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今年のさくらんぼコンサートは
常任指揮者阪哲朗 就任披露!
森麻季、大西宇宙を迎えた華麗なる“OPERA GALA”

 産地直送のさくらんぼの香りと共にやって来る山形交響楽団の大阪特別公演「さくらんぼコンサート」。その第8回が6月29日(土)、ザ・シンフォニーホールで行われる。今年の山響は“OPERA GALA”。4月より常任指揮者に就任した阪哲朗のもと、日本を代表するソプラノ、森麻季、全米・ヨーロッパで認められた気鋭のバリトン、大西宇宙を迎え、古典美に溢れるモーツァルト、そしてドラマティックなヴェルディの世界を繰り広げる。

 
 阪哲朗は1995年、小澤征爾、佐渡裕ら著名な指揮者を輩出したブザンソン国際指揮者コンクールに優勝。これまでドイツを拠点にベルリン・コーミッシェオーパー専属指揮者、アイゼナハ歌劇場、レーゲンスブルク歌劇場の音楽総監督を歴任し、ヨーロッパで指揮したオペラは1000を超えるという本格的な歌劇場指揮者である。その持ち味は今回の“OPERA GALA”で存分に発揮されることだろう。京都出身の阪だが、両親はともに山形生まれ。山響との縁は深く、2000年11月の第131回定期演奏会に登場以来14回に及ぶ共演を重ねている。後半に演奏するモーツァルトの交響曲第36番「リンツ」はブザンソン後、阪にとって最初の足掛かりとなったビール市立歌劇場管弦楽団(スイス)へのデビュー公演で取り上げた作品。後年の京都市交響楽団デビューでも演奏した思い出の作品であるという。常任指揮者として山響の新たな時代を担う阪の、意気込みを伝える選曲だ。
 
 そして「さくらんぼコンサート」の忘れてはならない魅力のひとつがロビーで行われる山形の物産展。果樹王国として知られる東根市産のさくらんぼをはじめ、さくらんぼワインや山響棚田米の販売、近年山形が産学共同で推進する有機ELを利用した譜面台の紹介などが行われる。もちろん来場者全員に東根市産さくらんぼの小さなパックをプレゼント。その賑わいと楽しさに多くのリピーターも生まれている。今年は地元銘酒の販売も予定しているのでホールにはぜひ、早めの到着を。“食と温泉の国のオーケストラ”を強く打ち出し、大阪・東京の市場とも連携しつつ広く“山形”を発信してゆく山響。その豊かな音楽に今年もまた出会う季節が来た。

山響にはヨーロッパのオケに似たスタイルを感じています
                        ー阪哲朗


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ヨーロッパの歌劇場で25年間生活していましたから、とにかく一度リセットしようと思い日本に拠点を移したのですが、このたび、3歳の頃から毎年夏、両親と一緒に帰省していた山形のオーケストラから常任指揮者として招いていただき、非常にご縁を感じています。山形交響楽団は1stヴァイオリンが8人(8型)という小さな編成のオーケストラですが、ヨーロッパの地方の歌劇場へ行くと1stヴァイオリンが10人程度というところがとても多いです。例えばブラームスの交響曲第4番を初演したマイニンゲン宮廷楽団などは当時も10人、いまだに10人です。もちろんベルリンなど大都市へ行くと、16型なんてこともありますが、だからと言ってすべてのオケが大きなサイズを持とうとしているわけではなくて、それぞれがそれぞれのサイズの中で、持ち味なり伝統なりを守っている。山響のスタイルにはこれに似たものがあるように感じています。ザ・シンフォニーホールはステージと客席で聴こえる音にまったく違いがないという優れたホールで、個人的にも大好きです。中学生の頃に足を踏み入れて憧れたこのホールで、客演ではなく、初めて日本の自分のオーケストラで演奏できることをうれしく思います。

“食と温泉の国のオーケストラ”山形交響楽団

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1972年、東北で最初のプロ・オーケストラとして発足。山形テルサ、酒田・鶴岡での定期演奏会をはじめ年間約150回に及ぶ公演を行っている。2019年度より 芸術総監督 飯森範親、常任指揮者 阪哲朗、首席客演指揮者 鈴木秀美、ラデク・バボラーク。創立名誉指揮者 村川千秋 名誉指揮者 黒岩英臣。近年はピストンを持たない、ナチュラルブラスを使用した柔らかな“山響サウンド”に定評がある。                
 


 



(2019年5月20日更新)


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森麻季:ソプラノ Maki Mori(C)Yuji Hori  大西宇宙:バリトン Takaoki Onishi
                                  (C)Dario Acosta

 山形交響楽団
〈特別演奏会 さくらんぼコンサート2019 大阪公演〉

 ●6月29日(土)17:00〔16:00開場〕
 ザ・シンフォニーホール
 S席-5000円 A席-4000円 
 チケット発売中 Pコード 134-861

チケット情報はこちら


【プログラム】
モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調
『セレナータ・ノットゥルナ』K.239
モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より
・ドンナアンナのアリア 《酷いですって! いいえ…
 そんなことはおっしゃらないで下さい、愛しい人よ》
・ドン・ジョヴァンニのカンツォネッタ《窓辺においでよ》
・ドン・ジョヴァンニとツェルリーナの二重唱《お手をどうぞ》
モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588より
・フィオルディリージのロンド《恋人よ、どうか許してください》
・グリエルモのアリア《彼に目を向けて下さい》
ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より
・序曲
・リゴレットとジルダの二重唱《娘よ!お父様!》
・ジルダのアリア《慕わしい人の名は》ほか
モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調『リンツ』K.425

【指揮】阪哲朗
【ソプラノ】森麻季
【バリトン】大西宇宙

【問い合わせ】
KCMチケットサービス■0570-00-8255