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大阪に4つのオーケストラがあることの素晴らしさ!
「4オケの4大シンフォニー2021」
フェスティバルホールで開催。

4月17日(土)、今年も「4オケの4大シンフォニー2021」がフェスティバルホールで開催される。大阪府下に拠点を置く4つのプロ・オーケストラと指揮者が一堂に会し、それぞれが交響曲を1曲ずつ演奏するという全国にも例のないコンサートだ。2015年から回を重ね初夏の大阪の音楽祭としてしっかりと定着した感がある。今年は「4者4様!『古典をめぐる旅』」。シンプルながら4オケの個性、交響曲の魅力が際立つ内容となった。
 
聴きどころは多彩だ。まず登場するのが首席客演指揮者、久石譲率いる日本センチュリー交響楽団。ベートーヴェンの交響曲第8番を演奏する。交響曲の革新者とも言えるベートーヴェンの作品の中にあって比較的古典的な形式で書かれ、しかもベートーヴェンが終始上機嫌で微笑んでいるような作品だ。久石譲は4月1日より首席客演指揮者に就任予定。定期演奏会ほかに先駆けての登場だけに、センチュリーとの顔合わせを存分に楽しみたい。続いては音楽監督、尾高忠明率いる大阪フィルハーモニー交響楽団。スターリン圧政下、ショスタコーヴィチが起死回生の1作として書き上げた交響曲第5番で全体を重厚に引き締める。音楽監督就任後、目覚ましい成果を挙げつつある尾高=大フィルの魅力全開の演奏となることだろう。

客演指揮者、オーラ・ルードナーとともに登場するのは大阪交響楽団。メンデルスゾーンの交響曲第4番『イタリア』を演奏する。標題は作品がメンデルスゾーンのイタリア旅行の印象に基づくことから。ウィーンで活躍するベテランのタクトは信頼厚い大阪響の響きを得て、南国への憧れに満ちた音楽を豊かな色彩感で届けてくれるだろう。そして同じくイタリアの印象をもとに書かれながら、まったく異なる魅力を放つのがシベリウスの交響曲第2番。桂冠名誉指揮者、飯守泰次郎とともに関西フィルハーモニー管弦楽団が練り上げられた響きを聴かせてくれる。特に第4楽章。雪解けの水が大河となって流れゆくような響きは、本公演のひとつのハイライトとなるに違いない。
 
オーケストラは互いの響きを競うかのように華やいだ演奏でホールを包み込む。そのぶつかり合う熱気さえ感じられるのがこのコンサートの醍醐味だ。大阪に4つの優れたオーケストラがあるということ。その意味と素晴らしさを「4オケの4大シンフォニー2021」でぜひ、体験してほしい。



(2021年2月 8日更新)


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4オケの4大シンフォニー2021    

4者4様!「古典をめぐる旅」

●4月17日(土) 14:00開演(13:00開場)
フェスティバルホール
S席-9,500円 A席-7,500円
Pコード 190-313  チケット発売中


【出演&プログラム】演奏順

久石譲〔首席客演指揮者〕※4月就任予定
日本センチュリー交響楽団
ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 作品93

尾高忠明〔音楽監督〕
大阪フィルハーモニー交響楽団
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 作品47

オーラ・ルードナー〔客演指揮者〕
大阪交響楽団
メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 作品90『イタリア』

飯守泰次郎〔桂冠名誉指揮者〕
関西フィルハーモニー管弦楽団
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 作品43

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