ』ほかを堪能できる。また、アルティでのメインプログラムとなるのは関西弦楽四重奏団との共演によるメンデルスゾーンの弦楽八重奏曲 変ホ長調。作曲者が16歳で書き上げたというその天才性を明らかにする作品である。一時代を築いたカルテットの歴史を飾るにふさわしい演奏となることだろう。

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▲プラジャーク・クヮルテットと関西弦楽四重奏団。過去の共演より。



(2022年4月21日更新)


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プラジャーク・クヮルテット

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 
後期作品全曲ツィクルス(全3回)

あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
全日 19:00 開演(18:30 開場) 全席指定 6,000円
チケット発売中 Pコード 204-941

6月8日(水)
弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 op.135
弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 op.132

6月9日(木)
弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 op.127
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 op.131

6月10日(金)
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hess.34
弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130/『大フーガ』op.133

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プラジャーク・クヮルテット
関西弦楽四重奏団

▲関西弦楽四重奏団 

~弦楽四重奏の祭典~

京都府立府民ホール アルティ
6月14日(火)19:00 開演 (18:30 開場)
全席指定 6,300円
チケット発売中 Pコード 204-949

■関西弦楽四重奏団
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 op.74
■プラジャーク・クヮルテット
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 op.95
■プラジャーク・クヮルテット&関西弦楽四重奏団
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 op.20

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