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平日午後に本格的なクラシックコンサートを
いずみホールが提案する新しい音楽の楽しみ方
松田理奈、清水和音を迎える「午後の特等席」Vol.2

ヴァイオリニスト、松田理奈とピアノの清水和音が11月21日(木)いずみホールに登場する。これは今年4月よりスタートした同ホールのコンサートシリーズ「午後の特等席」の第2弾。高い実力と人気を備えた2人が今回は古典派のモーツァルト、ロマン派のブラームスからフランス近代のラヴェルまで、ヴァイオリン・ソナタの傑作選とも言えるプログラムを披露する。
 
「私にとって清水和音さんとの共演はご褒美のような時間」。公演に先駆けていずみホールを訪れた松田理奈はそのように語る。名ピアニスト、清水の自在な響きの上で弾くことは、ヴァイオリニストにとって至福の喜びとも。「清水さんと共演のたびに話に上がるのが、今はどんなラヴェルになっているだろうね、ということ。2010年に出した私の3枚目のCDがライヴ録音のオール・ラヴェルだったんです。当時とは生活の環境も変わり、私なりに経験も重ねた今、どんなラヴェルが演奏できるだろうかということを10年を経たステージの上で表現してみたいと思います。前半にはモーツァルトとブラームスといった国柄も空気感もまったく違ったプログラムを。時代とともにピアノとヴァイオリンの関係が変わっていく様子なども楽しんでいただける、聴きどころの多いコンサートになると思います」と語る。
 
「午後の特等席」は平日の午後2時から、本格的なコンサートの楽しみを提案する新しい試みだ。これまで昼の演奏会(マチネ)と言えば、夜の演奏会(ソワレ)に比べて軽めの内容が求められている、という考え方が主流だった。しかし近年、こうした傾向に変化も生まれているという。いずみホール広報の北嶋優氏は「平日昼間にこそ本格的なコンサートを、というお客さまの声を多く聞くようになりました。クラシックを聴く層の年齢が上がったり、働く時間も一様ではなくなったりしてコンサートの楽しみ方もこれまでとは変わって来ている感触があります」と語る。「午後の特等席」は、こうした多様化したニーズに応える取り組み。クラシックファンにはまたひとつ、楽しみが加わった。



(2019年10月 8日更新)


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いずみホールのステージにて松田理奈。2019年9月、記者会見より。

午後の特等席 Vol.2

●11月21日(木)14:00
いずみホール 一般-3000円(指定)
チケット発売中 Pコード 156-628

【プログラム】
モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第33番 ヘ長調 K.377
ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 op.100

ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 M.12(遺作)
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 M.77
ラヴェル:ツィガーヌ M.76

【ヴァイオリン】松田理奈
【ピアノ】清水和音

【問い合わせ】
いずみホールチケットセンター■06-6944-1188

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